野球の練習の時であったり、打席に入る前、
つまりネクストバッターズサークルなどで
マスコットバットを振る事ってありますよね?
プロ野球選手もよく打席に入る前には
リング状のおもりをつけたりして素振りをしています。
でも、あのマスコットバットというのはどのような効果があるのでしょうか?
マスコットバットを振ると普通のバットを振った時に
とても軽くなった感覚になりますよね?
そのため、打席に入る前に振る事でバットが軽く感じ、
調子の良い時の自分のスイングができているような感覚になります。
そのため、打席に入る時の気持ちとしてはかなり自信満々になるんです。
では、実際にスイングは速くなっているのでしょうか?
まず、スイングは速くなっていません。
その理由ですが、筋力がアップしているわけではないからです。
ただ「軽く感じている」だけなのですからスイングは速くなっていません。
もちろん、マスコットバットを常に振っていて、
試合の時のみ軽いバットを振るのであれば
筋力もアップしているでしょう。
しかし、そうではなく普段から普通のバットを振っていて、
打席に入る前だけマスコットバットを振っている程度であれば
筋力はアップしません。
私の経験上、マスコットバットを振っても振らなくても
打率にそこまで変化はありません。
むしろ軽いバットや棒などを
普段よりも早いスピードで振った時の方が打率は上げります。
筋肉というのは直前の動きを記憶しています。
そのため、マスコットバットを振ってから打席に入ると
普通のバットが軽く感じるのです。
また、軽いバットを振ってから打席に入ると
一見すると普通のバットが重く感じるかもれませんが、
直前に筋肉は軽いバットで早い動きをしています。
そのため、筋肉は「早いスイングモード」になっているのです。
つまり、重いマスコットバットを振ってから打席に入るよりも、
軽いバットを振ってから打席に入った方が
むしろ速いスイングをすることができるのです。
こういった打席に入る前の素振りには、
感覚の違いが出るのが嫌だからと
普通のバットのみを使用する人も多いのです。
しかし、普通のバット以外を振りたいのであれば、
軽いバットを振るほうが体にとってはプラスとなるのです。
スクールではこのようなことも指導しています。