コーチの清岡です。
ピッチャーとしてたくさんの試合を投げている人にとっては、
球場ごとにマウンドの上から見える光景というのは球場ごとに
だいぶ違っているそうです。
私は今では試合でマウンドに立つことはあまりありませんが、
確かに少ない経験からでもそういったことは感じられるような気はします。
そしてそういう風景の違いは、やっぱり投球にも大きな
影響が出てくることが多いようです。
細かく言うと、まず球場ごとにマウンドの高さというもの微妙に
違いますし、マウンドの土の盛り方というのも必ずしも一定とは言えません。
それに球場ごとにマウンド周囲の土の質というのも当然違いますから、
そういった部分はピッチャーが投球で踏み込んだ時の感触の
違いとして直接影響が出てくる場合は多いようです。
また、目で見た風景もだいぶ違ってきます。
たとえばホームベースからバックネットまでの距離は球場ごとに違います。
これは投手から見るとマウンドからホームベースへの距離感に
影響を与えるし、バックネットや観客席の様子や色調なんかも
遠近感に影響を与えるものなのだそうです。
そうなると実際に投球をする感覚というのは球場ごとに
本当に大きく変わってくる可能性は高そうです。
特にプロ野球のレベルになると、ちょっとした感覚の違いが
細かいコントロールにも影響を与えるので、投手ごとに球場の
得意・不得意が大きく出てしまう投手もいるようです。
だからプロの投手では投げる球場は半分がホームグラウンドで、
その他は同リーグの5球団の球場がほとんどですから、
球場ごとに細かく投げ方を変えている投手もいるほどだそうです。
学童野球ではそこまでのレベルを求めるのは難しいと思いますが、
それでも地域ごとに試合をする球場というのはいくつかに
決まっている場合も多いでしょうから、球場ごとにどんな風景が
見えるかを感覚的に覚えておくような意識を持っていても
良いのではないでしょうか。
そういった意識を持つことで、初めての球場でもマウンドの違いに
よる投球感覚の違いを修正できるようになってくる可能性もあると思います。