ピッツバーグ・ペンギンズのスター、シドニー・クロスビー (Sidney Crosby) がNHLの最優秀選手としてただ一度だけのハート・メモリアル・トロフィーを獲得したのは7年前のことだ。
それ以来、クロスビーは怪我に泣かされてこの個人賞の獲得回数を積み重ねられずにいる。そして最近ではチームメイトのエフゲニー・マルキン (Evgeni Malkin) が1度、ワシントン・キャピタルズのアレックス・オベチキン (Alex Ovechkin) が3回、このトロフィーを受賞している。しかし、このピッツバーグのキャプテンは、火曜日(24日)にウィン・ラスベガスのアンコール・シアターで行われる2014年のNHL授賞式で再びハート・トロフィーの最有力候補となっている。
今シーズンのクロスビーは2位以下に17ポイント以上の差をつけてNHL最多の104ポイントを挙げた。これはかつてのペンギンズのキャプテン、ヤロミール・ヤーガー (Jaromir Jagr) がアート・ロス・トロフィーを獲得した1998-1999年シーズンの20ポイント差以来の大差である。クロスビーは、過去4シーズン、1試合当たりのポイント数でリーグをリードしてきたが、ペンギンズのゲームの75%以上に出場したのは今シーズンが初めてだ。
クロスビーは2012-13年シーズンにテッド・リンゼイ賞を獲得した。これはNHL選手協会の投票によるリーグの最優秀選手に贈られる賞である。それは2度目の受賞だったが、その年は顎の骨折でシーズン最後の12ゲームを欠場したため、ハート・トロフィー争いではオベチキンに次いで2位だった。
今年のハートとテッド・リンゼイの最終候補者にはアナハイム・ダックスのライアン・ゲツラフ (Ryan Getzlaf) とフィラデルフィア・フライヤーズのクロード・ジルー (Claude Giroux) もいる。ゲツラフは87ポイントでクロスビーに次いで2位で今シーズンを終えた。ジルーは86ポイントでリーグ3位だが、シーズン序盤に不調だったフライヤーズをスタンレー・カップ・プレーオフに導いた。
2014-15年シーズンへの本格的な準備は2013-14年のNHL授賞式の数日後に始まる。金曜日(27日)と土曜日(28日)にはフィラデルフィアで2014年のNHLドラフトが行われ、フリー・エージェントが7月1日に解禁になる。3年間で2度目の優勝を果たしたロサンゼルス・キングスの選手たちも授賞式に出席し、優勝を称えられる。画期的だった屋外ゲーム(*ウィンター・クラシック)、ソチ五輪、そしてリーグ史上最も白熱したプレー・オフと、NHLは素晴らしいことだらけのシーズンを祝うことになる。
キングスの二人の選手とこのチームを築き上げた「建築技師」も自分のコレクションにさらにトロフィーを追加しようとしている。センターのアンゼ・コピタル (Anze Kopitar) は最優秀ディフェンシブ・フォワードに授与されるフランク・J・セルケ・トロフィーの最終候補者の一人だ。シカゴ・ブラックホークスのジョナサン・テイヴス (Johathan Toews) とボストン・ブルーインズのパトリス・バージェロン (Patrice Bergeron) があと二人の候補者である。テイヴスは2013年に、そしてバージェロンは2012年にそれぞれこの賞を獲得している。
ロサンゼルスのダスティン・ブラウン (Dustin Brown) はテイヴス、ゲツラフと共にマーク・メシエ・リーダーシップ賞にノミネートされている3人のキャプテンのうちの一人である。キングスのゼネラル・マネージャー、ディーン・ロンバルディ (Dean Lombardi) 、アナハイムのボブ・マレー (Bob Murray) 、モントリオール・カナディアンズのマルク・ベルジュバン (Marc Bergevin) は年間最優秀ゼネラル・マネージャーの最終選考に残っている。
テイヴスとバージェロンのチームメイトが、リーグのトップ・ディフェンスに贈られるジェームズ・ノリス・メモリアル・トロフィーの3人の最終候補の中にいる。シカゴのダンカン・キース (Duncan Keith) とボストンのゼノ・チャラ (Zdeno Chara) であり、もう一人はナッシュビル・プレデターズのスター、シェイ・ウェーバー (Shea Weber) である。
ボストンのゴールキーパー、トゥッカ・ラスク (Tuukka Rask) は、過去5シーズンで2度、リーグのトップ・ゴールテンダーとしてヴェジナ・トロフィーを獲得しており、6年間で3回目の獲得が期待されている。ラスクと一緒にこの賞の最終選考に残っているのはコロラド・アヴァランチのゴーリー、セミヨン・ワルラーモフ (Semyon Varlamov) とタンパ・ベイ・ライトニングのベン・ビショップ (Ben Bishop) である。ラスクは40試合以上プレーしたゴールテンダーの中で0.930のセーブ率で首位であり、1試合当たりの平均失点数では2.04で第2位である。
ワルラーモフとビショップは二人ともずば抜けた活躍をし、それぞれのコーチをラスベガスへの旅行に連れて行くことになった。コロラドのパトリック・ロワ (Patrick Roy) とタンパ・ベイのジョン・クーパー (Jon Cooper) である。彼らは年間最優秀コーチに贈られるジャック・アダムス賞の最終候補者になっている。デトロイト・レッド・ウィングスのマイク・バブコック (Mike Babcock) がもう一人の候補者である。
コロラドとタンパ・ベイにはリーグのトップ・ルーキー賞であるカルダー・メモリアル・トロフィーの候補者もいる。アヴァランチのフォワード、ネイサン・マッキノン (Nathan MacKinnon) が本命視されている。マッキノンは 24ゴール、63ポイントと過去10年で最高レベルのルーキー・シーズンを過ごした。もし受賞すれば、コロラドは2012年に受賞したガブリエル・ランデスコグ (Gabriel Landeskog) に続いて、3シーズンで二人目の受賞者を出すことになる。ライトニングのフォワード、タイラー・ジョンソン (Tyler Johnson) とオンドレイ・パラット (Ondrej Palat) が他の最終候補者である。
アヴァランチのもう一人のフォワード、ライアン・オライリー (Ryan O’Reilly) は、最もスポーツマンらしく、紳士的なプレーをした選手に与えられるレィディ・ビング・メモリアル・トロフィーの候補になっている。今シーズンの80試合でオライリーはマイナー・ペナルティを一度受けただけである。一緒にこの賞を争っているのはサン・ノゼ・シャークスのパトリック・マルロー (Patrick Marleau) とニューヨーク・レインジャースのマーティン・サン・リュイ (Martin St. Louis) である。サン・リュイは過去4シーズンでこの賞を3回獲得している。
シャークスのバージェロン、キース、ブレント・バーンズ (Brent Burns) はNHL財団賞の最終候補者である。この賞は「地域社会の人々の生活を豊かにする」ことに貢献した選手に贈られる。ニュージャージー・デビルズのヤーガー、ニューヨーク・レインジャースのドミニク・ムーア (Dominic Moore) 、キャロライナ・ハリケーンズのフォワード、マニー・マルホトラ (Manny Malhotra) はビル・マスタートン・メモリアル・トロフィーを争っている。これはプロフェッショナル・ホッケー記者協会の投票で決められ、「ホッケー界で最も高い忍耐力、スポーツマンシップ、貢献を示した」選手に与えられる賞である。
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