スポーツで重い物を持ち上げるというと、とりあえず
『重量挙げ』ということになるのでしょうが、この重い物を
持ち上げる動きというのにはあらゆるスポーツで必要になる
能力につながってきます。
それは『ジャンプ力』です。
重量挙げというとオリンピックなどで体がイカツイ人達が
顔を真っ赤にして首筋に血管を浮き上がらせてバーベルを
持ち上げているイメージが強いので、あまりジャンプ力とは
つながらない感じもしますが、これは自分で試してみても
よく時間できることでもあります。
筋力トレーニングで使うバーベルを自分がかなり負荷を
感じる重さで設定して、数回スクワットするだけでも、
ジャンプがだいぶ軽くなったような感覚になるはずです。
これは実際に地面からバーベルを持ち上げる動きが、
人間が全力でジャンプを始める動きとほぼ同じなので、
ジャンプに必要な筋力も鍛えられているわけです。
実際に、重量挙げの選手は身体は太くてもジャンプ力は
相当のものがあるみたいです。
ではジャンプ力が鍛えられると野球ではどんなメリットが出てくるでしょうか。
ジャンプ力が上がってくるということは、膝から下の脚の力はもちろん、
自然と太もも~腹筋~背筋という大きな筋肉も鍛えられている状態になります。
ということはもっとも大きな効果が見られるのは
バッティングの飛距離ということになるでしょうし、
ピッチングの球速や遠投力にもよい効果があるはずです。
だからと言ってジャンプ力を鍛えていればよいというものでは
もちろんないので、それぞれのプレイの動きを習得して
関節の使い方もあわせて練習しておかないといけませんが、
『重い物を持ち上げる=ジャンプ力を鍛える』ということが
全体的な運動能力の底上げになるのは確かなようです。
ジャンプ力が上がれば瞬間的な守備範囲も広がるし、
何よりプレイを見ててもカッコいいものです。
ジャンプ力は40代くらいから急激に落ちる能力でもあるらしいので、
今からでも地道に鍛えておきたいと思います。