コーチの名和です。
ネットを見ていたら、朝日新聞のサイトで
こんな記事を見ました。
朝日新聞サイト「名電の強さ」
現在の愛工大名電野球部の選手は全寮制ですが、
私たちの頃は自宅から通学の選手もいました。
寮生は自宅に帰ることができるのは(練習休み)
年末年始を含め、年間に10日ほどしかなかったと思います。
自宅に帰っても兄弟や近所の友人を捕まえて、キャッチボール
やトスバッティングくらいの練習をしていました。
まさに365日近い練習をしていました。
毎日の練習はグラウンドでの練習は季節によって
違うのですが、冬は19時頃まで、夏は20時頃まで
の練習だったと思います。
それから合宿所に戻って夕食を摂った後、バットを持って
室内練習場で10時頃までマシンでバッティングや
後輩のパートナーとティーバッティング、ウエイトトレーニング
などの練習をします。
そして、11時には何をしていても問答無用で電気を消され、
消灯です。
夜の室内練習場での練習は自主練習ですが、まず全員が
やりますが、1年生は食事の後片付けや当番の仕事
などで練習できる時間が短くなります。
グラウンド以外の練習は自主練なので、やってもやらなくても
監督・コーチにとがめられることはないのですが、
必ずやるものだという、チームの雰囲気になっていました。
狂ったように練習をしていましたが、練習など楽しいものでは
ないし、好きな選手はいないと思います。
バットを黙々と振るなんて練習は、全然楽しくないです。
足腰を鍛えるために坂道でダッシュすることもあります。
全く面白くないし、つらいだけでやりたくなかったです。
5kgもあるハンマーを振っていましたが、
土木作業員ではあるまいし、意味がわかりませんでした。
でも、みんなやるのです。
それはなぜか。
レギュラーになりたい
甲子園に行きたい
全国制覇をしたい
プロ野球選手になりたい
こんな目標や夢があるからです。
愛工大名電のスクールカラーはムラサキ色。
野球部のユニフォームも白にムラサキ。
選手たちはユニフォームのことを「ムラサキ」と
呼んでいました。
当時は50名ほどの部員で「ムラサキ」が着られるのは
18名だけでした。
全国制覇やプロ野球選手になるという夢を追う前に、
「ムラサキ」を着なければいけません。
「ムラサキ」を着る18名の戦いは熾烈を極め、
練習をサボる者や手抜きをする者など、選手同士でも
とがめることはありません。
それは、ライバルが減るのでありがたいことだったから。
練習習試合などは、同じポジションの自分以外の選手が
試合に出ていて、その選手が打席に立つときは、
「三振しろ、三振しろ」
と心の中でつぶやきながら(私だけ?)、ダッグアウトの横で
バットを振り、監督にアピールしながら自分に
チャンスがまわってくるのを待ちます。
公式戦の試合中はチームメートとして和を保ちますが、
それ以外のときはレギュラー争いのライバルなのです。
最終的な夢はプロ野球選手になることですが、
それ以前に、このような熾烈なレギュラー争いがあります。
私ももちろん練習は好きではありませんでしたが、
レギュラーを獲るため、プロ野球選手になりたいために
狂ったように練習しました。
スクールでは保護者の方が、
「家では全く練習しないんですよ・・・」
と相談されることがありますが、小学生だと自主的に
練習するのは難しいのかもしれません。
でも、激しい競争の中に入っていくと、練習せざる
おえなくなるというのが現実です。
小学生でもすごく練習している選手はいます。
このような選手は、毎週、毎週、目に見えて上達していき
ます。
何でもそうですが、自らが必要だと思わなければ、
周りがなんと言おうとやらないでしょう。
強制してやらせたところで身につきません。
練習をやらない選手は、「レギュラーになりたい」
「試合で活躍したい」という気持ちがないのではなく、
求める気持ちが弱いのだと思います。
心の底から「試合に出たい!」「試合で打ちたい!」
と思えば、バットを持って外に出るはずです。
指導者やご両親は練習を強制するのではなく、
この気持ちを強くさせる、モチベーションを高めることが
必要だと思います。
スクールでは自宅で全く練習せず、スクールやチームだけ
しか練習しない選手は、強制退会させています。
強制退会をちらつかせ、脅しているのではないです。
上手くなるためには毎日の練習が必要です。
私たちは野球を教えて月謝をいただくことは
目的の一つですが、最大の目的は野球を教えて
上手くさせる、レギュラーを勝ち取らせる、
試合で活躍できる選手を育てることです。
たとえ月謝がいただけるからといえ、自宅で練習しない
選手は強制退会にします。
心の底から「上手くなりたい」と思っている選手でも、
スクールの時間あたりの人数制限のせいで、
入会待ちをしてもらっている選手がたくさんいるのです。
スクールの選手たちは、ご両親のおかげで野球が上手くなれる
機会を作っていただいているのですから、
それを感謝しながら自宅でもしっかり練習して、
どんどん上手くなってもらいたいと思っています。
スクールからはこの4月に中京大中京高校の野球部に
入る選手がいます。
この選手も中京大中京高校に心の底から入学したいと
考え、狂ったように勉強と練習をがんばりました。
テレビを見て、ゲームをして寝ていてはだめです。
さあ、バットを持って外へ出よう!!
あなたも一緒に野球をしませんか。
バッティングスクール カウント23
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