コーチの清岡です。
学童野球を含めて最近の小学生を見ていると、
一時期ほど肥満の傾向にある子供の
割合というのは減ってきたように思います。
あくまでもイメージですが、ちょうど10年くらい前に
比べるとそのあたりは少しづつ改善されているのでは
ないかと感じられます。
もっとも、運動能力の個人差というのは相変わらず
大きくなっているような気もしますが、
成長期の栄養摂取方法というのは
なかなか難しいものですね。
スクールでは金メダリストの吉田沙保里選手などの
アスリートをサポートしている志學館大学スポーツ
栄養サポートチーム(SNST)さんのご協力をいただき
選手と保護者の方にスポーツ選手の栄養指導を
しています。
さて、子供の成長期に必要な栄養素というのは
基本的に大人とは変わりませんが、
急激に成長する時には多く必要になるものもあり、
普通の家庭でそのあたりを調整するのは難しいところもありますが、
意識しておくのは良いことだと思います。
たんぱく質・カルシウム・マグネシウム・鉄分・亜鉛・ビタミンB
といった栄養素は
成長期には特に摂取を推奨されており、
12歳以上になるともう大人と同等以上の量を摂取することが
推奨されているようです。
中でも鉄分や亜鉛といったものは日頃から
意識しておかないと
なかなか摂取できないものですから、どういった食物に
含まれているかを考え、
子供たちにもある程度必要性を理解させた上で
用意する必要があるかもしれません。
また、ビタミンB群もエネルギーの生成に関わる部分で
必要になるのですが、
他のビタミン群に関しては多少注意が必要になります。
ビタミン群には若干の毒性があります。
明確な実験結果として出されているわけではないようですが、
12歳前後の子供たちはまだビタミンの毒性に対して
影響を受けやすいと言われています。
「ビタミンが必要」ということで一緒くたにせず、
サプリメントなどでの過剰摂取には
気をつける必要がありそうです。
SNSTさんの指導では、サプリメントはあくまでも補助的な
もので、現在の食事でどのような栄養素がどれくらい
摂れていて、どの栄養素がどれくらい足りないかという
ことを調査する必要があるという事です。
そして、お子さん本人の身長や筋肉量、骨量、体内水分量
などの身体組成測定をし、その上で必要な栄養素の摂取量
を決めるそうです。
ビタミンなど、すでに足りているのにサプリメントで
過剰摂取すると、体の栄養摂取量が低下して逆効果
になるそうです。
いずれにしてもファーストフードを食べてはいけないとか、
栄養士並の神経質な栄養調整を行う必要はありませんが、
普段食べているものがどのような栄養素を
多く含んでいるのかということくらいは
意識してあげるべきだと思います。