╲こんにちは/

いつもお付き合いいただきありがとうございます。

 

5月26日からの5日間は
七十二候の第23候≪紅花栄(べにばなさかう)≫です。
これは二十四節気の≪小満≫の次候に当たります。

ベニバナの花が盛んに咲く頃、という意味ですが、ベニバナってこの時期咲くんだっけ?

調べてみました。

 

いつものように広辞苑第6版から見ていきましょう本

七十二候については広辞苑にはそのものが載っているわけではないので、
言葉や漢字から探っていきます。
(下線筆者)

 

べに‐ばな【紅花】
キク科の一年草。小アジア・エジプト原産の染料・油料用植物。高さ30〜90センチメートル。、紅黄色のアザミに似た頭状花をつける。小花は細い筒形。日本には古く中国から入り、東北地方(特に山形県)を中心に栽培。古くは花冠を採集して染料や紅べにを作った。今日では主にアメリカ産のものを切花用や紅花油採取用とする。くれない。末摘花すえつむはな。サフラワー。

 

なるほど、ベニバナは「夏」に花咲く、という意味では、確かに時期的にあっているのかもしれませんね。

 

「紅花」って、

5月21日の七十二候≪蚕起食桑(かいこおきてくわをはむ)≫の時に出てきた

「四木三草」の「三草」のうちの一つでしたね照れ

昔から大切に育てられてきた作物だったのですね。

 

紅花は山形県で栽培が盛んということで、

山形県のサイトを調べてみました。↓

 

 

紅花は山形県の花に認定されていて、7月上~中旬に花が咲き、その頃各地で紅花祭りがあるようです。

ということは、ベニバナの花が咲くのはもう少し後のこと、七十二候が少し早め、ということですね。

 

でも、見た目黄色い花なのに、紅花染めは赤いものが多いですよね。

実は、紅花の色素のほとんどは黄色で、赤い色素はほんの数%なんだとか。

なので、最初に水に浸して黄色い色素を抽出し、それはそれで黄色の染色に使い、その後発酵させたり木灰液に浸けたりして赤い色素を抽出するのだそう。だから紅花染は紅花染でも、赤い布の方が高価なんだそうです。

ふ~ん、そうだったのか~。でも確かに、紅花で染めたピンク色、きれいですよね~照れ

 

 

さて、先ほどの広辞苑の紅花の項目で、別名「末摘花」とあるので、それも調べてみました。

 

すえ‐つむ‐はな【末摘花】
①(茎の末に咲く黄色の頭花を摘み取って染料の紅をつくるからいう)ベニバナの異称。〈[季]夏〉。(後略)
②源氏物語の巻名。また、この巻の女主人公の名。常陸宮の女むすめ。滑稽なまでに時代離れのした、大きな赤鼻の醜女。
③(略)

 

源氏物語に出てくる「末摘花」は、ちょっとひどい書かれ方をしてます🤓↓

 

 

ざっくり言うと、

もともとは栄えていた皇室ゆかりの令嬢に興味を持った光源氏が、姫をものにしようと言い寄るのですが、姫は恥ずかしがり屋でなかなか応じてくれません。ある夜やっと受け入れてもらい、一夜を過ごしたあと、明るくなってその顔を見て、その醜さにがっかり…「鼻が赤い」から「紅花」とかけて「末摘花」と呼んだ…という内容です。

その時に光源氏が詠んだ歌が、

 

「なつかしき 色ともなしに 何にこの すゑつむ花を 袖に触れけむ」

(格別親しみを感じる花でもないのに、どうしてこの末摘花のような女に手をふれることになったのだろう)

 

ね?ひどくないですか?

その後それでも光源氏はこの姫をかわいそうに思い、面倒を見てやることにするのですが、それにしたって、ねえ真顔

「こんなことを書いたら、今なら炎上必至!下手すれば訴訟もの!」ですよね。

 

なんだろう、私はまだ、「源氏物語」の良さを呑み込めないんですよね~。千年も読み継がれた文学、世界的にも認められた文学ですから、多くの人がその良さを認めたってことだと思うのですが…。

齢半世紀を経て、まだまだ夢見るお子ちゃまなのかもしれません😅

 

「源氏物語ミュージアム」なる博物館を見つけたので、ご紹介だけしておきますねウインク

 

 

大河ドラマで作者である紫式部が取り上げられて、この博物館もちょっと盛り上がっているようです・

行ってじっくり関われば、少しは源氏物語を好きになれるかなあ…

私にとっての「源氏物語」は、子どもの頃読んだ「あさきゆめみし」で止まってます😅

 

 

なんだか、あの頃からさらにバージョンアップしているみたいですね。知らなかった照れ

優雅できらびやかな貴族社会にドキドキしながら読んだ記憶しか残っていないので、また読んでみようかなウインク

 

 

さて、源氏物語の末摘花のお話に比べて、万葉集の和歌はステキです照れ

 

 

 

↑こちらのページの中で

「万葉集では「くれなゐ」として紅花の歌が29首詠まれています。」

とあるので、29種ある中で素敵だなと思ったものを一つだけ、ご紹介します。

 

「外(よそ)のみに 見つつ恋ひなむ 紅の、末摘花の 色に出ずとも」(巻十)

 

近藤的に勝手に現代語訳しますと、

「遠くから見て恋しているだけにしましょう。末摘花の様に、燃える赤色は奥に秘めたままで」

って感じでしょうかラブラブ

昔の人は、ベニバナの黄色い花の奥に潜む赤い色素に、こんな秘めた恋を重ねていたんですねドキドキ

素適だなあ照れ

 

 

さて、今日は七十二候の「紅花栄」から、ベニバナについて深堀してみましたウインク

 

それではまた!

 

 

基本の暦ワードの説明はこちらをどうぞウインク

 

 

 

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楽しい育児クラブで子育てカウンセリングをして10年になります。
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