コーチの名和です。
以前はツイッターでしょーもないことまで、頻繁につぶやいていましたが、
あることがきっかけで、イベントの告知くらいしか使わなくなって
しまいました。
このブログをさかのぼって読んでもらえるとわかりますが、
ツイッターでちょっとした口論となったことがあったからです。
それは、野球経験がない少年野球コーチからの指摘で、
「過去の野球経験は全く役に立たないばかりか、逆にその経験が
選手をダメにする」
というものでした。
そのコーチは、野球の技術やフィジカル、メンタルなど多くの本を読み
知識を身につけて子供たちを指導しているということです。
私は選手として、最終は社会人野球までですが、スクールのアドバイザーを
してもらっているドラゴンズの打撃コーチをしている川又さんは、
プロの技術を身につけ、プロを指導しているスペシャリストです。
私も川又さんをはじめ、たくさんのプロ野球選手から多くのことを学び、
指導していただいたことで、それまで常識だと思っていたことが覆された
こともあり、野球技術は奥が深い、人によってはこれほど違うという
ことを思い知らされました。
その、野球経験がないコーチは、私だけでなく、プロで活躍した
川又さんの技術、経験さえも子供たちには悪影響でしかないと
切り捨てました。
人それぞれ考え方が違いますし、言い分があるので、何が正しいかは
それぞれの人が判断すればいいと思うので、そのコーチの意見を否定する
つもりはありません。
ですが、一ついえることがあります。
本を読んだ人が、1点差で負けている試合で、9回の裏ツーアウト満塁の
打席に立ったときの心理状態がわかるでしょうか。
140km/hの速球を投げるピッチャーの打席に立ったときの
バッターの気持ちがわかるでしょうか。
自分がエラーをし、チームが負けてしまったときの気持ちがわかるで
しょうか。
逆に、自分が放った一打でチームが勝ったときの喜びがわかるで
しょうか。
長い間選手をしていると、先月までは面白いように打てたのに、
今月は全く打てなくなる。
どうしてだろう・・・
この前と何が違うのだろう・・・
と、真剣に悩みます。
考えているだけでは解決しません。
バットを持って外に出て、狂ったように素振りをします。
軸足の回転はいいか?
引き手の使い方はいいか?
手首が返る位置はいいか?
など、スイングをしながら身体のあちこちを意識してチェックし、
修正していきます。
打てなければ悩み抜き、バットを振りまくってその原因を探る。
そして、修正して次の試合で結果を出す。
このようなことを何十年も繰り返し、試行錯誤して努力を続けて
結果を出すことで、打てた喜び、勝った喜びを味わい、
自分の自信となり、大げさかもしれませんが、生きていく
上での自信にもなります。
本を読めば簡単に技術的なことはわかります。
ですが、それができるかどうかは練習が必要です。
本を読んだだけで、本に書いてあることだけで指導していて上手くなるの
でしたらだれもがプロ野球選手になれるはずです。
努力を続けた者しか、努力の尊さは教えられません。
努力の向こうにある喜びは、努力をした者しかわかりませんし、
教えることはできません。
140km/hの速球の打ち方は、140km/hの速球を見た、または
打った経験がある者しか語れません。
私も選手として何十年も悩みました。
野球は10回打って3回ヒットを打ち続ければ大打者として認められます。
その大打者でも7回失敗することを忘れてはいけません。
3回のヒットを目標にするのではなく、4回、5回のヒットを打てるように
血のにじむような努力をし、どうして打てないか、どうしたら打てるよ
うになるか、悩みながら練習を続けます。
そのような経験が、今のスクールの指導に役立っています。
悩めば悩むほど、その解決策が自分の中の引き出しにたまっていきます。
「身体が前に突っ込むときは、このような練習をしたときに
修正できたな。」
「振り遅れるときは、バットの出方がこのようになっているときに多い」
など、症状を見たり聞いたりするだけで、その解決策のイメージが
わきます。
野球経験は無駄ではありません。
考えていただけでなく、練習という行動を起こすことで解決策が
見出せます。
また、私たちの指導は、従来の口頭で指示する、アドバイスするという
指導方法でなく、フォーム分析システムなど、科学的なツールも使い、
選手本人に修正点を自覚させ、効果的な指導にしています。
興味深いブログを見つけました。
そこからの引用です。
ーーーーーーーーーここからーーーーーーーーーーーー
ある美術学校でのエピソードである。
陶芸の授業のとき、
最初に教師はクラスを2つに分けた。
そして、
アトリエの左半分の生徒には作品の量によって、
右半分の生徒には作品の質によって採点すると告げた。
採点の日が来て、
興味深い事実が明らかになった。
優秀な作品は、
すべて、“量グループ”から生まれたのだ。
量グループの生徒は、
たくさんの作品をつくっていく過程でいくつも失敗し、
そこから学ぶことでいい作品を次々と生み出すことができた。
しかし、
“質グループ”の生徒は、
完璧な作品について理屈をこねるだけで手を動かさなかったために、
成果として残ったのは、
壮大な理論と作品になりそこねた粘土だけだったのだ。
あなたの目標が、
ビジネス、スポーツ、芸術、人間関係など、
どんな分野であろうと同じこと。
進歩する唯一の方法は、
「トライ・アンド・エラー」をくり返すことだ。
そして、
そこでの失敗を経験という財産に変えていくのだ。
【人の心に灯をともす】http://merumo.ne.jp/00564226.html より
P.F.ドラッカーは、次のように言っている。
「間違いや失敗をしたことのない者だけは信用してはならない。
そのような者は、無難なこと、安全なこと、つまらないことにしか手をつけない。
人は優れているほど多くの間違いをおかす。」
安全や無難なことを目指すなら、
何もしないことだ。
何かにチャレンジすれば、
何回かは必ず失敗する。
人間がやることで、
100発100中の成功など、
この世にありはしない。
失敗を恐れない勇者だけが、
成功を手にすることができるのだ。
「倒れたら起き上がる」
何回失敗しようが、
そこから起き上がり、
あきらめずにチャレンジし続ける人に勝利の女神はほほ笑む。
ーーーーーーーーーここまでーーーーーーーーーー
やってきた者しか教えられないことがあります。
やってきたものしかわからない解決策があります。
打てない悩み、上手く投げられない悩みなどありましたら
相談してください。
その解決策はここにあります。
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野球に関するお悩みはご相談ください。
引用したブログはここです。
http://1minute.raindrop.jp/?p=7614