久しぶりにコーチの名和です。
2日前、我が家では家庭内にトラブルが発生しました。
6年生の長女ですが、学習塾に通っています。
将来なりたい職業があり、それを実現するために勉強し
ています。
塾は週6日、妻が毎回送迎しています。
週末は名古屋市内にある系列の塾に受講場所が変わり、
駅まで妻が送迎しています。
娘のために妻は弁当を作り、部屋を掃除したり食事の
準備やいろんな世話をしています。
そんな毎日ですが2日前その長女が、「わからない問題が
あるから教えてくれ」と母親のところに行きました。
妻は家事をしていたので「ちょっと待って」と言った
瞬間、長女は母親をにらみ、一言二言暴言を吐きました。
こんなことは過去に何度もあり、そのたびに私が怒鳴り、
叱りつけてきましたが、今回もその長女の態度に私は
怒り狂い、あんなことやこんなことをして叱りつけ
ました。
塾のテキストなど全てゴミ袋に詰め、「ごめんなさい」
と泣き叫ぶ長女にも目もくれず、ゴミ捨て場に捨てに行き
ました。
人の気持ちも理解できない、日頃の感謝の気持ちも持て
ないヤツに勉強は必要ない。
親にならどんな態度をとってもいい、どんなことを言っても
いいという日頃の世話の感謝もせず、思いやりのない態度
に私は鬼と化しました。
親なら無償の愛を注ぐのは当然だと思いますが、それを
当然だと思い、感謝心もなく甘えるというのも子供だから
当たり前かもしれません。
ただ甘えるだけならいいのですが、暴言を吐くなどの
行為は許せるものではありませんでした。
私は長女に対してエキサイトし、とにかく叱りました。
そして昨日、スクールの練習の時にこんなTシャツを
来ている選手がいて、私は感動しました。
この選手のお母さんは練習場に来ていなかったので
これを着ている経緯はわかりませんが、お母さんが
シャレで買ってきたのかもしれません。
または、「このような気持ちを持て」とチームの
監督が支給したのかもしれません。
それを嫌がることなく着ているこの子にも
感動しました。
スクールにはたくさんの小・中学生が練習しに来ていて、
その選手たちの全てがどこかのチームに所属しています。
スクールに練習に来るときは、お父さんかお母さんに
車で送迎してもらっている選手がほとんどです。
チームに所属して野球をやらせてもらえる。
さらに上手くさせたい、上手くなってもらいたいと
スクールにも通わせてもらっている。
野球をやっている選手の中で、スクールに来ている
選手はほんの一部です。
スクールでは個人指導やピッチングコース、野球総合
コースなど、野球を上達させるためのコースがたくさ
んあり、そんな特別なことをさせてもらっている子供
は幸せだともいます。
「野球をやらせてもらっていることに感謝をしろ」
私はこのようなことを始めて聞かされたのは高校の頃
で、中村監督にいつも言われていました。
小学生にこのようなことを言っても理解できないかも
しれませんが、気のない練習をしている、何度も同じ
ミスをしている選手にはこのような話しをします。
私は中村監督から聞いたのは、中村監督は小学生の時に
警察官だったお父さんを病気で亡くし、それからは母子家庭で
育ったそうです。
「友だちと野球をやりたいからグラブを買って」
とねだってもお金がないから買えないと
言われたそうです。
そして、中村監督が子供を持って親の立場となり、
当時の自分と母親の気持ちを考えてみたそうです。
「グラブを買ってもらえなかった自分もつらかったけど、
かわいい子供が「買って」とねだっているグラブを
買ってやれない母親の気持ちの方が、何百倍もつらかった
だろう。」
とおっしゃっていました。
野球が上手い、勉強がよくできる。
こんなことより人の気持ちを理解する、感謝の気持ちを
持つ、思いやりを持って人と接する。
このようなことができる人間になってもらいたいと思います。
いつも身の回りの世話をしてくれたり、野球をやらせて
くれるご両親に感謝の気持ちを持ってもらいたいです。
親としては当たり前のことですが、子供にはそれを当たり前と
思わず、感謝の気持ちを持てる人になってもらいたいです。
私の娘もそうですが、スクール生たちにもこのようなことが
できるように伝えていきたいと思います。
もちろん私自身もこれらを心がけます。
スクールの選手たちには、
「おまえが試合で1発打つことがご両親への親孝行だ!」
と話しています。
感謝の気持ちを持ち、試合で1発ぶちかまして
親孝行してください。