╲こんにちは/

いつもお付き合いいただきありがとうございます。

 

明後日、2月4日は
二十四節気の正月(1月)の節≪立春(りっしゅん)≫
そして
七十二候の第1候≪東風解凍(はるかぜこおりをとく)≫(立春の初候)です。

 

旧暦で立春が1年の始まりと考えていたので、

暦の上ではもう春、とともに、新たなスタートということになります。

このところ変に暖かかったり急に寒かったり雪の結晶

「疫病」に、気をつけましょうねニコニコ

 

先日二十四節気の≪立春≫についてお話したので、

今日は七十二候の≪東風解凍≫についてお話しますねニコニコ

 

先も申しました通り、72個のうちの最初の候。

とても希望に満ちた言葉だと思います。

 

いつものように広辞苑第6版から見ていきましょう本

七十二候については広辞苑にはそのものが載っているわけではないので、
いつもなら言葉や漢字から探っていくのですが、

今回はそのままが載っていました↓
(下線筆者)

 

東風氷を解くとうふうこおりをとく
[礼記月令]春風が吹いて氷をとかす。七十二候の冒頭の語で、二十四節気では立春に当たる。

 

広辞苑によれば、「東風」と書いて色々な読み方があるらしく、

 

「あいのかぜ」「あゆ」「あゆのかぜ」:東から吹く風

「こち」「こちかぜ」:春に東から吹いてくる風。春風。季語は「春」

「とうふう」:東の風。春風。

「ひがしかぜ」:東から吹いてくる風。

「ひがしかぜ」:「義太夫節で大阪道頓堀の東寄りにあった豊竹座の曲風・語り口。派手で音楽的表現にすぐれる。」

 

等々。

 

ちなみに

「東」は五行説では「春」を意味するらしく、

「馬耳東風(ばじとうふう)」の「東風」も「春風」の意味だそうです。

 

さらにさらに、

「西風」には、「東風」を「こち」と読ませるような、独特の表現はないですが、

「西風」と書いて「せいふう」と読む場合には、「西から吹いてくる風」という意味の他に、「秋風」の意味もあるそうです。

 

もう一つ、

「西風」と書いて「にしふう」と読む場合は、先ほどの「ひがしふう」に対して、「義太夫節で、道頓堀の西寄りにあった竹本座の曲風・語り口。地味で劇的な写実性にすぐれる。」とあります。

 

 

へぇ~、おもしろ~い照れ

 

 

もう少し、「解凍」についても調べてみましょう。

 

かい‐とう【解凍】
①冷凍したものを解かしてもとに戻すこと。
陰暦正月の異称。〈下学集〉
③(略)

 

かい【解】
①ときあかすこと。説明。
②漢文の一体。疑惑をとくのに用いるもの。
③〔数〕(solution)方程式を成立させるために未知数のとるべき値。根。また、作図問題を解いて得られた図形、微分方程式を満足する関数など。

 

こおり【氷・凍り】
①水が氷点下の温度で固体状態になったもの。ひ。〈[季]冬〉。(後略)
②氷襲こおりがさねの略。
③氷水こおりすいの略。

 

 

さて、一文字一文字分解して見てみましょう。

 

ひがし【東】
(ヒムカシの転ヒンガシの約)
①四方の一つ。日の出る方。東方。↔西。
②東風ひがしかぜの略。
③京都に対して鎌倉幕府の称。
④~⑧(略)

 

ひむかし【東】
(日向風ひむかしの意)「ひがし」の古語。(後略)

 

しの‐の‐め【東雲】
(一説に、「め」は原始的住居の明り取りの役目を果たしていた網代様あじろようの粗い編み目のことで、篠竹を材料として作られた「め」が「篠の目」と呼ばれた。これが、明り取りそのものの意になり、転じて夜明けの薄明り、さらに夜明けそのものの意になったとする)
①東の空がわずかに明るくなる頃。あけがた。あかつき。あけぼの。(後略)
②明け方に、東の空にたなびく雲。

 

しののめ‐ぐさ【東雲草】
アサガオの異称。

 

 

「東」は「日向風」から来ているのですね。

それから、篠(しの)竹のざるや網の目(め)の隙間から漏れてくる光から朝日を連想して「東雲(しののめ)」という言葉ができ、そして朝に咲くアサガオを「東雲草(シノノメグサ)」と呼んだのですね。

なんだか素敵だなあ。

 

 

さあどんどん行きますよ~

 

かぜ【風】
①空気の流れ。気流。特に、肌で感じるもの。(後略)
②~④(略)
⑤㋐風の病やまい。
 ㋑(「風邪」と書く)感冒。〈[季]冬〉。「―をひく」

 

「風」が付く慣用句は沢山あったので、今はこの時期にあった物を中心にご紹介しますね。

 

かぜのかみ‐おくり【風の神送り】
風邪がはやる時、その疫神を送り出す呪まじないの行事。大勢が風の神に擬した人形をかつぎ、提灯をともし、鉦・太鼓ではやし立てて練りあるき、町送りになどする。

 

風冴ゆるかぜさゆる
冬の風が冷たく凍るように吹き渡るのにいう。

 

かいよせ‐の‐かぜ【貝寄せの風】
(貝を浜辺に吹き寄せる風の意)陰暦の2月20日頃に吹く西風。かいよせ。〈[季]春〉。(後略)

 

ならい
陸や山に沿って吹く強い風三陸から熊野灘まで、方位は地域により異なる。〈[季]冬〉。(後略)

 

 

季節は違うけれど、美しいな、面白いなと思った言葉をいくつかニコニコ

 

馬の耳に風うまのみみにかぜ
(馬は耳に風を受けても感じないことから)人の意見に少しも感ぜず、聞き流していることのたとえ。馬耳東風ばじとうふう。(後略)

 

かぜ‐の‐すがた【風の姿】
①風に吹かれて草木のなびくさま。
②(「風姿ふうし」の訓読)うるわしい姿。(後略)

 

ふううん‐の‐じょう【風雲の情】
自然の山野をさすらう旅に出たいという心。

 

ふううん‐の‐こころざし【風雲の志】
風雲に乗じて大事をなそうとする志。

 

風は吹けども山は動かずかぜはふけどもやまはうごかず
まわりが騒がしく混乱していても、自若じじゃくとして少しも動じないたとえ。

 

風に櫛り雨に沐うかぜにくしけずりあめにかみあらう
[晋書文帝紀]風雨にさらされて辛苦奔走すること。さまざまな苦労を体験するたとえ。櫛風沐雨しっぷうもくう

 

月に叢雲花に風つきにむらくもはなにかぜ
世の中の好事には、とかく障害の多いことのたとえ。

 

風枝を鳴らさずかぜえだをならさず
[論衡]世の中が静かに治まって太平なさま

 

 

「凍」の字の付いた言葉も面白いものが色々ありました。

 

いて‐ぐも【凍て雲】
寒々と凍りついたような雲。〈[季]冬〉

 

とう‐うん【凍雲】
雪模様の雲。冬空の雲。

 

いて‐ぞら【凍て空】
凍りつくように寒い、冬の日の空。寒天。「―にきらめく星」

 

とう‐う【凍雨】
①冬の雨。寒雨。
②みぞれ。
③雨滴が空中で凍結し、氷粒となって降って来るもの。「あられ」に似て透明なもの。

 

 

そんな寒い中で寒さに動けない生き物たちを表現する言葉も色々あって、

 

凍て蝶、凍て蠅、凍て鶴、等々。

 

頑張って生きてますね。

 

すこ~し寒さが和らぐと

 

いて‐ゆる・む【凍て緩む】
凍りついた地面が、春になって解けて緩む。凍て解ける。〈[季]春

 

この春、使っていたいですね、「凍て緩む」照れ

 

 

「氷」については、こんな慣用句を見つけましたニコニコ

 

氷解くこおりとく
春になって気候がゆるみ、氷が解ける。〈[季]春〉

 

氷は水より出でて水よりも寒しこおりはみずよりいでてみずよりもさむし
[荀子勧学「氷は水之を為つくりて水よりも寒つめたし」]弟子が師にまさることのたとえ。「青は藍より出でて藍より青し」の対句

 

「青は藍より出でて藍よりも青し」に対の句があるなんて知りませんでした~

辞書を芋づる式に読むのって、面白いですニコニコ

 

 

今回の季節にまつわる豆知識、

子どもとのお散歩の際の話題作りに、お役に立ちましたら幸いですニコニコ


 

それではまた!

 

 

今日の浮世絵

広重『日本橋雪のあけぼの』. 国立国会図書館デジタルコレクションより

 https://dl.ndl.go.jp/pid/1308289 (参照 2024-02-01)

 

 

基本の暦ワードの説明はこちらをどうぞウインク

 

 

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楽しい育児クラブで子育てカウンセリングをして10年になります。
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