コーチの名和です。
スクールに限らず、日々、進歩向上している選手に
共通しているのは、練習をたくさんしている
ことがよくわかります。
しかし、不思議なことに他の選手と同じように
練習してるが、まったく進歩がない選手は、どこの
チームにも少なからずいると思います。
私が現役時代の頃でも、他の選手の何倍も練習して
いながら試合で結果が出ない選手がいました。
一つ大きなポイントは、「考えてやっているか」です。
まず、
「なぜその練習をするのか?」
に始まり、
「正しくできているか?」
と疑問を持ちながら、ただ数をこなすのではなく、
一つ一つ慎重に練習しています。
何も考えずに数をこなす、正しいかどうか
考えずに数をこなす。
このような練習方法は進歩が期待できません。
無駄な練習といってもいいでしょう。
それから、
「言われたことだけをやっている。」
という選手はこれはもう話になりません。
社会人の方ならわかると思いますが、
仕事でも同じだと思います。
与えられた仕事だけやっているという社員は、
何年経っても一人前になれません。
しかし、会社には
「与えられた仕事」
すらできない社員もいますが、これはもう
問題外ですね。
与えられた仕事でもどうしてその仕事をするのか、
これをやるならこっちのこの仕事もやっておいた方が
いいのでは・・・・
というように、プラスアルファのことまで
考えられる社員が企業では生き残っていくと思います。
スポーツの世界でもそれは同じで、与えられた
メニューの数をこなし、練習をやったつもりで
いる選手は、いつまで経っても一人前にはなれません。
スクールでは全てを教えて与えるのではなく、
「どうしてこうした方がいいかわかる?」
「こうだとどうしていけないかわかる?」
と質問して小学生でも考えさせて
答えさせるようにしています。
「どうしたらよいか?」
ということを考える習慣を付けさせるためです。
フォーム分析の時も、撮影してモニターに
映し出された自分のフォームを見せ、
「自分のフォームを見て気付くことは何?」
「このフォームは自分でなく友人のフォームだとしたら、
あなたはどのようなアドバイスをしますか?」
ということを必ず質問します。
フォーム分析で修正ポイントなどを一方的に
指摘するのではなく、まずは自分で考えさせる
ことをしています。
日々の練習でも考えながらやることは重要です。
もう一度繰り返します。
何も考えずに数だけこなす練習は意味がありません。
同じ動作をする反復練習にしても、
「正しくできているか?」
という疑問を持ちながら1回、1回、
慎重にやることです。
そうすると、効果的な練習となり、
技術向上に繋がります。
がんばりましょう。