コーチの清岡です。
先日眼科医に努めている知人と久々に会った時に、
「なぜ視力は低下してしまうのか」というレクチャーを受けました。
もちろんスポーツをする上では動体視力のみならず
静止視力も重要な能力ですから、
興味を持って聞かせてもらいましたが、
そこでは「なるほど」と思わされる話も聞かされました。
中でも、「視力は目を使い過ぎるから低下するのではなくて、
目を使わないから悪くなってしまうのだ」
という考え方には妙に納得させられたのです。
視力の善し悪しというのは目の周りにある毛様体という
細かい筋肉が眼球の中の水晶体の厚さを調整する能力によって
決まっているそうで、水晶体の厚さを調整できる幅が大きければ、
それだけ静止視力が上がるのだそうです。
この毛様体という細かい筋肉も、
機能自体は他の筋肉と同様に伸縮を繰り返すのですが、
使わなければ衰えてしまいます。
毛様体を『使わない』というのは目や水晶体を動かさない状態
=一点を凝視し続ける状態です。
つまり、テレビやPC、携帯電話の画面をずっと見ている状態というのは、
目を酷使しているのではなく、
目を『使っていない』ということなのだそうです。
腕や脚の筋肉と同様に「動かして負荷を掛ける」事をしなければ、
目の筋肉も衰えてしまうのだと言われ、
私も大いに納得してしまいました。
その方が言うには、動体視力も静止視力も根は同じで、
遠くを見たり近くを見たり、動いているものを
目で追ったりという訓練をすることで
視力(正確には視力に関わる眼の筋肉)は鍛えられるのだとか。
逆に静止視力を大切にしないで
動体視力の訓練ばかりしても効果は薄いだろうと言っていました。
近視や乱視の症状には遺伝など未だに原因が
はっきりしない部分もあるようですが、
大切なのは休めるときはしっかりと休め、
モニタなどを長時間凝視しなければいけない時は
時折眼球を動かすストレッチをすることのようです。
野球に限らずやはり目が良いというのは素晴らしい財産ですよね。
動体視力を鍛える練習はバッティングアドバンスで行います。