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今日は読書の記録です。
『生物学者と料理研究家が考える「理想のレシピ」』福岡伸一・松田美智子 日刊現代 2024年1月31日第1刷発行
目からうろこというか、自分がいかに思い込みや入り乱れる情報に惑わされていたかを、わからせてくれる本でした。
ご著者である生物学者の福岡伸一氏は、最近関心のある方です。
大阪万博で「いのちの動的平衡館」というパビリオンをプロデュースされています。
「命の動的平衡」とは何でしょう?
上記のサイトによると
(前略)秩序は、宇宙の大原則である「エントロピー増大の法則」に従って、無秩序になる方向にしか動かない。しかし、命だけは、この法則に抗って、自らを率先して分解し、同時に作り直すことによって、なんとか秩序を維持しようとしている。これが生命のもっとも重要な本質、動的平衡である。(後略)
本書の第1部は、福岡伸一氏による
~「動的平衡」から読み解く、生物としての人間の「理想の食」~
で、第2部は料理研究家の松田美智子氏による
~命の健康を守るために料理研究家が考えた「理想のレシピ84」(解説・福岡伸一)~
です。
福岡伸一氏は、以前は生物学者として、生物を細かく細かく分解して、遺伝子を解析することで生命の謎を突き止める方向で研究をされていたそうです。
しかしある時、生きるのに必要だと思われる遺伝子を一部切りとったマウスを、膨大な補助金を受けて作ったところ、そのマウスはその遺伝子がないにも関わらず、普通に成長し、普通に生き、普通に繁殖したのを見て、「生命を機械のように考えていると、何か大事なことを見落とすのではないか」と考えるようになったそうです。
「生命は機械ではない、生命は流れだ」
これはルドルフ・シェーンハイマーという生物学者の言葉だそうですが、
これが福岡氏の「生命の動的平衡」という考え方につながったそうです。
この本の第1部では
生命とは
エントロピー増大の法則に従って、壊れていく方向にしか動かない宇宙の中で、
常に自分の身体を、壊れる前に自ら壊して新しく作り変えること(動的平衡)で抵抗しているもの
食べるということは、
環境を、「食物」という形で取り入れて、自分自身を作り替える行為
老化とは
いかに生命がエントロピー増大の法則に抗っても、完全に抗い切れるものではなく、壊れたたんぱく質などが蓄積していくこと
死とは
個体が占有していた、環境、資源を、別の個体、次の世代に手渡す事で、最大の相補的・利他的行為
理想の食とは
身体を作り替えるのに、必要なものを過不足なく摂り、不必要なもの(添加物やともすると摂りすぎてしまう塩分等)は摂らず、エントロピー増大の法則に従って壊れていく(酸化していく)のに対抗するための「抗酸化成分」がたっぷり入ったものが望ましい。
ということが書かれています。
第2部ではその「理想の食」のレシピが、福岡氏の解説付きで紹介されています。
そもそもが、松田美智子氏が「体に良くて、男性でも簡単に作れるけど、手抜き料理ではないおかずや酒の肴のレシピ」とリクエストされて考えられた料理なので、どれも美味しそうで、「体に良い」「美味しい」ために必要な所は手をかけ、それ以外は簡単にできそうなレシピでした。
それに付けられた福岡氏の解説が面白くて
最も面白いと思ったのは、「タコ」と「イカ」の解説です🐙🦑
タコは、とっても知能が高いので、「このタコ🐙!」と人をののしる言葉には使わないでほしいこと😅
イカの「骨」は、かつて貝だったころの貝殻の名残で、魚に進化する前のカタチなので、魚と同様にDHAやEPAも豊富だから、もっと食べてほしいこと🦑
皆さんはどちらがお好きでしょうか?
さて、今日のおやつは
お土産でいただいた鎌倉五郎本店の半月です。
パリパリの薄焼き煎餅の間にクリームがはさんであって、
美味でした
それではまた!
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楽しい育児クラブで子育てカウンセリングをして10年になります。
仕事は好きだけれど、それとは別に、
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