アリゾナ・コヨーテズは本拠地をグレンデール市からフェニックス市に戻せるかどうか、いくつかの可能性を比較検討してきた。但し、アリゾナ州の州都であるフェニックスに戻るためには新アリーナの建設について住民の理解が必要である。

NBCアリゾナ支局のBrahm Resnikによれば、コヨーテズのCEO、Anthony LeBlancは、チームとしては都心に建設する新アリーナに資金を提供する用意があるが、税金からの拠出も望んでいる。

「施設の建設には市や州政府の協力をお願いしたいのは勿論のことです。」とLeBlancはResnikに語った。「ニューヨークのように市の中心部から離れた場所にあるほとんどの競技場は何らかの形で公的資金が使われています。フェニックス市がこの件について検討していることは周知の事実なので、私はこれを官民共同事業にすべきだと思っています。」

コヨーテズは早ければ2017-18年シーズンの開幕時にグレンデールを去ってフェニックスへ移転するかもしれない。そして、フェニックスではNBAのフェニックス・サンズやアリゾナ州立大学のバスケットボールとホッケーチームとアリーナを共有することになるかもしれない。

「グレンデール市がコヨーテズを手放したがっていると言っている訳ではありません。しかし、現時点では保有し続けたいという意識がかなり低いのは確かです。」とLeBlancはResnikに語った。「コヨーテズの誘致についてはフェニックス市とテンピ市が大いに関心を示しているので、これまでに議論を重ねてきました。」

LeBlancは、フェニックスでアリーナの使用契約をするのに最も重要な要因の一つはサンズの存在だろうと言う。LeBlancは「アリーナとすれば、複数のチームが使用する方が好ましいはず」と思っている。そして、他の主要なスポーツ都市がそうなっているとも語った。NHLにはNBAのチームと競技場を共有しているチームがある。例えば、ロサンゼルス・キングス(レイカーズとクリッパーズ)、シカゴ・ブラックホークス(ブルズ)、ニューヨーク・レンジャーズ(ニックス)、トロント・メープルリーフス(ラプターズ)である。

さて、新しい競技場を求めているのはコヨーテズに限ったことではない。セネタースがオタワのダウンタウンに近い場所を探しているとの噂がある。つまり、オンタリオ州カナタにあるカナディアン・タイヤ・センターから移転するということだ。

CTVニュース・オタワの水曜日(16日)の報道によれば、オタワ市街の西にあるLeBreton Flat地区の開発に二つのグループが入札しているが、その一つはセネタースを所有している。そして、驚いたことに、その開発計画に入札したもう一方のグループもその地区への新アリーナ建設を提案している。

「(セネタースが)繁華街に移動する可能性が高まっている」とCTVのMatt Skubeは言う。

セネタースのグループがその入札を取っても取らなくても、その地区の開発を請け負うグループとセネタースが新都心に建設されるアリーナの使用契約を結ぶことになるだろう。カナディアン・タイヤ・センターは今季で築19年であり、オタワの市街地から25キロ(15.5マイル)以上離れた場所に位置している。

LeBreton Flats地区開発の双方の提案は1月26と27日にカナダ戦争博物館で公表される。しかし、Skubeの記事によると、落札者の決定には4ヶ月から1年かかると思われ、その地域がどのように、そして誰によって開発されるのかの決着がつくまでには暫く時間がかかりそうだ。

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2015年11月30日

モントリオール・カナディアンズは今シーズンの3分の1以上、ゴールキーパーのCarey Priceを欠くことになる。負傷が後を引き、Priceは最初の欠場よりもはるかに長い期間の休養が必要となった。

月曜日(30日)の朝にカナディアンズが発表したところによると、Priceは最低6週間欠場する。また、怪我の回復にはかなりの時間を要するが、手術の必要はないという。この週末にPriceはチーム・ドクターの診察を受け、週始めに最新の状況が発表されると思われていたが、元々は最低1週間程度と伝えられていたので、2ヶ月という期間は殆ど誰も予想していなかった。

怪我の個所と程度について、モントリオールからの発表はまだないが、SportsNetのElliotte Friedmanが土曜日(28日)に報道したところによれば、Price(28歳)は、10月29日の対エドモントン・オイラーズ戦のウォームアップ中に負傷したようだ。誤ってパック踏んでしまったのだ。一見、何でもないこの瞬間のお蔭でPriceはモントリオールの最近の14試合のうち11試合をサイドラインから見守る結果となり、恐らく今シーズンの後半までプレーできないだろう。

この6週間には1月1日のボストン・ブルーインズとのウィンター・クラシックが含まれている。また、少なくとも16試合欠場することになるが、もっと長引くかもしれない。Priceが復帰できるのは、カナディアンズが今シーズンの後半に入ってからになる。

Priceは既に9試合欠場したが、今回もそれと同じくらいだろうと思われていた。当初の診断では「少なくとも」1週間の欠場が必要とのことだったが、Priceはその後も3週間、負傷者リストに残った。11月19日に、カナディアンズのコーチ、Michel Therrienが、Priceがいつプレーできるようになるのかを判断するのは「時期尚早だ」と言ったが、Priceは翌日のニューヨーク・アイランダーズ戦に出場した。

これに対して、Priceを早く復帰させ過ぎたのではないかという議論がある。そのために更なる調整が必要となり、再び負傷者リストへ戻ることになってしまった。しかし、Priceは医者からプレーしても大丈夫だと言われていたのだった。カナディアンズは、試合に出してはならない理由があったら、プレーさせなかったとコメントした。一方、Priceのバックアップ・ゴーリーであるMike Condonは心強い存在だし、Dustin Tokarskiもそのバックアップになるべく待機していた。
また、カナディアンズにとって幸いなことは、チームが今シーズンの早い段階からワイルドカードの位置を争っているのならともかく、そうではないということだ。そのため、例えPriceがいなくても大きなダメージを受けることはない。カナディアンズはアトランティック・ディビジョンで2位以下を大きく引き離して首位に立っている。(2位の)オタワ・セネタースの方が2試合少ないとはいえ、モントリオールは11月30日現在アトランティック・ディビジョンでオタワを10ポイント上回っている。

Priceはプレーさえすれば、世界最高のゴールキーパーの一人だ。500分以上プレーした500人のゴールキーパーの中で、5人対5人の場面で0.939というセーブ率は第8位である。また、今シーズンは僅か12試合しかプレーしていないが、それでもセーブ率、失点数、勝利数、シャットアウト数で10位以内に入っている。

April 10, 2015

いやはや、データ分析を嫌う人たちはこの事実に痛快な気分でいることだろう。きっとそうだろう。様々な手法を用いた統計を軽んじていた人達は今の順位表を見て、こう指摘するだろう。リーグで最もパック保持率が高いロサンゼルス・キングスがプレーオフを逃し、保持率が最低のチームの一つであるカルガリー・フレームズがチーム一のディフェンスを失いながらも、スタンレー・カップというダンス・パーティーへの入場券に鋏を入れてもらったではないか、と。

正に注目すべきことだ。過去数年にわたってホッケー界では、最新の統計分析が勝つために必要不可欠であると信じられてきた。高いパック保持率を有しているチームは、そうでないチームよりもはるかに良い成績を残している。では、shot attempt differential*でマイナス-847のチームがプレーオフに進出するのに、プラス733のチームがプレーオフを逃したことをどう説明したら良いのだろう。両者の差は実に1,580だ。
(*訳注:shot attempt differentialは味方が打ったシュート数と相手に打たれたシュート数の差であり、この差がプラスに大きいほどパック保持率が高いとされている。ここのshot はゴールネットをとらえたか否かは問題ではなくゴールに向かって撃たれたシュート全てを含める。この点でshots on goal のshot とは異なる。)

キングスがNHLで最も高いパック保持率を持つチームであることに議論の余地はない。チームとしてだけではなく、ディフェンス・ペアのDrew DoughtyとJake Mussinはそれぞれ個人としても最も高い保持率を誇っている。Anze Kopitar、Justin Williams、Marian Gaborik、Jeff Carterもパック保持率ではリーグのトップ・フォワードに数えられる。

では一体何が起こったのか。知っておかなくてはならないのは、キングスは60分を超えた試合で3勝15敗であったことである。具体的には、シュートアウト戦では2勝8敗、そして、延長戦では1勝7敗だったのだ。特にシュートアウト戦では酷い出来だった。放ったシュートのうち14.3%しか得点にすることができず、シューティング率(goals/shots on goal)で断トツの最下位だった。唯一タンパベイ・ライトニングだけがシュートアウトのゴール数でキングスの5点を下回っていた。さらに、リンクの反対側でも状況は良くなかった。チームとしてのシュートアウトでのセーブ率は0.636で、No.1ゴーリーのJonathan Quickは0.593でしかなかった。

これは何かを物語っている。キングスは高いパック保持率を持つチームであるのに、何故60分と延長戦で相手チームを片づけることができなかったのだろうか。それに近いことはしている。キングスはここまでレギュレーション・タイムでは36勝27敗である。これはシカゴ・ブラックホークス、アナハイム・ダックス、フレームズよりも良い成績だ。しかし、第3ピリオド終了を告げるブザーの後のキングスは酷いものだ。4人対4人になった場合、大抵は延長戦にもつれ込むが、この状況でのシューティング率はたったの3.6%であり、セーブ率は0.881に過ぎなかった。この二つの数字を組み合わせると、4人対4人の場面でのキングスは下から2番目のチームなのだ。何故だろうか。一つの理屈は、キングスはパックを回すことで勢いをつけ、相手に付け入る隙を与えないプレーをする素晴らしいチームであるということである。しかし、4人対4人の状況では相手チームにとっても策略を用いる多くの空間がリンクの上にできる。恐らくそれがキングスには有利に働かなかったのだろう。

一方、フレームズは今シーズン、相手チームにパックを支配されっ放しである。しかし、それ以外に多くの要因があった。第一に、ゴーリーをあげた場面ではリーグでトップの10ゴールを挙げている。そして、ゴーリーを引きあげた一人多い攻撃で同点に追いついたことが4回あった。フレームズは11点のエンプティ・ネット・ゴールを許している。そのおかげで気の遠くなるような得失点差を記録している。逆に、対戦相手がキーパーを引きあげていたときには12得点し、取られたのは1点だけである。

フレームズはスペシャル・チームが勝利に貢献している。ペナルティ差は第1位で、ペナルティ・キリングよりも、パワー・プレーに128分47秒多く費やしている。今シーズン、ペナルティ・キリングの時間がフレームズよりも短いチームはない。それは得点される可能性を減らすだけでなく、ペナルティ・キラーやゴーリーが費やす苦労を節約することにもなる。

分析好きの人たちでさえもこの事実は運によるところが大きいことを認める。昨シーズン、コロラド・アバランチのパック保持率はひどいものだったが、多くの幸運に恵まれていた。しかし、今シーズンは逆で、Avsはプレーオフを逃した。例えば、シュートアウトはどちらが先かをコインで決めるので、どちらが勝つかを事前に知るのはほとんど不可能だ。

もし多くのことが運によるのであれば、そもそも何故私たちは新しい統計にこんなに注目しているのだろうか。至極まともな疑問だが簡単には答えられない。しかし、これだけは言えるだろう。それはデータ分析ということについて、ホッケー界はまだ模索中なのだ。或いは、最新の統計を駆使する人が私に言ったように「確率は運命ではない。」

たいていの場合、データ分析の結果は正しい。しかし、時には間違うこともある。今シーズンが良い例だ。データ分析が正しければキングスがプレーオフに進み、フレームズは逃していたはずだ。しかし、誰も運をコントロールすることはできない。多くの試合が1点差か2点差で決着するため、運が極めて重要な役割を果たすことが多い。一つ言えることは、今シーズン、アバランチが証明したように運は変わるものだということだ。パックを保持して得点するチャンスを多くつかむことが勝ちにつながる可能性が増えるのは事実だ。チームがそうなることが、長期間にわたって成功を続けるより多くのチャンスを得ることになるのだ。

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