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7月17日からの5日間は
七十二候の第33候≪鷹乃学習(たかすなわちわざをならう)≫です。
これは二十四節気の≪小暑(しょうしょ)≫の末候に当たります。
いつものように広辞苑第6版から見ていきましょう
七十二候については広辞苑にはそのものが載っているわけではないので、
言葉や漢字から探っていきます。
(下線筆者)
たか【鷹】
①タカ目の鳥のうち、小・中形の一群の総称。 大形のものはワシという。色彩は主に暗褐色を呈する。 嘴くちばしは強くて鋭く曲がり、脚には強い大きな鉤爪があって、小形の鳥獣などを襲って食う。姿に威厳があり、古来尊重され、また鷹狩に使った。なお、タカ目(旧称ワシタカ目)はタカ科・ハヤブサ科・コンドル科などを含み、世界に約290種、日本に22種が分布。古称、くち。ならしばどり。かしこどり。〈[季]冬〉。
②能面。 怪士あやかしの一種で、 鷹のような目つきの妖気のある男面。
鷹は「タカ目の鳥のうち小中型」のもの、
鷲は大型のもの、ということなんですね。
ではワシ、ハヤブサ、コンドルも調べてみましょう。
わし【鷲】
タカ目タカ科の鳥のうち、タカとの対比で大形のものの総称。嘴くちばし・爪はともに曲がり、両眼は鋭く、翼は長大。勇猛で、鳥獣を捕食。イヌワシ・オジロワシなど。〈[季]冬〉。(後略)
はやぶさ【隼】
タカ目ハヤブサ科の鳥。 大きさはカラスぐらい。 頭は黒色、背面は石板色。 成鳥は胸から腹に灰黒色の横斑があるが、幼鳥では縦斑。 原野・水辺などにすみ、小鳥などを捕食。 飛翔は極めて早く、古来鷹狩に用いられた。なおハヤブサ科は、カラカラ類約15種を含めて世界約60種。日本ではチョウゲンボウなど七種が知られる。〈[季]冬〉。(後略)
コンドル【cóndor スペイン】
(もとケチュア語cunturから)タカ目コンドル科の大形猛禽の総称。黒色で、頭・頸には羽毛がなく、死肉を食う。アメリカ大陸にのみ産し、7種。(後略)
コンドルって、アメリカ大陸にしかいないんですね~🦅
知らなかった~🦅🦅
さて、鷹や鷲によく似ていて、私たちの身近にいるものとしては、とびがあげられますね。
とび【鳶・鴟・鵄】
①タカ目タカ科の鳥。市街地や海辺に多い。背面はいわゆる鳶色。 主に小動物やその死骸を食う。「ぴい ひょろろ」と鳴く。 日本を含む旧世界に広く分布。 とんび。
②鳶の者・鳶口の略。
➂ 鳶色の略。
④ 江戸時代、問屋と仲買との間に立って手数料を取った者。 すあい。
とんび 【鳶】
①「とび」1に同じ。
②(トビが物をさらうのに似ているからいう) 通りがかりに店先・門口のものなどをかすめとる泥棒。
➂④(略)
鷹(たか)と鷲(わし)と鳶(とび)、その他ハヤブサなど、違いがよくわかりませんね😅
漢字も良く似てるし😅
地名にもよく使われているから、良~く見ないと読み間違いますよね😅
ちなみに、「地名辞典」によると、「鷹(たか)」のつく地名の方が、「鷲(わし)」のつく地名の2倍以上あるようですよ
さて、今までの広辞苑からの情報をざっくりまとめますと、
身体の大きさが、
鷲(わし)が一番大きく、
鷹(たか)と鳶(とび)が少し小さく、
隼(はやぶさ)が一番小さいかんじですかね。
でも、種類によって鷲より大きい鷹がいたりするみたいなので、
まあ、ざっくりって感じで😅↓
このページの「ニホンイヌワシ」の英語名が「Japanese golden eagle」。
一見すると全身茶褐色の羽毛だが、後頭部には明るい茶色の羽毛をもち、それが金色に輝いて見えるため英名では「ゴールデンイーグル」と呼ばれる。
のだそうで、
となると、気になるのが「東北楽天ゴールデンイーグルス」
一応、ホームページで確認を取っておきました↓
「東北地方の世界遺産・白神山地に棲息するイヌワシに因んでいる。」のだそうです。
なるほどね
英語だと、
鷹は hawk 、
鷲は eagle、
隼は falcon 。
ときたら、やっぱり「福岡ソフトバンクホークス」の名前の由来も調べなきゃね~
と思って、頑張って探したのですが、残念ながら公式ページには載っていませんでした😅
一説によると、発足時の親会社の南海電鉄の車両に鷹がデザインされていたから、だそうです
さて、「鷹」のついた言葉を見てみますと、
おう‐よう【鷹揚】
①(オウは呉音)鷹が空を飛揚するように、何物も恐れず悠然としていること。
②ゆったりと落ち着いていること。大様おおよう。「―に構える」
鷹揚って、ぼんやりして落ち着いているわけではなく、様々なことが分かっているうえで落ち着いていることなんですね😅
知らなかった😅
それから、家康が好きだった↓
たか‐がり【鷹狩】
飼い馴らした隼はやぶさ・大鷹・鷂はいたかなどの鷹を放って野禽・小獣を捕らえさせる狩猟。古く朝鮮から伝来して公武ともに行われ、冬の行事とした。明治維新後は宮内省式部職が所管して保存、第二次大戦後、衰退。放鷹ほうよう。鷹野たかの。〈[季]冬〉。
なるほど。
駿府城の家康像も、鷹狩の様子を模したものですね。
死の直前にも行っているし、本当に好きだったんですね
他にも、
鷹は餓えても穂はつまずたかはうえてもほはつまず
節操のある人は、窮しても不義の財を貪らないことのたとえ。(後略)
孤高って感じがしますね。
さて、≪鷹乃学習(たかすなわちわざをならう)≫ですが、
そうか~。
この時期そろそろ、春に生まれたヒナたちが、巣立ちの練習を始める頃なんでしょうね。
「巣立ち」って、頼もしく、晴れがましいけれど、親としては少々寂しい響きがありますよね…
「幸多かれ!」と言って、送り出すしか、ないのですけどね。
それではまた!
今日の浮世絵
広重『名所江戸百景 深川洲崎十万坪』,魚栄,安政4. 国立国会図書館デジタルコレクション
https://dl.ndl.go.jp/pid/1312343 (参照 2024-07-04)
基本の暦ワードの説明はこちらをどうぞ↓
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楽しい育児クラブで子育てカウンセリングをして10年になります。
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