週末は岐阜県の野球強豪高校の練習を手伝ってきました。
私の役割はフォーム分析システムを使い、
どうして打てないか、
なぜストライクを投げられないかなど、
選手に修正ポイントを気づかせることです。
分析データを監督と共に選手に見せ、
選手に、どこがどういけないか、
どうしたら直せるかを言わせます。
普段の練習では監督から一方的にダメな所を言われるのですが、
映像で自分のフォームを客観的に見られ、
自ら修正ポイントを確認できるので、
「修正しよう」という意識が高まるようです。
この高校は全国的にも有名で、岐阜県の甲子園常連高校です。
部員は60人以上いて、レギュラー争いは熾烈を極めています。
全員がライバルで、
それぞれが他の選手より上手くなろうと凌ぎを削っています。
この夏、甲子園出場することを応援しています。
来年の春、このような競争に加わろうとする選手がいます。
スクールの選手で、来年の高校進学を控え、
進路に悩んでいるKくんです。
Kくんの成績はまずまずで学校では生徒会長、
チームでも副キャプテンを務めるなどリーダー的存在です。
Kくんはボーイズリーグの選手で、
本人は愛知の中京大中京高校に進学を希望しているのですが、
野球も成績もまだまだそのレベルには及んでいません。
親御さんは中京大中京高校のような
ハイレベルな強豪高校でレギュラー競争をするより、
ランクを下げてレギュラーになれそうな高校に
進学させようか迷っているようです。
このようなお悩みを持つ親御さんは多いと思います。
このような考えは野球だけでなく、他のスポーツでもいえますし、
勉強のことでも同じだと思います。
私は高校中退者やもう一度硬式野球がやりたい
という選手で構成されるROOKIESにも関わっており、
ここの選手に、今は自分の実力では全く及ばなが、
がんばってみようと、かなりの強豪高校に進学した選手がいます。
結局はチームのレベルについて行けず、
レギュラー争いに自信をなくし、
野球部も学校もやめてしまいました。
進学校でも同じようなことを聞きます。
頑張って、頑張ってかなりの進学校に入学したはいいが、
入学してから学校の勉強について行けず、
順位がいつも下位なのが耐えきれず
退学してしまう生徒がいるようです。
私は、このようなことを知ると、
野球部でレギュラーになるということに
どれほどの価値があるのかわからなくなります。
私が高校の時、3年生でも補欠の選手が当然ですがいました。
そんな選手でも社会に出れば
レギュラーだったかどうかなど全く関係ありません。
逆にユニフォームも着れなかった選手の方が
社会で活躍している場合もあります。
そもそもスポーツはどれだけ努力したかで評価されるのではなく、
結果で評価されます。
ですが、たとえ結果が出なくても、
自分が一生懸命に努力したことや
熾烈な競争に挑み、戦った経験は尊いことであり、
一生の宝物になります。
本人や親御さんにしてみれば、
レギュラーになってグラウンドで活躍することが
全てだと考えるのはわかります。
しかし現実は、メンバーには人数制限があり、
ユニフォームが着られない選手も必ず出てきます。
野球を教育として考えるなら、
「精一杯努力したのだからいいじゃないか!」
と言えるのですが、
本人にしてみればユニフォームを着たかったし、
レギュラーになって甲子園で活躍したかったと思います。
私はたまたまレギュラーになれましたが、
最後の夏の大会は初戦敗退です。
当時の中村監督率いる愛工大名電野球部の歴史上で、
最も汚点の年だったと思います。
今でも忘れられないのですが、試合の翌日には
「17年ぶり、4強の一角愛工大名電崩れる!」
と大きく新聞に載っていました。
夏の前にある、春の大会には強豪高校を破って優勝していたので、
そこそこ実力があったチームだと思いますが、
レギュラーになっても初戦敗退では…
でも、私の中では初戦敗退で、
史上最悪のチームでも、
大変良い思い出になっています。
このブログの過去の記事でも語っていますが、
私はレギュラーになったという喜びではなく、
2年半の高校野球生活をどう過ごしたかというのが
私の宝物であり、人生においてかけがえのない経験になっています。
このようなことは高校野球を終えた者にしか言えなく、
これから高校に入学する選手には
理解してもらえないと思います。
私の価値観ですが、
レギュラーになれる可能性が高い高校に進むのではなく、
自分が行きたい高校を選び、
熾烈な競争に挑んでもらいたいと思います。
それで結果的にレギュラーになれなくても、
一生懸命に努力したという経験は、
その後の長い人生で、必ず役に立つはずです。
大人の方は理解してもらえると思いますが、
社会に出たら会社が大きかろうと小さかろうと、
競争の世界には違いありません。
そんな社会で、
お子さんが強く生きてくれることの方が重要だと思います。
その社会では野球部でレギュラーだったかどうかなど
全く関係ありません。
自分の目標に向かい、
一生懸命に努力したかどうかの尊い経験が生きてくるはずです。
これから野球や社会の熾烈な競争に挑んでいくお子さんたちに、
ご家庭ではご両親が、
練習場では私たちコーチが、
競争に勝てるだけの技術や
不屈のスピリッツを教えていきましょう。
目標は高く、
実現するためには努力を惜しまないという
強い選手を育てたいと思います。
進学する高校選びに悩んでいるKくんは、
自分が行きたい高校の学力、
野球レベルにはまだ足りないことはわかっているはずです。
今は競争の中に入るための努力が求められています。
今、その努力をして、
希望の高校に入ることができたら、
努力することで実現することがわかっているので、
その後の競争にも有利になるでしょう。
スクールではそのレベルに達するだけの野球を教えます。
家では入学レベルに達するように、勉強をがんばりなさい。
あなたならできます。
君を心から応援しているご両親と、
私たちコーチがいます。
あなたもいっしょに野球をしませんか。
Nagoya23バッティングスクール Count23
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