╲こんにちは/

いつもお付き合いいただきありがとうございます。

 

その前に、

2月24日はロシアによるウクライナ侵攻が始まってちょうど2年になる日です。

2年後も続いているなんて、思っていなかったな…

早く、ウクライナの人々が安心して過ごせる世界になりますように…

 

 

さて、

明後日、2月24日からの5日間は
七十二候の第5候霞始靆(かすみはじめてたなびく)です。
これは二十四節気≪雨水≫の次候に当たります。

 

いつものように広辞苑第6版から見ていきましょう本

七十二候については広辞苑にはそのものが載っているわけではないので、
言葉や漢字から探っていきます。
(下線筆者)

 

まずは「霞」から。

 

春先と言えば、

童謡『朧月夜』を思い出します。

 

 菜の花畠に 入り日薄れ
 見わたす山の端 霞ふかし
 春風そよふく 空を見れば
 夕月かかりて におい淡し

 里わの火影も 森の色も
 田中の小路を たどる人も
 蛙のなくねも かねの音も
 さながら霞める 朧月夜

 (作詞:高野辰之)

 

この歌詞には

「霞(かすみ)」と「朧(おぼろ)」が出てきますね。

 

「霞(かすみ)」と「朧(おぼろ)」と、それから「霧(きり」、

どう違うのでしょう?

調べてみました。

 

かすみ【霞】

①微細な水滴が空中に浮遊するため空がぼんやりして遠方がはっきり見えない現象。古くは春秋ともに霞とも霧ともいったが、後世は、春のを霞、秋のを霧という。〈[季]春〉。(後略)

②~⑦(略)

 

おぼろ【朧】

①はっきりしないさま。ほのかなさま。薄く曇るさま。ぼんやり。ほんのり。朦朧もうろう〈[季]春〉。(後略)

②~⑤(略)

 

きり【霧】

①地面や海面接した気層中で水蒸気が凝結し、無数の微小な水滴となって大気中に浮遊し、煙のように見えるもの。古くは春秋ともに霞とも霧ともいったが、平安時代以降、春立つのを霞、秋立つのをと呼び分ける。気象観測では水平視程が1km未満の場合をいい、1km以上はもやという。〈[季]秋〉。(後略)

②➂(略)

 

ここで「靄もや」が出てきたので、ついでに。

 

もや【靄】

①大気中に低く立ち込めた細霧、煙霧など。気象観測では水平視程が1km以上の場合をいい、1km未満は霧。「-がかかる」。

②かすみ

 

とありました。

「靄(もや)」と「霞(かすみ)」は同じなんですかね。

ちなみに気象庁のページでは、

「霞(かすみ)」は気象用語ではないので使わない、

とされています。

「朧(おぼろ)」もないですね。

 

言葉に厳格、という意味で、

アナウンサーはどうしているのでしょうか?↓

 

 

この解説の中では

 

(前略)

「かすみ」は夜には使われず、夜の現象は「朧」[オボロ]と呼んで使い分けています。

(後略)

 

となっています。

だから「朧月夜(おぼろづきよ)」なんですね🌕

「霞月夜(かすみづきよ)」って、聞かないですもんね😅

 

ちなみに、

七十二候では

「霞始靆(かすみはじめてたなびく)」

ですが、上記のNHKのページでは

 

「かすみ」が発生している状態を表現する「たなびく」は、「かすみ」や「雲」にはいいますが、「霧」にはいいません。これに似た表現で「たちのぼる」は、「霧」や「雲」にはいいますが「かすみ」にはいいません。

 

なるほど。

 

 

同じ現象なのに色々言い回しがあるのは、

その言葉がその人々にとって大事だったから、だそうです。

日本人にとって、お天気、特に雨や霧は大事だったのでしょうね。

私は良く知らないのですが、

北日本の方言には、同じ「雪」や「氷」でも、色々な呼び名があると聞きます。

ステキですよね照れ

 

 

「霞」という字を調べていると、

「霞」は「春」「衣」等と結びついたものが多くて、

 

霞の衣ころも・霞の裾すそ・霞の袖そで・霞の袂たもと・霞の褄つま等、

いずれも、冬の冷たく澄んだ空気から、気温や湿度が高くなって柔らかくなった春の景色を、特に「行く春を惜しむ」気持ちとともに表現されることが多いようです。

 

「霞の衣をまとった富士」

なんて、今年の春は言ってみたいです照れ

 

また、「霞」は

「ぼんやりと、見えるようで見えない」様子から

「ミステリアス」「神聖」といったイメージも派生したようで

 

霞を食うかすみをくう
(仙人が霞を食べて生きるといわれることから)俗世間にわずらわされず生きる。

 

かすみ‐の‐いのち【霞の命】
(仙人は霞を食って命を延ばすという伝説から)ながいき。長寿。

 

かすみ‐の‐ほら【霞の洞】
仙人のすむ所。
上皇の御所。仙洞せんとう御所

 

かすみ‐の‐ころも【霞の衣】
①霞を春が着る衣に見立てていう語。(後略)
②鼠色の衣。喪服。(後略)

 

等がありました。

 

 

さて、最近少しお天気が悪いですが、早く

 

はな‐がすみ【花霞】
遠方に群がって咲く桜の花が、一面に白く霞のかかったように見えるさま。

 

が見られるようになると良いなと思います🌸

 

 

それではまた!

 

今日の浮世絵

『大元桜花』. 国立国会図書館デジタルコレクション

https://dl.ndl.go.jp/pid/1305474 (参照 2024-02-19)

 

 

基本の暦ワードの説明はこちらをどうぞウインク

 

 

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楽しい育児クラブで子育てカウンセリングをして10年になります。
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