メダカとアカヒレの部屋を分け、ようやく今度こそ落ち着いたわが水槽ですが、ジャイアンメダカは変わらずぶいぶい言わせています。エサの時は縄張りを守ることよりもメシを食うほうが重要らしく、その時は他のメダカが侵入してきてもかまわないみたい(そのため他のメダカもエサにありつけてるらしい)ですが、普段は自分の縄張りに入ってくるとけっこう執拗に追いかけます。で、いじめられるほうもな何を考えてるのかボーっと泳いで水面にまで上がっていってはジャイアンに追いかけられ、慌てて逃げてもまたしばらく経ったら水面に上がっていって…の繰り返し。
 追いかけられるの分かってて水面に上がっていくメダカもアホの子な気もしますが、あまりにもジャイアンなので、一度「いじめられる側の気持ちを知れ!」とジャイアンを金魚水槽に突っ込んでみました。当然、ぺすけとももちゃんは「お? なんか知らないの来た! なんだこれ! なんだこれ!」とばかりに(特に好奇心旺盛なももちゃんが)メダカを追っかけ回します。ジャイアンもそれまでの俺様っぷりはどこへやら、必死に逃げたり隠れたりです。
 これで少しはしおらしくなるがいい、なんて思っていたんですが…まぁそんな甘いものでもないといいますか、奴らは自然の摂理で動いていますからね。つまり、ジャイアンがいなくなっても水槽に平和が訪れるなんてことはなくて、別のジャイアンが生まれるだけなんですね。ドラえもんの原作でそんな話がありましたね。「どくさいスイッチ」でしたか。のび太が「気に入らない人を消すスイッチ」でジャイアンを消したら、今度はスネ夫がいじめっ子になったというものです。そしてスネ夫を消しても別の誰かが…と。ああいうのってやっぱり藤子・F・不二雄先生はすごいと思いますよね。アニメ? あれはダメです。特に原作のエピソードを曲げてまで愛と感動の物語にしたがる新版ドラえもんは許せません。ドラえもんはシュールなギャグマンガなのですよ。

 話が逸れてしまいましたが、結局ジャイアンを隔離したところであまり意味がないことがわかったため、程なくしてジャイアンは元の水槽のメダカ部屋へ。ジャイアンも金魚にかわいがられてすっかりしおらしく…なんてことはもちろんなく、戻ったとたんに何事もなかったかのようにやっぱりジャイアンらしく振る舞っています。ひとまず水草を多めにして他のメダカが隠れるところを増やしてやったら、ジャイアンが自分からちょっかい出すことはなくなったのですが、それでも他のメダカが自分たちから水面に上がっていってはジャイアンに追いかけ回されて戻って来るのは相変わらずで、もうそういうヤツらなんだと放っておくことにしました。俺にできることはもう何もねぇ。

 その頃になるとメダカ・アカヒレ水槽もいつの間にやら「水が出来上がった」状態になっていたらしく、アンモニアも亜硝酸塩もチェックに引っかからなくなっていました。メダカとアカヒレの水槽を分けていた頃は濾過装置を入れていなかったこともあり週に2度の水替えペースにしていたのですが、水槽を一つにしてからは金魚と同じタイミング(週1回)の水替えにしていました。それまでの水槽の飼育水も使ったので完全に新規で立ち上げたわけではないとはいえ、(ジャイアンにイジメ殺された子を除けば)一匹も死んだり病気になったりすることなく来たわけですから、金魚の時と違ってあまり苦労なく水が出来上がった感じです。
 そんなわけでほぼ飼育には手のかからなくなった魚たち。そうなるとこちらも少し余裕が出てきます。せっかくメダカやアカヒレを飼っているのだから、どうせなら繁殖にチャレンジをしてみたいと思うようになってきましたが、それについてはまた次回以降に。
 というわけでアカヒレとメダカが大きな水槽に同居することになりました。広さはもちろんのこと、濾過フィルターとエアレーションも入れたことで水質管理もだいぶ楽になります。もちろん濾過が機能するまでは時間がかかりますが、金魚と比べてアカヒレもメダカも水を汚しませんし、水質の変化にも割と耐性があるので、金魚がうちに来た時ほどには気を遣うこともなく、ようやく落ち着きかけたある日のことでした。お風呂から上がってきて水槽を覗いてみると、アカヒレ3匹のうち一番小さな子が、水槽の中で力なく漂っているのを発見しました。しかもこともあろうに、メダカの一番大きいヤツがもう自分で泳ぐこともできないそのアカヒレをつっつき回しているのです。
 慌ててまずはコップに隔離して、しまったばかりの小さい水槽を出してきて、0.5%の塩水を作りました。アカヒレをコップから移しましたが、力なく浮かぶばかり。死んでしまったのかと思うほどの状態でしたが、よくよく見るとエラは弱々しいながらも動いています。しかし尾びれはボロボロでまさに「痛々しい」という表現しかできないような様子です。

 アカヒレはけっこう縄張り意識の強い魚らしく、小さい水槽で飼ってた頃からもその一番小さい子は他のアカヒレに追いかけ回されていたのですが、そうはいっても一番大きいアカヒレと比べても明らかな体格差があるわけではないためか、弱ったりなどはしなかったんですけど、相手がメダカだと倍くらいの差がありますからね。メダカも自然界では群れで泳ぐことが多いため、縄張り争いをすることはないらしいのですが、水槽のような狭い環境だと縄張りを主張することもあるそうです。一応事前にネットで調べてメダカとアカヒレの混泳は問題ないとありましたし、水槽も大きくなるので大丈夫だろうと思っていたんですが…。メダカの一番大きいのがかなりジャイアンなヤツでして、メダカ水槽でも水面近くを悠々と泳いでは他のメダカが近づいてくると執拗に追い出す姿をよく見てはいたんで、気にはしていたんですよ。実際それを発見する少し前にも水槽を覗いて、その時は異常はなかったはずなんですが…。ただ尾びれの状態は短時間でこうなるとは思えないものだったので、やっぱり見落としていたのかもしれません。

 心配ではありますが、それ以上自分に出来ることはないため、あとは本人…いや本魚の回復力にゆだねることにしてその日は就寝。朝起きてみてみると、弱々しいながらも自力で泳げるくらいには回復していました。しかし尾びれは当然ながら一晩くらいで治るものでもありません。気になるのは、どうして尾びれがこんなになってしまったかということです。ひれが「溶けるように」なくなっているので、メダカにかじられたにしてはちょっと不自然です。調べてみると「尾腐れ病」という細菌性の病気があるらしく、症状としてはそれに近いのですけど、この病気は水質悪化によって抵抗力が落ち、感染してしまうことがほとんどだそうです。しかしながら、言うまでもなく今の水槽は立ち上げたばかりです。もちろん生物濾過はまだ機能してないでしょうけど、こんな短期間で急激に水質が悪化するほど魚を入れている分けではありません。というかむしろ少ないほうです。ただ水槽と水質が変わったことによるストレスで、もともと弱かった小さい子だけ抵抗力が落ちたという可能性もなくはないですが…。いくら丈夫なアカヒレといえど、不死身なわけではないですからね。

 尾腐れ病の原因となるカラムナリス菌は非常に感染力が強いらしく、1匹が罹患するとあっという間に他の魚にも伝染してしまうそう。他のアカヒレを注意深く観察してみてもそれらしき症状は見られないものの、相変わらずジャイアンメダカはぶいぶい言わせて威張っているので、ヤツから引き離す意味でも他の2匹のアカヒレもまとめて塩水浴させることに。ただ、以前のようにまたアカヒレ同士で縄張り争いが始まったら小さいのが標的になるかもしれないので、そっちも注意深く観察していたのですが、基本的に自分の陣地に入ってこなければ攻撃することもないようで、(水面まで泳ぐ力がなく)底のほうにいる小さい子は水面近くにいる他のアカヒレからいじめられることはありませんでした。

 しかしそれでひと安心かと思ったのも束の間でした。回復の兆しを見せていたかと思った数日後、朝いつもエサをあげている娘が「アカヒレちゃん2匹しかいない」と。フタはしているので飛び出したりすることはないはずで、起きてみてみると…小さい子は水温計のキスゴムのところで死んでいました。やはり病気だったのか、それとも弱り切ってしまったのかはわかりませんが、いずれにせよメダカと一緒にしなければ今でも元気に生きていのかもしれないと思うと、申し訳ないことをしたと思います。

 残りの2匹のアカヒレは元気そうで、もう塩水浴させる必要もなさそうなので、徐々に塩分濃度を下げることにしました。ただ、本水槽に戻すことにしても、今後はメダカとの混泳は避けたい。かといってまた水槽を分けたくもないので、ここは水槽に仕切りを入れて、「メダカ部屋」と「アカヒレ部屋」を分けることにしました。幸いというかなんというか、アカヒレの産卵床にするつもりでウィローモスマットを作った時に買った園芸用の鉢底ネットがあまっています。こいつをひとまず適当な大きさに切ってセット。オッケー、割と良さそうだとほくほくしながら寝床に着きました。そして翌朝、娘が部屋に入ってきて、

 「アカヒレちゃんの部屋にメダカちゃん入ってるよ」

 なんですとー!

 慌てて起きて見てみると、確かにアカヒレの部屋に本来いてはいけないはずのメダカがしれっと泳いでいます。どうやって入り込んだのかはわかりませんが、塞いだつもりでも大きめの隙間があったのかも知れません。とりあえずメダカをメダカ部屋に移し、今度は隙間ができないように水槽の幅より大きめに切って、少したわませる感じで再セットし、隙間ができていないことを確認して出社しました。そして夜帰宅すると、玄関に娘が出迎えに来て、

 「メダカちゃんの部屋にアカヒレちゃんいるよ」

 今度はそっちかよ!

 確かに水槽のガラス癖と仕切りの隙間はなかったのですが、どうも網目が大きすぎてうちのアカヒレサイズだと通過できてしまうらしいです。むーん、これは本格的にちゃんと作らなきゃダメだなと、仕切り板を自作することにしました。
 といっても何のことはない、ネットで同じようなことをしている人がいたので、それを参考にさせてもらった(というかパクらせてもらった)だけなのですけどね。まず網目が荒すぎる問題については、2枚の鉢底ネットを合わせ、網目を互い違いにすことで解消。テグスで結わえてお互いがずれないように固定し、100円ショップで売ってるレール式クリアファイルっていうんでしょうか? そのレール部分を使って挟み込む形で補強します。

世界征服の基礎はまず練馬から


 うん、いい感じ。

 これを入れてからとりあえず異種混合になることは避けられました。まぁジャイアンはかまわずジャイアンなんですけどね…。
 セブンスドラゴン2020買いましたよ! 防具屋さん入り浸りまくりですよ!

 さて、金魚水槽も完全に立ち上がってそれほど手をかけなくてよくなったとはいえ、それでも週に1度は水替えをしています。アカヒレもメダカも割と丈夫な魚ではありますが、かといって放っておいていいというわけにもいきませんから、当面は水替えも頻繁にしないといけません。まだ初心者の自分にとってさすがに水槽3つの管理はちと大変。
 なので、もう開き直って少し大きめの水槽セットを買ってきて、アカヒレとメダカを一緒にしてしまおうということにしました。ネットなどで調べたところ、アカヒレとメダカの混泳は基本的には問題ないみたいですし、アカヒレもメダカもそれほど水流の強くないところに棲む魚のため、フィルタやエアレーションで水流を起こすのはストレスになりがちなんだそう。それでアカヒレ水槽にもメダカ水槽にも濾過装置を入れてなかったんですけど、少し大きめの水槽なら洗濯機状態になることもないでしょうし、水槽管理も楽です。どうせだったらもっと大きい60cmくらいの水槽を買って、金魚をそっちに移して今までの金魚水槽をメダカ・アカヒレ水槽に…などと取り返しのつかないことも一瞬考えたんですが、今以上の水槽だと置く場所に苦労しそうで、やめました。今はリビングのカウンターに置いてるんですが、水槽は重いですからね。カウンターの耐荷重量がどれくらいかは正確には不明ですけど、あまり無茶して壊れて水槽が落ちたりしたらいろんな意味で相当にヤバイですからね。一応2つ合わせて50kg程度にはとどめたい…
てなわけで買ってきたのが水作株式会社の30cm水槽セット「きんぎょファミリーS」。エアポンプとフィルターなどがセットになったものです。水量約12リットル。これなら自重等含めても15kgくらいなので、金魚水槽と合わせても50kg行きません。スペース的にも大丈夫。問題があるとすれば、相変わらず余ったままの金魚鉢に加えて、小さい水槽が2つ余ったことくらいですね!
 まぁ1つは隔離用として、メダカやアカヒレの子供が生まれた時の隔離用にするのもありか。どっちにしてももう取り返しつかなくなってますね。

 まぁもうその辺は考えないことにして(考えろよ)、水槽のセッティングを開始。この辺は幸か不幸か既に手慣れた作業です。まずアカヒレとメダカを避難させ、それぞれの水槽で使用していた砂利を新しい水槽に移し(本当はメダカの場合土がいいらしいんですけど、濁るのがイヤなので…)、フィルタと水温計をセット。エアポンプは水槽にセットされていたものは使わず、金魚に使っていたポンプから分岐させました(コンセントがもったいないので)。水槽にセットされてたのは今使ってるのが壊れた時の予備として保管。
 そして残るは水と魚の投入ですが、100%新水だと水槽が立ち上がるまで時間が必要になってしまうため、今ある水槽の水を使って足りない分のみ新水を使います。ただし、アカヒレ水槽の水が泡が残ったままになってたのが気になってたので、そっちは使用せずメダカ水槽の水だけを新しい水槽に移すことにしました。そして水草を入れた後にアカヒレとメダカを入れて、完成。

$世界征服の基礎はまず練馬から


 うん、いい感じ。

 しかしこれが別の悲劇を生むとは、この時まだオレは知らなかったのです…(続く)。
 現在の状況

 ・45cmスリム水槽(約15リットル):金魚(和金)2匹
 ・小型水槽(約3.8リットル):アカヒレ2匹
 ・小型水槽(約4リットル):隔離用
 ・金魚鉢:空

 空の金魚鉢を再利用する予定が、水槽だけ増えて金魚鉢は空のまま、というアホみたいな状態になっているわけですが、とりあえずアカヒレが観賞しやすくなりました。だって観賞魚ですもんね。観賞するのが目的ですからね。
 と、状況については無理矢理納得するとして、今までの金魚鉢じゃどう頑張っても2匹しか飼えない容量だったけど、今の水槽は3.8リットルと、濾過フィルタなしでもあと1~2匹は飼える容量です。フィルタを入れれば倍くらいまでは大丈夫ですから、どうせならアカヒレ繁殖させることも出来るじゃないかと。なるほど、繁殖されるためにあえて金魚鉢を辞めたのだ。このポジティブ志向が自分の持ち味。
 そんなわけでアカヒレの繁殖に挑戦しようと思ったわけですが、うちの2匹はまだ小さいので、オスとメスどっちなのかわかりません。確率論から言うと、うちの2匹が綺麗にオスとメスに分かれている確率は…えーと、なんだ。いくつだ。
 ショップの水槽にオスとメスが同数ずついると仮定して、それをランダムに掬った場合、まず1匹目がオスまたはメスである確率が1/2、2匹目を掬ってオスの確率もメスの確率も1/2。1/2と1/2を掛けて1/4…と言いたいところですが、この場合求めたいのは「1匹目と2匹目が違う性別である確率」であり、オス/メスとメス/オスはどちらでもかまわないので、1/2が正解となりますね。ついでに言えば「1匹目と2匹目が同じ性別である確率」も同じ1/2で、確率としては半々。低くはないけど高くもない微妙なラインです。もう一声欲しいところですね。
 なのでそこにさらに1匹追加することにしました。これなら先の2匹とあとの1匹の組み合わせとして、「先の2匹が同じ性別である場合、さらに追加の1匹が同じ性別である場合のみ」がアウトということになり、「同じ性別しかいない」確率はグッと低くなります。そんなわけで早速ショップに行って1匹購入。水合わせしてからお仲間となりました。まぁどっちにしてもみんなまだまだ小さいので、繁殖できるようになるにはまだしばらく時間はかかるでしょうが、産卵床となる水草も育てながらなので気長につきあっていこうと思います。水草についてはまた別途書きます。
 そんなわけで、金魚が2匹にアカヒレ3匹となった我が家の水槽。金魚は水槽が立ち上がってからは順調そのもので、週に1度の水替えを継続していますが、定期的な水質検査は問題なし、濁りや悪臭もなく、ももちゃんはもちろんぺすけも元気によく食べ、よくフンをしています。アカヒレは濾過装置をつけてないのと、また水槽を立ち上げたばかりなので水替えは週に2度にしていましたが、ひとまずは3匹とも元気に過ごしています。縄張り意識がけっこう強いみたいで、大中小と3匹いるうち一番大きいのがよく他の2匹を追い回していますが、おおむね順調な感じでした。

 そうして半月ほど経ったある日のことでした。いつものように会社から家に帰って部屋で着替えていると、娘が何やら紙を持って自分のところにやってきました。見ると、娘の通っている保育園のお祭りのチラシです。毎年地域を巻き込んで割と大々的にやっているお祭りなのですが、それが何か? と思って見ると、娘はチラシの端っこを指さしています。そこに書いてあるのは「メダカプレゼント券」。
 現在娘の通っている保育園では認可を受けるために園舎を建て替えなければならず、その資金集めに奔走しているのですが、その一環なのか、このお祭りでも地元商店街にスポンサーになってもらったようです。その中に観賞魚屋さんもあって、キャンペーンとしてこのチラシを切り取って持って行くと、先着50名にメダカをくれる段取りになってる模様。それはともかく、わざわざそれをオレに見せたということは…。

 「…メダカ、飼いたいの?」

 うなずく娘。

 ふむ、とちょっと考えるオレ。

 メダカを飼うとなると金魚と一緒には入れられない(メダカがいじめられるし、最悪食べられたりする)ので、そうするとアカヒレと一緒に入れるしかなさそうだけど、まぁ1匹くらいなら濾過なしでもまだ余裕はあるか…。よし、じゃあ週末もらいに行こうねと娘と約束。

 そして週末に娘を連れて件の観賞魚屋さんへ行き、お店のおばちゃんに切り取った「引換券」を渡すと、おばちゃんは網と袋を持っていそいそと水槽からメダカを掬ってくれたのですが、その時初めて、オレは自分が大いなる勘違いをしていたことを知りました。

 「はい、じゃあ、メダカ3匹ね

 なんですと?

 ちょっと待て。3匹は想定してなかったぞ…とはいえ今更断るわけにもいかず、帰りの道すがら何食わぬ顔で袋の中で泳いでいるメダカ3匹の処遇を考慮。アカヒレ水槽にメダカ3匹はさすがに多いし、かといって金魚鉢でも3匹は多い。もちろんやってダメということはないんでしょうけど、やってみてやっぱりダメでした、というのではさすがに魚がかわいそうですし。ひとまずは…やっぱ隔離用の水槽に入れるしかないか…。

 というわけで、この間買ってきたばかりの新しい隔離用水槽までが埋まり、金魚水槽、アカヒレ水槽。メダカ水槽。あまりにも残念な状況が出来上がってしまいました。

世界征服の基礎はまず練馬から


 ダメだこれ、早くなんとかしないと…。
 さて、続き。

 金魚鉢の再利用ができたのに、めでたしめでたしとはならなかった理由。それは前回アップした写真にヒントがあります。この写真には金魚鉢の致命的な欠点が隠されているのです。何でしょう。それは、「金魚鉢で小さな魚を飼うと上からしか見えない」ってことなんです。今更説明するまでもないですけど金魚鉢は丸いですよね。丸いガラス器の中に水が満たされているわけですから、光は屈折して歪んで見えます(実際、金魚鉢を窓辺に置いていたらレンズ効果で火事になった話もあるそうです)。おまけにエアレーション入れてない代わりに水草を多めに入れたこともあって、金魚くらいの大きさならまだしもこのくらいの大きさの魚だと横からあまりよく見えないのです。
 そして、アカヒレの名の由来である「赤いヒレ」は横からしかわかりません。身体も銀色で綺麗なんですけど、それも横から見ないとわかりません。要するに上から見てるだけじゃアカヒレなんだかメダカなんだかわかんないんですよ。つまんない! どうしよう!

 で、思い出しちゃったんです。

 「そういえば、金魚の隔離用に買った小さい水槽があったじゃないか」と…。

 早速水槽をセッティング。アカヒレをとりあえず別容器に避難させた後に、砂利(金魚鉢に敷いてたものだけでは足りないので新しいのを追加)、水草や土管を移した後に金魚鉢の水を入れ、足りない分は金魚の水替え用として汲み置きしている水を追加。温度を合わせた後にアカヒレを投入しました。

世界征服の基礎はまず練馬から


 おお、横から見られるようになった!

 というわけでめでたしめでたし…といかなかったことは、もうおわかりだと思います。はい、確かにこれでアカヒレを横から見ることができるようにはなりました。ただしこれは同時に以下の状況も生み出しています。

・隔離用水槽がなくなった
・空の金魚鉢が生まれた

 うん。そりゃそうですよね。でもよく考えたらそもそもアカヒレを飼い始めたのは金魚鉢の再利用目的だったような気がする。しかし現実はどうだ。またしても空の金魚鉢が手元にあるではないか。
 そんなわけで当初の目的がなにも解決されないまま飼ってる魚が増えただけの結果になりましたが、まぁ金魚鉢についてはまた後日考えるとして、当面の問題は隔離用水槽がなくなってしまったことですね。というか問題が増えた。どうしよう。隔離用水槽として使うには金魚鉢は小さすぎるし、バケツだと以前書いたとおり金魚の様子をちゃんと観察できないという致命的な欠陥があります。
 というわけで、また小さい水槽を買ってきました。これがまた別の話に繋がっていくのですが、それはまた別の機会に。