コーチの清岡です。
今の時代、野球でも高いレベルになると筋力トレーニングは
もう必要なものと言ってもいいのではないかと思います。
上半身と下半身をバランスよく鍛えれば、一つ一つのプレーの
精度が上がり力強さが上がります。
そうすれば選手としてもだんだんとレベルアップしていくことを
実感して、モチベーションもさらに上がっていくというわけです。
しかし筋力トレーニングでは常に『トレーニングのやり過ぎで
筋肉や関節を痛める』というリスクもあります。
どうやって体を痛めないように筋力をアップさせていくのかも一緒に
考えながらトレーニングをしなければいけないのです。
筋トレで体を痛める場合、もっとも気をつけなければいけないのは腰痛でしょう。
腰は上半身と下半身をつなぐ重要な部分で、全身を動かすときには
必ず大きく動かさなければいけません。
スポーツでもすべての動きで必要で、もちろん野球でも
ピッチング・バッティングその他で一番重要な役割が
あるといってもいいかもしれません。
私の経験でも、腰が少しでも痛ければすべてのプレーに悪い影響が
出ますし、キャッチャーとしても腰が痛いと立ったり座ったりだけで
だんだんと辛くなってきて集中力が下がってきてしまうということはありました。
重量挙げを見たことがあれば、ほとんどの選手は腰にコルセットを
巻いていることに気がつくかもしれません。
これは、重いものを持ち上げる時には一番負担がかかるのが
腰だということをあらわしています。
筋トレで少しずつ力がついてくると、「どのくらいの重さまで
持ち上げられるだろう」と試してみたくなるのは確かですが、
いきなり全身に力を込めると一番デリケートな関節である腰に
負担がかかって“ぎっくり腰”のような状態になってしまいます。
これは年齢が若くても簡単に起こることらしいので、
気をつけなければいけません。
ウェイトトレーニングをするときには腰をサポートしながら徐々に
負荷を上げていくようにしましょう。
いったん腰を痛めると直るまでに時間がかかりますし、
下手をするとクセになってしまったりするので、油断は禁物です。