コーチの佐野です
才能というのはあいまいな
言葉ですが、それを嫌でも感じてしまう
事というのはあります。
わかりやすいところでは身長とか
体格というのもそうだと思います。
身長の高さはもちろんですけど、
おんなじ身長でも肩幅とか
骨格のバランスもだいぶ違ったりします。
外国人の方とすれ違ったりすると
なおさら感じることかもしれません。
背の高さからガッチリした体型から
手足の長さにいたるまで、正直言って
うらやましいと思うこともあります。
しかも身体的な特徴っていうのは基本部分も
環境による振れ幅なんかもかなりの部分で
遺伝子によって決められている
というのが昨今の生物学の
常識になっているようです。
そういう話を聞いてしまうと、
「やっぱり才能の壁というのは
越えられないのかな~」という
あきらめの気持ちが
大きくなってしまいますね。
ただそうは言っても、当然ですが
野球の能力がすべて才能で
決まってしまうわけではありません。
野球はスポーツの中でも特殊な動きの
多い競技でもあるんで、そういう
動作を積み重ねて熟練していけば
その道のスペシャリストとして
活躍する道もあると思います。
ただし、どのような選手を
目指すにしてもやっぱり基本的な
運動能力はあるに
越したことはありません。
走ったり跳んだり素早く
方向転換したり、接触プレーでも
当たり負けしないというのは
大雑把に身体能力という言葉で
表現しますが、身長や体格に関わらず、
鍛えたほうが良いのも確かなんです。
これは才能という言葉に
振り回されないで地道に
鍛えられる部分でもありますし、
野球はもちろんそれ以外の
部分でも役に立つ力です。
一つ一つの部分では才能のある人に
かなわなくても、基本的な能力全体に
少しずつ磨きをかければ
それを土台にして上のレベルの
プレーができるようになります。
才能があるだけでは鍛えられない
部分はやっぱりあるわけですから、
自分の才能の無さを悲しむ暇が
あるのであれば地道に体を強く
することに努力する方が
新しい力になるはずです。
皆さんも自分の道を見付けて
追及していきましょう。