「NOが言えない」あなたへ──また引き受けてしまう…
Aさんは職場で「何でもやってくれる人」として知られている。
今日も仕事上のトラブルがあり、急遽誰かが休日出勤しなければならなくなった。しかし、Aさん自身もすでに仕事が山積み。
それでも、「断ったら嫌われるかも」「ちゃんとできない私はダメな人間」と思い、笑顔で引き受けてしまった。
休日出勤を終え、家に帰るとぐったり。ソファに倒れ込むが、頭の中は「私ばっかり…」「みんな私を利用してるのでは?」と不満でいっぱいになる。
しかし、次も同じような状況になると「NOが言えない」自分がいる…。
幼少期の影響──「いい子」でいることが生きる手段だった
実は、Aさんは幼い頃から母親の機嫌を損ねないよう気を遣って生きてきた。
「いい子」でいることで家の中の平和を保つことが習慣になり、今でも無意識に他人を優先してしまう。
結果、自分の時間も心もすり減らし、「私ってなんのために生きてるんだろう」と虚しさを感じながら生きている。
これは私がカウンセリングで出会う方たちの悩みを、架空のケースとして表したものです。
「私も一緒だ!」という人、いませんか?
【他人軸】で生きてしまう理由とは?
Aさんのように、「自分より人を優先してしまう」という状態は、実は「揉め事」「嫌われること」「信頼されなくなること」などを回避するために自己主張ができなくなっている状態です。
つまり、いわゆる 【他人軸】で生きている状態 ではないでしょうか。
【自分軸】に切り替えるには?
「それなら【自分軸】に切り替えればいいだけでは?」と思うかもしれません。
しかし、〝揉め事〟〝嫌われること〟〝信頼されなくなること〟への恐怖感・嫌悪感・不安感は、非常に強烈です。
そのため、「自分が我慢する方がマシ」という思考や行動につながってしまうのです。
もちろん、状況によっては自分が我慢してでも引き受けた方がいい場合もあるでしょう。それは健康な判断からの決断です。
しかし、すべての状況で「NOが言えない」としたら、それは「現実とはズレた感情」に支配されている可能性があります。
その感情の正体は「過去の癖」かもしれない
この強い感情は、これまで生きてきた中で身についた「癖」のようなもの です。
そのため、
• どこで
• 誰との関係で
• どのような状況下で
この「癖」が身についたのかを知り、整理したり処理したりしないと、同じことを繰り返してしまいます。
あなたは間違っていない──必要だった「癖」を手放すとき
あなたが「NOが言えない」のは、あなたの性格や人格の問題ではありません。
「そうせざるを得なかった」だけなのです。
しかし、今はその「癖」がもう必要ないほど、あなたは強くなっています。
それに気づき、少しずつ「他人軸」から「自分軸」へとシフトしていくことが大切です。
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