コーチの後藤です。
近年、高校野球の練習というのは大きく進化を遂げています。
特にその変化が大きくなったのはこの5、6年でしょうか。
昔の高校野球というのは技術面はもちろん重要とされてきましたが、それよりも精神面が最重要視されていたように感じます、
例えば、私たちが現役選手の頃は、トレーニングは質よりも量、というのが一般的でした。
そのため、一見すると単なる虐待(笑)なのではないか、と思えるほどの膨大な練習量を選手に行わせることも珍しくありませんでした。
特に筋力トレーニングに関しては、故障などの心配は二の次で、どれだけ身体に負荷をかけることができるか、という事が一番に考えられていました。
気合でこなせ!
できないなら帰れ!
というのが常識だったからです。
長い階段を何往復もダッシュした後に、坂道ダッシュを行いさらにタイヤを引いて・・・・
といった、いかにも故障をしてしまいそうな内容のトレーニングをひたすらに行なっていました。
もちろん、身体のケアにはそこまで重点が置かれていない時代ですから、故障者ももちろん多かったですが、「痛い」とはいえない雰囲気でした。
このような練習を行なってきた選手が、仮にプロ野球の選手になれたとしても、身体はボロボロでなにかしらの故障を隠して入団する、ということも珍しくなかったようです。
しかし、近年の高校野球はそのような無謀な練習は行いません。
もちろん、練習量は非常に多いでしょう。
しかし、それと同じだけ身体のケアにも重点を置いています。
ほとんどの高校は、毎週月曜日は練習が休みのオフ日となっています。
その理由は、身体を効果的に休ませることこそ最も重要であるということが理解されるようになったからなんです。
さらに筋力トレーニングを行う器具の発達や指導者の知識の充実も高校野球のレベルが上がっている大きな要因となっています。
昔から、高校生がプロ野球に入った場合には、まずは3年ファームで鍛えてからでないと1軍では使えない。
というのが常識でした。
ところが、近年では高校生野球からプロ野球の世界に入って、大活躍をする選手も増えています。
それは、高校時代に行った練習によって身についた技術や体力が、プロ野球界でも通用することを表しており、故障などをせずに理想的な状態を維持できているということなんです。
当スクールでは野球技術だけでなく、動体視力やメンタルトレーニング、最近はお子さんの成長に関わる栄養サポートも行っています。
まずは無料体験教室に参加してください。