センターという守備位置には
原則としてもっとも守備範囲の広い選手が
選ばれることが多く、
打球を追いかける能力・捕球能力・強肩に加えて、
広範囲のカバー能力が求められます。
中堅の守備範囲のフライはもちろんのこと、
ピッチャー返しを中心とした二遊間の打球や、
左中間・右中間の深い打球も追い掛ける必要がありますし、
ホームからフェンスまでの距離も
当然中堅方向が一番遠いので、
自然と走らなければいけない距離は長くなるのです。
また、盗塁に対するキャッチャーの送球を始め、
内野陣の送球のやり取りに対するバックアップの機会も多くあります。
外野フライでもラインドライブなどの
癖のある打球はどのポジションでも難しいものですが、
特にセンターにまっすぐ飛んでくるライナーは
どちら側にも軌道が変化する可能性があり、
打球を見定める能力も求められるポジションでもあります。
学童野球のレベルでは全体的に
外野手の捕球能力が低い傾向にあるのも確かで、
その意味ではセンターのポジションにいる選手の
能力が高いとだいぶ守備が
しっかりしている印象を受けるものです。
逆にピッチャーの投球がバッターに捉えられ始めた時に、
センターの守備力が低いようだと一気に
相手を勢いづかせてしまう結果にもなりかねないということですね。
さらに、センターには足の速い選手が
選ばれるということでは、
攻撃面でも期待される部分は大きいでしょう。
単純な考え方をしてしまうと、
足が速いということは運動能力の
高さに直結している場合も多いですからね。
体が小さければリードオフマンとして速さを活かし、
器用さがあれば2番バッターとして
ユーティリティプレイヤーとして期待されるでしょう。
体が大きくスピードも持っているとあれば
打線の中軸としての活躍も求められます。
センターのポジションでクリーンアップを
任されるような選手は、
チームの中でも特に優れた運動能力を
持った選手といっても良いでしょう。
センターに打力のある選手が入っているチームは
総合力が高まっているのではないでしょうか?
攻守にわたって非常に重要な
ポジションであるということが言えると思います。