By: Ken Campbell on June 8, 2014

スタンレー・カップ決勝が行われている現時点で、いくつかの不愉快なことが起きている。その一つは、レフェリーのダン・オハロラン (Dan O’Halloran) は目の訓練が必要だということだ。何故なら、目の前で起こったキーパーに対する明らかなインターフェアランスを見逃したからだ。もしかしたら、オハロランはNHLのルールブックの69.1条を読んでいないのかもしれない。
もう一つは、もしニューヨーク・レインジャースがこのシリーズを挽回するチャンスがあるとすれば、気骨を見せなくてはならないということだ。2試合で3回も2点のリードしたチームにはその失態についてレフェリーを非難する資格はない。第2戦の第3ピリオドに点差を4対3に縮めたキングスのドワイト・キング (Dwight King) のゴールで反則を取らなかったのはオフィシャルのとんでもないミスだが、本気でスタンレー・カップ獲得を目指しているチームならば、過ぎたことは忘れてすぐに態勢を立て直し、その時になすべきことをし続けることができたはずだ。

キングのゴールの後のレインジャースは明らかにたるんでしまっていた。さらに悪いことに、多くの人々に世界最高のゴールキーパーと認められている選手が、そのゴールが自分の責任だと感じてしまっていたように見えたことだ。キングのそのゴールは、レインジャースがシュート数で12対7とリードしたピリオドの序盤のことだった。レインジャースは自分たちのゴール前でキングスの大柄なフォワードを抑えることができなかったのだ。

そして、レインジャースは彼らのゴールキーパーのセーブが最も必要なときにそれを得ることができなかった。リンクの反対側では、ジョナサン•クイック (Jonathan Quick) が前かがみの姿勢だが決してゴールを許さないかつての名ゴーリー、グラント・ヒューア (Grant Fuhr) を思い起こさせる最高の活躍をしていた。クイックは最初の35分で4ゴールを許したが、その後、55分以上レインジャースをシャットアウトした。一旦ゾーンに入れば、点を取られる気がしなかった。
一方、ルンドクィストはクイックと同じようにはゴールを守ることができていなかった。ハンクと呼ばれるこの選手だけを責めることはできない。しかし、もしレインジャースがキングスを倒すつもりなら、プレーオフで過去の優勝チームに現れた超人的でこの世のものとは思えないような守備をするゴーリーが必要なのは明らかだ。現時点でルンドクィストはそうはなっていない。第1戦の延長戦でチームメイトのダン・ジラルディ (Dan Girardi) がパックをコントロールし損ねたことや、レフェリーのオハロランが明らかな反則をコールしなかったことはルンドクィストのせいではない。しかし、彼は2試合で8ゴールを許している。これは大目に見ることはできない。
ルンドクィストがクイックほど良くなかった訳ではない。実際のところ、全体的としてはルンドクィストの方が良かった。2試合を終えたところで、この二人のゴーリーは同じ0.906のセーブ率であり、25年前だったら殿堂入りできる成績だ。しかし、プレーオフでは平凡な数字である。リンクの中でも外でも大きな違いがないとはいえ、クイックとルンドクィストにはいくつかの違いがある。(氷の外では、ルンドクィストはスタイル誌のGQから出てきたようなファッションをしている。クイックは3日間深酒をして排水溝から這い出てきたような格好をしている。)

第1の違いは二人がいる環境だ。クイックは自分が良いゴーリーではあるが偉大である必要のないチームでプレーしている。ある時期からキングスは非常に攻撃的なチームになっており、2年前のようにゴーリーに頼る必要がなくなってきている。その時にクイックはコンスマイス•トロフィーを受賞し、プレーオフで0.946のセーブ率を記録した。二人のもう一つの違いは、前述したように、クイックはこのシリーズでルンドクィストよりもはるかに有利な環境にいるゴールキーパーであることだ。
レインジャースがキャプテンのライアン•キャラハン (Ryan Callahan) をトレードに出し、マーティン•サン•ルイ (Martin St-Louis) をタンパベイから獲得したとき、ルンドクィストはチームの事実上のキャプテンになった。彼は、「C」を着用することはできないが、伝説的なリーダーのようにプレーを開始しなければならなかった。「ちぇっ、ハンクがとても良いプレーをしているのに、我々はまだ負けている。」という時期は、レインジャースがこのシリーズを挽回するために今こそ終わらせなくてはならないのだ。

そう、ルンドクィストとレインジャースは第2戦でレフェリーのオハロランとウェス•マッコーリー (Wes McCauley) に不当な扱いを受けた。しかし、第1戦にレインジャースが不思議なほどプレーのスピードを上げることをせず、第2戦では2点差を守りきることができなかったことについてはオフィシャルの責任ではない。それはレインジャース自身、コーチングスタッフ、そして、そのスーパースター・ゴールキーパーの責任である。

今こそ、ルンドクィストがステップアップして決勝シリーズでその良さを発揮すべき時である。今こそ、60分間か必要に応じてそれ以上、クイックと同じように目いっぱいの働きをする時である。もし、明日 (9日) の晩からマディソン•スクエア•ガーデンでそうならなければ、短いシリーズとなるだろう。試合は長いが短いシリーズに。

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2014年5月26日:
ベラルーシのミンスクで開催された2014 IIHFアイスホッケー世界選手権で金メダルを獲得したロシアはIIHFの世界ランキングで4位から3位に上がった。一方、銅メダリストのスウェーデンはフィンランドを35ポイント引き離して1位を守った。

IIHFの世界ランキングは、最近4年間の IIHFアイスホッケー世界選手権と先ごろロシアのソチで行われた冬季オリンピックでの代表チームの成績を参考にして決められた。

ミンスクの準決勝で敗退したオリンピック・チャンピオンのカナダは4位に後退し、以下、チェコ共和国(5位)、アメリカ(6位)、スイス(7位)、スロバキア(8位)の順位は変わらなかった。

ミンスクで好成績を残したラトビアは、10位に落ちたノルウェーに代わって9位に上がった。

5年ぶりに準々決勝に進出したホスト国のベラルーシは15位から11位へ最も大きく躍進し、フランス(12位)、ドイツ(11位から13位へ)、スロベニア(14位)、デンマーク(13位~15位へ転落)を抜いた。ディビジョンIの国々の中で最も順位を上げたのはクロアチアであり、30位から28位となった。それ以外の順位はほとんど変わりなかった。

IIHF世界ランキングによりIIHFアイスホッケー世界選手権のトップ・ディビジョン、冬季オリンピック、オリンピックの予選の組み合わせが決まる。今回の新しいランキングに基づいて、チェコ共和国のプラハとオストラヴァで開かれる2015年IIHFアイスホッケー世界選手権のグループ分けが決められた。

Group A (プラハ)
スウェーデン (1)
カナダ (4)
チェコ (5)
スイス (7)
ラトビア (9)
フランス (12)
ドイツ (13)
オーストリア (16)

Group B (オストラヴァ)
フィンランド (2)
ロシア (3)
アメリカ (6)
スロバキア (8)
ノルウェー (10)
ベラルーシ (11)
スロベニア (14)
デンマーク (15)

(原文)
http://www.iihfworlds2014.com/en/news/world-ranking/
LOS ANGELES、California : スピードがあり、大きな体を目いっぱい使うロサンゼルス・キングスのゲームは相手チームをくたくたに疲れさせる。一方でキングスの試合運びはスマートでもある。

キングスには単に体をぶつけ合う以上のものがある。それは、精神的にも敵にダメージを与えるということだ。

「何といっても、機を見るのに敏であることだ。」と、レインジャーズのディフェンス、ライアン・マクドノー (Ryan McDonagh) がキングスの試合について言う。「何でもない所からチャンスを作り出すことがよくあります。それが危険なのです。」

「彼らを押さえ込んだり、コーナーでの小競り合いに勝ったりしても意味がない。ゴール前にパックを回して、いいポジションを取りパックを叩く。相手は自分のベンチに戻るまでずっと冷静さと集中力を保っていなくてはなりません。」

レインジャーズが3対2で延長負けを喫した初戦、ゴールキーパーのヘンリーク・ルンドクイスト (Henrik Lundqvist) は第3ピリオドに20本のシュートを浴びた。彼によれば、キングスはどこからでもゴールを脅かすことができると言う。

「ブルー・ラインの外からパックを放り込み、リバウンドを叩きに行く」と、粋なスウェーデン人は言った。「大きなチャンスだとは思えないこともあります。しかし、必ずしも最初のシュートからではなく、2発目、3発目のシュートからチャンスを生み出すことがよくあります。」

「フェイスオフの後、たとえ自分のチームがパックをコントロールしているように感じたとしても、気を抜くことができません。その時こそ危ないのです。」

「キングスは体を使ってゴール前にパックを放り込んできます」とレインジャーズのディフェンス、ダン・ジラルディ (Dan Girardi) が言う。

レインジャーズがキングスに注意を払っているのは勿論だ。ニューヨークのコーチ、アラン・ヴィニョー (Alain Vigneault) は、土曜日(7日)の第2戦に備えて相手ゾーンに深く攻め込む練習にこの二日間を費やした。

「決勝に進んで、勝ちたいのなら最高のゲームをしなくてはなりません。それはみんなが解っていることです。お互いにそう言い合っています。全員が(土曜日に)より良い結果を得ようとしています。」

金曜日にレインジャーズはステイプルズ・センター (Staples Center) で、キングスはエル・セグンド (El Segundo) にある彼らの練習施設でそれぞれ練習を行った。

両チームともラインアップを変えてくると思われる。

2試合の出場停止が解けるレインジャーズのディフェンス、ジョン・ムーア (John Moore) はこの練習でいつものポジションに戻った。アナハイムとのシリーズの第1戦で負傷して外れていたベテランのディフェンス、ロビン・レゲー (Robyn Regehr) は「多分」プレーするだろう、とキングスのコーチ、ダリル・サタ― (Darryl Sutter) は言った。

控えのゴールキーパー、カム・タルボット (Cam Talbot) の怪我の中身は明らかにされていないが、ヴィニョーによれば、毎日控えに入るとのことだ。

第1戦で最後のタイムアウトを取り損ねたレインジャーズは金曜日には氷と同じくらい冷静になっていた。第1戦のページはめくり、第2戦に集中するということだ。

キングスはこのままの状態を続けることだ。つまり、今シーズンの初めから数えて105戦目にも、一糸乱れずに体を使ったプレーをし続けることだ。

自分たちのスタイルを続けることができるのは素晴らしいことです。

「このプレー・スタイルを82試合、毎晩毎晩続けるのは容易なことではありません」。公式戦でチームが得点できなかった期間のことを尋ねられたキャプテンのダスティン・ブラウン (Dustin Brown) は認めた。「時にはスランプもあります。多くの人々が我々の得点に注目しています。」

「(公式戦の間に)得点できなかった期間がありました。しかし、パックがないところでのプレーが上手くいっていたので勝つことができました。それが今シーズンの成功の理由であり、守りの側面だと思います。」

ロサンゼルスの公式戦での1試合平均ゴール2.42はリーグ26位である。一方、リーグ最少の失点2.05がチームを助けた。

プレーオフでの1試合当たり3.46ゴールはリーグ1位だ。また、失点2.82は中間に位置している。

どのようしてポスト・シーズンにギア・チェンジをすることができたかについて尋ねられ、ブラウン (Brown) は「チャンピオンだからこそできることだ。」と言った。

「良いチームはこの時期に新しいことを発見するものだ。」と彼は言う。

キングスは彼らが相手チームに与えるプレッシャーを明らかに誇りに思っている。

「相手チームが我々と対戦する時、こう言います。『みんな、キングスは手ごわいぞ。何としてでもパックを取りに来る。彼らを相手に7試合で4回勝つのは大変なことだぞ。』と」。ディフェンスのウィリー・ミッチェル (Willie Mitchell) が言う。

「他のチームがそう言い、また、マスコミやファンが私たちにそういうレッテルを貼るとしたら、それはこのチームがよくやっていることの証です。私たちはそうし続けます。」

土曜日はレインジャーズが深く攻め入る番だ。

「キングスは更にいいプレーをしてくるでしょう。」とニューヨークのフォワード、ブラッド・リチャーズ (Brad Richards) は言った。「私たちはそれを上回らなくてはならない。でなければ2対0とシリーズをリードされることになります...1年のこの時期にこそやらなくてはなりません。カップを掲げるのです。それ以外の選択肢はありません。」

ジラルディ (Girardi) が補足した。「そのために必要なものがここにはあることをチーム全員が解っています。」

「(土曜日への)準備はできています。」とヴィニョー (Vigneault) は言った。

良い結果が出ればレインジャーズはいい気分でホームに戻れる。

「(シリーズを)1勝1敗に持ち込んでL. A.を離れることができたら本当に嬉しいです。」とフォワードのカール・ハゲリン (Carl Hagelin) は言った。

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