コーチの佐野です
キャッチボールをするときに心掛けて
おきたいことの一つが、
『大きいフォームで投げる』
ということです。
内野手が動きを身に付けるために
小さく素早いフォームで投げるという
練習ももちろんありますが、
それはしっかりとした目的を持った
練習として考えてください。
練習前や日常のキャッチボールでは、
基本的には大きいフォームを
意識することをおすすめします。
大きいフォームというのは簡単に言うと、
身体の曲げ伸ばしをわざと
少しずつ大きく使った投げ方のことです。
それもいつもより少しゆっくり
やってみるのが良いかもしれません。
「大きく投げる」と簡単になってしいますが、
実は気をつける点は個々にあるので
簡単には言えない部分もあります。
まず振りかぶりをちょっと大きくして
肩を引っ張り上げます。
そして足もバランスを崩さない
ギリギリまで上げてみます。
さらに身体が後ろに倒れない程度に
胸を張って肩と肘を持ち上げましょう。
それから踏み出す足も気持ち前に
引っ張られる程度に大きくします。
そして腰を大きく回してなるべくボールを
前の方で離す感じで投げるわけです。
最初から全部をやろうとするのではなく、
「体を大きく使う」イメージをしながらできる
範囲からやるので良いと思います。
こういう投げ方が身についてくると、
自然と体が大きく使えるようになります。
いつも意識して行うことで身体の
柔軟性が上がって、全体的な
バランス感覚も良くなってくるはずです。
足首や手首から先も意識できるように
なれば、運動能力そのものが
少しずつ付いてくるようになるでしょう。
注意点はあくまでも投げるときの
バランスは保つようにすること。
それから動作中は変に体に
力を入れないことです。
これを気をつけないと逆に
バランスの悪いフォームになったり、
体の一カ所に負担が掛かって
関節を痛めることもありえます。
動作中は最低限の力で重心を保ちながら、
投げる瞬間だけピシッと力を
入れるように投げるのが理想です。
これは投手だけでなく他の野手も
やってみて損はないと思いますよ。