いつもお付き合いいただきありがとうございます。
11月7日は
二十四節気の十月の節≪立冬(りっとう)≫、
そして
七十二候の第55候≪山茶始開(つばきはじめてひらく)≫(立冬の初侯)です
先日二十四節気の≪立冬(りっとう)≫についてお話したので、
今日は七十二候の≪山茶始開(つばきはじめてひらく)≫についてお話しますね![]()
いつものように広辞苑第6版から見ていきましょう![]()
七十二候については広辞苑にはそのものが載っているわけではないので、
言葉や漢字から探っていきます。
(下線筆者)
つばき【海石榴・山茶・椿】
(「椿」は国字。中国の椿ちゅんは別の高木)
①ツバキ科の常緑高木数種の総称。ヤブツバキは暖地に自生、高さ数メートルに達する。葉は光沢があり、革質。春、赤色大輪の五弁花を開く。多数の雄しべが基部で環状に合着している。秋に熟す果実は円形の蒴果さくかで、黒色の種子をもつ。園芸品種が極めて多く、花は一重・八重、花色も種々。熊本で改良された肥後椿が有名。また、日本海側の豪雪地にはユキツバキが自生。その園芸品種もある。種子から椿油を製し、材は工芸用。〈[季]春〉。「椿の実」は〈[季]秋〉。(中略)②襲かさねの色目。表は蘇芳すおう、裏は赤、あるいは中倍なかべに濃い萌葱もえぎをいれる。冬に用いる。
でも、「山茶」と書くとどうしても「山茶花(さざんか)」のイメージだなあ。
さざんかも広辞苑で調べてみました。
さざん‐か【山茶花】
(字音サンサクヮの転)ツバキ科の常緑小高木。四国・九州から南西諸島の暖地に自生。高さ約3メートル。葉は厚い。秋から冬にかけて白花を開く。八重咲・一重咲、淡紅・濃紅など園芸品種が多く、庭園・生垣などに植栽。種子は大きく、油を採る。材は細工物にする。ヒメツバキ。漢名、茶梅。〈[季]冬〉
椿の季語が春、山茶花の季語は冬なんですね。
どうしてなんだろうなあ。
とはいえ
さん‐ちゃ【山茶】
①山野に自生する茶樹。〈日葡辞書〉
②ツバキの別称。
ともあるので、うん、まあそういうことなんだろうな😅
日本の「椿」と中国の「椿」は違うということなので、
もう少し芋づる式に調べてみますと、
チャンチン【香椿】
(中国語)センダン科の落葉高木。中国原産。高さ約10メートル。枝葉ともに臭気がある。7月頃、枝端の円錐花序に白色の小花を開き、長楕円形の蒴果さくかを結ぶ。材は美しく家具・楽器、また桶などを作る。
ちん【椿】
「荘子」にみえる長寿の霊木。→大椿だいちゅん→つばき(椿)
だい‐ちゅん【大椿】
[荘子逍遥遊]八千歳を春とし、八千歳を秋とするという木。男の長寿を祝うことば。だいちん。「―の寿」
ちん‐じゅ【椿寿】
[荘子逍遥遊「上古に大椿なる者有り、八千歳を以て春と為なし、八千歳を以て秋と為す」]長寿。長命。椿齢。→大椿だいちゅん。
たま‐つばき【玉椿】
①椿の美称。長寿の木として祝賀の歌に多く使われる語。〈[季]春〉
②ネズミモチの別称。
なるほど。まとめると
「椿」は中国と日本では違う木を指し、
中国では落葉高木のセンダン科の「チャンチン(香椿)」、
日本では常緑高木のツバキ科の木で、
日本で言う「椿」は中国では「山茶花」と書く。
中国では「椿(=センダン科の香椿)」は長寿の霊木とされ、そのイメージは日本にも伝わり、日本でも「椿(=ツバキ科)」は「長寿」のイメージを持つ木となった、という事ですね![]()
これは発見![]()
ちなみに、椿と山茶花の違いは「花弁が1枚ずつハラハラ散るのが山茶花、花がまとまってポトンと落ちるのが椿」と、近藤は覚えていますが、咲いている花の様子だけで「これは椿!」とは、断言できません😅
なので、多分こっちが椿↓
2024年1月に瀧川神社で撮りました。
椿の季語は春ですからね😉
そしてこっちが山茶花↓
2024年10月に行った修禅寺温泉裏路地ツアーの時に撮りました。
山茶花の季語は冬、です😉
日本の文化では、季節は早どりするのが粋とされますから😉
ちなみにちなみに、お茶の葉っぱを収穫する「茶」の木も、ツバキ科の常緑低木で、白くて一重の、椿より2まわりくらい小さい花を咲かせます↓
これも先ほどの裏路地ツアーで、修禅寺の脇咲いていたものです。
茶の花の季語は、山茶花と同じ、冬です。
こう見ると、それぞれ、花も葉っぱも似ているけれど、若干違いますね![]()
こういうのも見つけました。
つばきおおかみ‐の‐やしろ【椿大神社】
三重県鈴鹿市山本町にある元県社。祭神は猿田彦大神ほか。伊勢国一の宮。
調べてみました。
「椿」と名前が付いているので、
「椿」に縁のある神様が祭ってあったり、
境内には「椿」がきれいに咲くんだろうなと思って見たのですが、
なんだかそうでもないらしく😅
サイト内の創立の由来では、
「高山入道ヶ嶽、短山椿ヶ嶽を天然の社として、高山生活を営まれた国つ神「猿田彦大神」を主神とし」
「仁徳天皇の御代、御霊夢により「椿」の字をもって社名とされ、現在に及んでいます。」
ということでした😉
で、ですね、ここからは余談なのですが、
椿も山茶花も茶の木も、「ツバキ科」なので、「チャドクガ」の幼虫が付きます!![]()
近藤、以前住んでいた家に山茶花が植わっていて、その毛虫を始めて見た時は全身ゾワッとしました![]()
枝ごと切り落としてゴミ袋に入れ、中に殺虫剤を噴霧して、ごみの日に出しましたが、その対応で良かったのかどうか…
さいわい刺されたことはないのですが、かなり痛痒くなるそうです![]()
調べてみたら、
冬の間、葉っぱの裏に黄色~茶色のふわふわした塊が付いていたら、それが卵だそうです。
卵にも毒があるので、触らないように気を付けて、葉っぱや枝ごと切り落として、ビニール袋に入れて処分するのが良いみたいですよ。
もし身近に山茶花や椿や茶ノ木がありましたら、お気をつけくださいね~!![]()
それではまた!
本日の浮世絵
『椿花図譜 2巻』[2],写. 国立国会図書館デジタルコレクション
https://dl.ndl.go.jp/pid/2565435 (参照 2024-10-25)
基本の暦ワードの説明はこちらをどうぞ
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