不発に終わったマッサンの鴨居ウイスキー、サントリー白札。 | 朝ドラ マッサン 余市町ブログ

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NHK連続テレビ小説 マッサン(朝ドラ マッサン)の情報やあらすじ・感想と、ニッカウヰスキー余市蒸溜所や余市町を紹介します。

朝ドラ「マッサン」
第12章 急いては事をし損じる 第77話

ついにマッサンの作ったウイスキー。
日本初の本格ウイスキー、鴨居ウイスキーが発売。

鴨居商店の総力をあげて取り組み、
マッサンの持てる力の限りを出し切って作り上げ、
満を持して発売した鴨居ウイスキー。

鴨居商店得意の宣伝広告で、
メイド・イン・ジャパンを全面的に押し出し、
日本に、ウイスキー文化の到来を告げるものでした。

マッサンが丹誠込めて、
本場スコッチウイスキーを目指してブレンド、
精一杯、完成させた鴨居ウイスキー。
しかし期待に反して、鴨居ウイスキーの評価は散々、
全くこの時代の庶民には、受け入れられませんでした。

朝ドラ マッサン 鴨居ウイスキー 鴨居ウイスキー


この鴨居商店の鴨居ウイスキーのモデルとなったのが、
マッサン竹鶴政孝が、鳥井商店/壽屋(現サントリー)で作った、
日本初のウイスキー「サントリーウイスキー白札」でした。

正式には「壽屋 サントリーウイスキー」
白いラベルだったため「白札」と呼ばれました。
「サントリー」と名付けられた由来は、
鳥井商店の礎を築いた大ヒット商品で、
マッサンでは、鴨居欣次郎の鴨居商店「太陽ワイン」のモデルとなった、
鳥井信治郎の鳥井商店「赤玉ポートワイン」の、
ラベルの「赤玉」のデザインから来たものです。

ラベルの中央の赤い丸は、太陽をイメージしたもので、
太陽=SUN(サン)、それに鳥井(トリイ)をつけて、サン・トリイ。
SUNTORY(サントリー)となりました。

つまり最初は、サントリーというのは社名ではなく、
壽屋のウイスキーのブランド名だったのです。


そして史実的にも「サントリーウイスキー白札」は、
発売時に、鳥井信治郎が、
スモーキーフレーバーの強さを懸念したようです。
しかし、本場スコッチウイスキーに近いものを目指した、
マッサン竹鶴政孝の意向により、そのまま発売されました。

そして、朝ドラ「マッサン」の「鴨居ウイスキー」同様、
「サントリーウイスキー白札」も大衆には受け入れられてもらえず、
販売は不振に終わったのです。

サントリー 白札 1929年 サントリーウイスキー白札 復刻版


宣伝文句も、

「鴨居ウイスキー」のキャッチコピーが、
  目醒めよ日本人 舶来品の時代は去りぬ!
      メイドインジャパン ここに極まれり!

というものでしたが、

「サントリーウイスキー白札」も、
  醒めよ人! 舶来妄信の時代は去れり
     醉はずや人 吾に國産 至高の美酒
         サントリーウイスキーはあり!

舶来品は終わった、国産最高品がここにある!

という意味の、キャッチコピーでした。

朝ドラ マッサン 鴨居ウイスキーポスター 鴨居ウイスキーポスター

サントリーウイスキー白札ポスター サントリーウイスキー白札ポスター


以前にもこのブログ、
「朝ドラマッサン余市町ブログ」で紹介しましたが、
1929年に発売された「サントリーウイスキー白札」の復刻版が、
サントリーウイスキーより、10月20日に発売されました。
当時のボトルやラベルのデザインが忠実に再現されています。

「サントリーウイスキー白札」は、
のちに「サントリーウイスキーホワイト」となり、
現在も販売されている、ロングセラーのウイスキーです。

マッサンが、初めて作ったウイスキーは、
現在も、その流れを汲む商品として残っています。



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