コーチの名和です。
先日のクイズの答えとプレゼント当選者の発表が遅れまして
申し訳ありませんでした。
金の卵たちがちょっとトレーニングしただけで打てるようになった
という答えは、
動体視力です。
トレーニングをすることが多いのですが、
当スクールで導入したのは、写真のようにメガネタイプの物です。
レンズ部が液晶レンズになっていて、視界が見えたり遮断されたり
を繰り返し、1秒間に1~120回の間で調整できます。
プロ野球球団やオリンピック選手なども使用しているものです。
このメガネをかけてマシンのボールを10球ほど打った後、
メガネを外して打ってみると
「ボールが大きく見える、ゆっくりに見える」
という効果があります。
これは一時的なものですが、「大きく見える、ゆっくりに見える」ときに
バッティングの感覚を掴むのです。
ピッチャーから投げられたボールやピッチングマシンから放たれたボールは、
ふつうでは「線」に見えて手元に飛んできますが、
このメガネでボールを見ると、「点」に見えるのです。
ボールの軌道が「線」ではなく「点」です。
打撃の調子が良いプロ野球選手が
「ボールが止まって見える」とよく言いますが、
まさにそんな感じに見えるのです。
打席に入るのではなく、別のトレーニング方法では、
投げたボールの「縫い目」まではっきり見えますし、
ボールをとらえたインパクトの瞬間もはっきり見えます。
バッティングフォームがしっかりしていても、
「見るチカラ」が弱いと打てるものも打てません。
以前、一宮教室の選手でこんなことがありました。
小学5年生の選手で、スクールには1年くらい通い、フォームは
小学生離れするほどきれいで、当たった時の打球は力強く飛距離も出ます。
ですが、試合ではまったくバットに当たらないという悩みがありました。
私は視力を疑い、お母さんに眼科に行って検査をしてもらうように
お願いしましたところ、視力が低く乱視があるということでした。
すぐにメガネを作ってバッティング練習してみると、おもしろいくらいに
打てるようになり、選手自身も「もっと早くメガネを買えば良かった」
と言っていました。
当たり前ですが、視力が低ければボールが見にくくなるので
打つのが難しくなります。
また、
視力が良くても、ボールのように動くものをとらえる能力(動体視力)が
低ければ打てる確率も低くなります。
バッティングフォームやスイングなどを必死に練習しても打てない選手は
案外、目に問題があるのかもしれません。
視力が悪いのではなく、動くものをとらえる「動体視力」が低いの
かもしれません。
「見るチカラ」を鍛えるという考えは、プロ野球では当たり前ですが、
大学・高校でも一部しかやっていません。
「目を鍛える」というのはスポーツ選手にとって大切なことだと思います。
イチローは小3から空港バッティングセンターに通い、
中学の頃には通常の球速では練習にならないレベルになっていて、
イチロー専用のマシン用のスプリングがあったり、
イチロー用の打席を設けてもらったりしていました。
何年もバッティングセンターで140km/h級のボールで
バッティング練習をしていれば、動体視力もかなりのレベルに
なるのでしょう。
イチローの動体視力は球界でもトップクラスといいいます。
イチローは高校時代でも中村監督に「センター前ならいつでも打てます」と
豪語したくらいです。
小学生のうちに高い動体視力を身に付けておくと、選手としても
大きく伸びるはずです。
スクールでは今後、動体視力トレーニングのクラスも新設します。
この動体視力を長年研究し、動体視力トレーニングのアドバイザーとして
プロ野球のジャイアンツや実業団チームをトレーニング指導されている
愛知工業大学の石垣教授という先生がいらっしゃいます。
ゲームソフトで遊んだことがある方もいらっしゃると思いますが、
このソフトを監修し、マスコミへの露出も多くなって有名になった先生です。
この石垣先生に先週お会いしてきました。
スクールでの動体視力トレーニングは、この石垣先生のアドバイスの
もとで行い、小学生でも効果的なトレーニングを行っていきます。
このトレーニング内容についてはまた後日ブログでお知らせします。
さて、先日のクイズの当選者の方ですが、
個別に当選メッセージをお送りさせていただきますので、
楽しみにお待ち下さい。