伝統の練習 | びっくりするほど上手くなった!名古屋のバッティングスクール「Count23」

びっくりするほど上手くなった!名古屋のバッティングスクール「Count23」

名古屋にあるバッティングスクール「Count23」のブログです。
小学生・中学生などの少年野球選手がチームで活躍するための技術向上を目的とした野球スクールです。バッティング、ピッチング、キャッチボールなど多彩なコースでチームの中心選手に育てます。





コーチの名和です。


こんな記事を見つけました。



球児よ 失敗から学べ 工藤公康

2012/7/24付  日本経済新聞 朝刊

球児たちの夏がやってきた。
1981年の夏、私は名古屋電気高(現愛工大名電高)の一員として甲子園に出場し、
2回戦でノーヒットノーランを達成、チームは4強入りすることができた。
あこがれの聖地で素晴らしい成績を残せたが、実は前年の挫折を糧としたものだった。夏の愛知県大会。
2年生の私は享栄高との準決勝で、投手としてやってはいけないあらゆるミスをしてしまったのだ。
無駄な四球、ボークに悪送球、デッドボール、そして押し出し……。
コントロールが乱れ、自分で何をしているのかさえわからない。
頭の中が真っ白になったのを覚えている。3年生にとっては最後の大会というのに、自滅してしまった。
泣いても時間は戻らない。こんな後悔は二度としないと決心した。
制球力のなさを、そして何より心の弱さを克服しようと、ひたすら練習した。

「マウンドからストライクが取れないなら、ホームに近づいて投げてみなさい」。
敗戦後、たまたま指導していただいた方にそう言われて、すぐに実行した。
まずは10メートルの距離から、狙った所に10球連続で投げる。
完璧に制球できるまでは距離は変えない。「絶対の自信」を養うと誓った。

夏から秋、そして冬へと季節は変わったが、
直球だけでなくカーブもプレートから18.44メートル先の同じ場所に連続で投げ込めるようになった。
フォームが安定し、思いもよらないほど精度の高い投げ方を身につけられた。
どれだけ大きな試合でも動揺しなくなっていた。

その時、初めて気付いた。自分なりの工夫こそが大事だったのだ。
誰かのちょっとしたアドバイスで、人はこんなにも失敗から学び、大きく進歩することができると知った。
プロに入っても、フォームで悩んだときは高校時代のビデオを見直し、当時の練習法に立ち返ることがあった。
いつ、どうして良くなったのかを知れば、自分に適したトレーニングがわかる。
嫌な記憶から逃げずに自身を見つめ直す作業と創意工夫。
それらがどん底から大いなる成功に導いてくれると信じている。

高校時代は、ひとまわりもふたまわりも成長させてくれる大事な時間だった。
炎天下でボールを追ったチームメートとは、31年たった今でも年に1度は会って、あのころを語り合う。

苦しさやつらさも、今となれば笑って話せる。高校で野球ができて本当に幸せだった。甲子園も良き思い出のひとつではあるが、私にとっての宝物は、心の友である彼ら仲間なのだ。年齢を重ねるほど、この思いは強まる一方である。

現在は地方大会の真っ最中だ。球児のみなさん。今、この一瞬一瞬が、10年後、20年後のあなたをつくります。仲間と笑って話ができるように頑張ってください。

(野球評論家)

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この記事の享栄戦は、私が中3の時の試合で、

雨の中のナゴヤ球場での試合でした。



そして、翌4月に私が愛工大名電野球部に入り、

雨天練習場にはちょっと前に流行った「ストラックアウト」

のような物がありました。

これは実物ではないですが、このような物で、中村監督

が作ったものです。


数字の板はなく、フレームだけのものでした。


工藤さんは上の記事にあるように、夜の室内練習場で、

これに向かって黙々とボールを投げて練習していたのを

覚えています。


工藤さんに限らず、私もそうですが、高校時代の練習は

基礎からハイレベルな技術的なことまで、これでもかと

叩き込まれました。



スクールで選手を指導しているとき、「このクセを修正するためには、

どんな練習をしたかな・・・」と、現役時代の練習を

振り返ります。



私は28才まで社会人野球をやっていましたが、その基礎となる

練習方法は、やはり中村監督に指導された方法でした。



最近では小・中学生の選手、高校生でもそうですが、あまり

指導をされないようですね。



私が子供の頃は、スポ小などの活動は子供会しかなく、しかも夏だけ

ソフトボールを少しやる程度でした。



それ以外は友達と校庭や公園で技術的なことなどこだわりなく、

好き放題に打ったり投げたり、野球らしきものを

やっていただけです。



それに比べると、今の選手たちは小学生から本格的な野球を

やっているといえ、試合ではそれなりに高い技術が求められ

ていますが、その技術に達するまでの基礎が教えられていない

ような気がします。




私は高校に入学してから本格的に基本を教えられましたが、

今の時代ではそれでは遅すぎると思いますので、

小・中学生のうちに、しっかり基本を身に付けることで

技術を身に付けるスピードが上がります。




工藤さんが短い距離で狙ったところに100%の確率で

投げられるように練習したことは、キャッチボールで

相手の胸を狙い、100%の確率で投げられることと

同じです。



できないことは基礎に立ち返り、それを完璧にできるまで

繰り返して身に付けることが必要です。




ですが、その基本の知識がなければ、立ち返ることすらできません。




勉強で言えば、九九を知らずに方程式を一生懸命解こうと

しているのと同じです。



できないことはないにしても、できるようになるまではかなり

時間がかかるでしょう。



工藤さんがプロ野球界を代表する投手になれたのも、誰かの

アドバイスであり、基本を叩き込んだ名電野球部の練習から

かもしれません。



基本の指導とさらに上の技術的指導はお任せください。



今後、お子様が活躍する姿、この先、甲子園で躍動する姿を

見たいと思われる親御さんは、私共にご相談ください。



基礎からしっかり指導します。


野球技術をバランス良く向上させたいならこれです。