プロ野球などを見ていて「先日まではあんなに調子の良かった選手が
突然不調になって急に成績が悪くなってしまうのはなぜだろう」
と感じる時はよくあります。
一週間前まで「どうやったら抑えられるのか?」と見ているこっちが
悩んでしまうようなバッティングの好調ぶりだったのに、たった数試合で
同じ選手とは思えないほどタイミングの取れていないバッティングフォームに
なってしまっているケースというのも毎年のように見受けられます。
人間というのはずっと同じ状態でいることはできません。
例えばバットを振るという動作ひとつをとっても、二回続けて
まったくズレの無いフォームでスイングしなさいと言われれば
出来る人はまずいないでしょう。
レベルの高い選手になればなるほどそのブレを小さくする技術を
身につけていて、安定した成績を残すことが出来るということだと思います。
そう考えると、プロの選手でさえちょっとしたきっかけで大きく調子を
崩すということがいつでも起きる可能性があるのですから、
それが小中学生ともなればなおさらそういうことはたくさん起きてくることでしょう。
むしろ自分なりのバッティングなりピッチングの基礎を固めている
段階なのですから、上手くいかない時が多くなるのも仕方の無いことです。
そんな時は考え方も消極的になってしまいがちなので、
教える立場としてはなかなか難しい状態です。
技術的に問題を感じている点を指導するのはもちろんですが、
個人的には「どうやったら前向きになって練習に取り組むような
心境になれるか」ということを大事にして指導するように心がけています。
と言っても、自分がこの年代だった頃のことを考えるとそんなに
簡単なことではないのもよく分かります。
自分で原因が分からずに上手くいかない時というのは、人に
色々と言われてもなかなか頭に入ってこないものなんですよね。
ひょっとしたらそういう心のコントロールというのが一番重要な
ことなのかも知れません。
ここが最適です。