毎週月、水、金に行っている野球総合コースでは、
バッティングはもちろん、守備やスローイング、
走塁など野球に必要な技術を練習しています。
今週の総合コースの守備練習ではいつものように
バッテリー、内野、外野のグループに分かれ、それぞれの
グループにコーチがついて練習しています。
外野手グループのフライの捕球練習をしていて感じるのですが、
少年野球の選手は、普通のフライは難なく捕球できても、
頭の上を越されるフライ、また、それが少し左右に逸れたり
した時にバンザイしてしまうことが多いと思います。
選手たちを見ていて思うのですが、
フライを捕球するためには
いかに早く落下点に入るかが重要となります。
早く落下点に入るということは、速く走ることも
必要となります。
フライを追いながら速く走るには
ボールから目を離し、落下点を予測してダッシュする
方法がありますが、これは少年野球にはレベルが高く、
できる選手は少数だと思います。
それ以外にはボールを見ながら半身になり、
目線を上下させずにダッシュする方法です。
小学生低学年の選手は、ボールを見たまま走ると
バック走(よくいう電車バック)になってしまい、
バランスを崩して尻もちをついたり、
早く走れずバンザイをしてしまうことが多いと思います。
このようなことが無くなるように、ボールを目で追いながら
半身で速く走り、落下点に早く入る練習方法があります。
今週はそれを外野手グループに徹底的に練習させたら
小3の選手でも頭を越されるようなフライでも難なく
追いつき、落下点に入って待って捕球できるように
なります。
大きなフライが捕れないで悩んでいる選手には
最適な練習方法です。
それから内野手グループの練習。
ランナー1塁でダブルプレーを決めてチェンジになるという
ケースがありますが、きっちりダブルプレーを決めてチェンジになると
その次の攻撃に勢いがつきますね。
ダブルプレーを決める時は確実なゴロ捕と
確実で素早い送球が必要になってきます。
スクールでは練習の始まりには必ずスリッパキャッチボールを
やっています。
スリッパキャッチボールをやると捕球時のグラブの使い方と
次の送球モーションに入る動作が格段に素早くなります。
また、ボールの正面に入って捕球するため、フットワークの
スピードアップと両手で確実な捕球ができるようになります。
セカンドとショートの選手にはセカンドベースの入り方、
ベースを踏む位置、一塁ランナーのスライディングを避けて
1塁へ確実な送球する方法などを教え練習しました。
ダブルプレーでよくありますが、ベース近くのゴロを捕球した場合、
セカンドにはトスで送球することがあります。
このトスを正確にするにはコツがあり、トスのタイミングがずれると
ベースカバーに入った野手がベースが踏めなかったり、
捕り損なったりしてランナー1・2塁という最悪のケースになります。
失敗するトスは、身体を使わず手首だけで放ると、
ボールのスピードが速くなったり、高くなったり、
山ボールになったりしてベースカバーに入った野手との
タイミングのズレが発生してエラーに繋がります。
確実なトスをするには、持っているボールをベースカバーの野手に
見せ、身体ごと1歩踏み出してトスすることです。
トスしたボールのスピードは1歩踏み出す勢いと同じになり、
野手も捕球するタイミングが計れるようになるからです。
2塁手がゴロを正面で捕球し、2塁方向に腰を切って確実な
送球するための練習も繰り返し、
とても小学生とは思えない華麗なフットワークと
グラブさばきでダブルプレーを完成させていました。
リズムよく捕球、送球を繰り返し、リズムに乗ってダブルプレーを
完成していく選手たち。
声もよく出て活気ある練習でした。
1塁手を務めた私がポロリと落球した時、
どさくさに紛れて
「しっかりしろよコーチ!」
と、私を野次った選手がいます。
勇気ある行動です。
そうそう、コーチといえどもミスをした場合は、選手たちは容赦なく
野次ればいいのです。
前にも書きましたが、ダブルプレーを完成させる重要なポイントは
確実なゴロ補、捕りやすい位置への確実な送球、
ベースカバーに入った野手との呼吸が合った連携です。
今週の内野手グループはこれらのプレーをしっかり身に付けることが
できたと思いますが、このようなプレーができるには、
キャッチボールがしっかりできるというベースが必要です。
総合練習コースでは練習の始めにスリッパキャッチボールと
グラブを使ったキャッチボールを時間をかけて練習します。
地味でつまらない練習かもしれませんが、守備の上達には
欠かせない技術です。
確実に捕って正確に投げる。
これは守備には重要な技術ですが、あまりに当たり前すぎて
重要視されない場合が多く、このような練習は
チームの練習では時間をかけることはまずないと思います。
しかし、守備の上手いチームや選手はキャッチボールはしっかり
捕球し、正確に相手の胸に投げられるコントロールを
身に付けています。
今週の内野手グループの練習で気がついたことがありました。
ダブルプレーのゴロを捕球する野手。
ベースカバーに入ったセカンド、ショートの野手の全員が
逆シングルで捕球することなく、ゴロでもさらに1歩踏み込み
ボールの正面に入って2塁に確実な捕球をし、
2塁のベースカバーに入った野手も送球を両手で確実に捕球し、
素早く1塁に送球します。
誰1人逆シングルで捕球しようとする選手がいなかったことです。
キャッチボールでボールの正面に入るくせがついているのか、
グラブの使い方が正しく使えているので逆シングルで
捕る必要がないのか。
逆シングルは打球が抜けそうだという、どうしても必要な時は
しょうがないと思うのですが、普段から逆シングルを
認めてしまうと、正面に入って確実に捕球できる打球まで
足を動かさずに逆シングルで捕るようになります。
打球の正面に入って捕り損なった場合、
胸に当たって心臓震盪などの事故もあるようなので、
逆シングルを推奨している指導者もいます。
このような事故もあるせいで逆シングルには賛否両論ですが、
バッターボックスに立てばボールが頭や顔に当たり、
当たり所によっては大けがをする場合もあります。
野球ではどのようなプレーも危険とは背中合わせといえる中で、
ゴロが胸に当たった場合だけのために
「ボールの正面に入るな」
「逆シングルで捕れ」
というのもどうかと思います。
逆シングルの捕球と正面に入って確実な捕球をするのとでは
どちらが確実性があるか明らかだと思います。
とはいえ、いざというときは逆シングルも必要な捕球方法なので
完全否定はしませんが、正面に入れるゴロは正面に入るために
足を動かし、確実に捕球することが必要です。
野球はエラーなどミスをしたチームが負ける確率が高くなります。
試合で負けて泣かないためにも確実なプレーは必要です。
スクールの総合コースの練習では、雑でいい加減なプレー、
正確で確実なプレーなど、練習でやっている一つ一つのプレーは
必ず試合で出るということを言い聞かせています。
どちらのプレーを試合でしたいか。
それは考えなくてもわかるはずです。
小学生とはいえ、華麗な守備に驚き、感動した日でした。
あなたもいっしょに野球をしませんか。
Nagoya23バッティングスクール Count23
詳しくはこちら!!
ケータイはこちら!!