とても久々の更新になります。

相変わらずカウンセリング業としては鳴かず飛ばず状態ですが、私は元気です。

 

さて、今回は『哲学のススメ』と題して、哲学を皆さんにオススメしてみたいと思います。

 

現代では情報があふれ、自分で何も考えなくてもイロイロな情報や、エライ人の論評、様々な解説、未来予測などが入手できます。

逆を言えば、様々な情報(等)が勝手に入ってくる津波状態です。

それらの情報(等)をそのまま受け入れて、「みんながそう言ってているならそうなのだろう」とか「みんなに同調していれば安心」という受け身的な思考を優先して、周囲のノリに合わせているうちに何となくそれが自分の考え方のような気がしていくといった事もあると思います。

 

そのようなステレオタイプが悪いという訳ではありませんが、最近のハロウィン騒ぎにしても、各国の自国第一主義なども、恣意的な情報に流されて、自分で考えることを放棄した結果の現れともいえるのではないでしょうか。

 

そんな今だからこそ、哲学をオススメしたいなぁと思う訳です。

 

皆さんは『哲学』と聞いてどんなイメージをするでしょう?

「難しそうだな」とか、「面倒くさそうだな」とか、「つまらない屁理屈をこねくり回す学問」など、ネガティブなイメージをもっていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。

 

哲学とは簡潔に言えば「世の中の真理を見つける作業」です。

「ほらもう、面倒くさそうな話」だと思った方もいると思いますが、言葉ほど難しい作業ではありません。

「真理」というと面倒そうに聞こえますが、言い換えれば「本当のことを探す」作業です。

簡単にいえば、すべての事象を疑い、考え、検証・反証していく作業が哲学です。

 

そこで一番のポイントになるのは「自分で対象となる"事象"や"考え方"について考えること」です。

 

だいたい"本当のこと"といっても、"本当のこと"なんていくらでもあります。

Aさんの考える本当のことと、Bさんの考える本当のことと、私の考える本当のこと。

どれもその人にとって本当のことでしょうし、逆を言えばどれも正しい答えはないはずです。

 

例えば、『人間は生まれれば必ず死ぬ』というような当たり前にも思えることですら、それが正解かは判らないのです。

 

道教の始祖のひとりである荘子の有名な話で『胡蝶の夢』というお話があります。

 

”ある日、昼寝をしていた荘子が、夢の中で胡蝶になって飛んでいました。

 あまりにもその夢がリアルだったので、目覚めた荘子は「私が胡蝶になる夢」をみたのか、

 「胡蝶が私(人間)になる夢」を見ているのかわからない。”といったお話です。

 

この例に倣えば、人間は生まれれば必ず死ぬと思っていること自体が『夢オチ』の可能性だってある訳ですから、何をもってしても本当のことなんて曖昧なものだということです。

 

本当のことが曖昧であるなら、本当のことを考えることは意味がないと反論されそうですが、考えることに本当の意味があるのです。

本当のことが曖昧なものであったとしても、それは他と違うというだけで、自分の考えた"本当のこと"は、自分の中での真理には違いないからです。

そして自分の中で考えた"本当のこと"をさらに、それで本当に良いのか?と突き詰めて考えていく…。それが哲学です。

 

ソクラテス、プラトン、アリストテレス、デカルト、ルソー、カント、ヘーゲル、ニーチェ、ハイデガー等々、有名な哲学者はたくさんいますが、別にそれらを学ぶ必要はありません。

もちろん参考として学ぶことに意味はありますが、それは彼らの意見であり、彼らの真理です。

 

情報(等)が津波のように勝手に押し寄せてくる現代だからこそ、それぞれを取捨選択し、自分で考えていかなければならないと思うのです。

 

秋の夜長に、徒然にいろいろなことを考えてみるもの良いと思います。 d(^-^*)

 

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毎度のことですがブログの更新が遅くて申し訳ありません。

私は開店休業状態のカウンセラーですが、一丁前に夏休みをいただいて、夏休み明けはまた障害者雇用施設でお手伝いをしていました。

さらに先日21日に10年以上飼っていた犬が亡くなりバタバタしてましたが、とりあえず元気です…(^-^;

 

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今回も障害者雇用の問題について書きたいと思います。

『国や地方自治体での障害者雇用率の水増し』に関するニュースが最近報道されています。

障害者雇用の問題に取り組む人たちにとってはこのニュースは残念に感じている人も多いと思います。

 

皆さんは国が障害者雇用を推進していて、昔に比べれば障害者の雇用が進んでいると思っているでしょうし、実際にデータ上障害者の雇用は増加しています。

これはとても良いことで、ダイバーシティ(多様な人材を活かす戦略)の推進、ノマライゼイション(障害を持つものと持たざるものが平等に生活できる社会の実現)の考え方が徐々に普及してきているものだと思っています。

しかしながら実際に自分たちの働くオフィス街で障害者を頻繁に目にするようになったという人は多くないはずです。

確かに昔よりは目にすることがあるようになったことは事実ですが、障害者の法定雇用を達成している割には目にしていない…不思議だとは思いませんか?

 

話が少し変わりますが、『サテライトオフィス』という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

直接本社や支社に出社しなくても働ける場所のことで、徐々に都心にオフィスを構える企業が郊外や地方に『サテライトオフィス』を設けるようになってきています。

これは働く人のワークライフバランスや利便性を高めることが狙いで、多様な働き方をすすめる上で大事なキーワードになっています。

このような『サテライトオフィス』を地方に開設することで、企業側はその土地に住む優秀な人材を確保でき、多様な働き方を求める労働者側のニーズにも応えることができるため、積極的に取り組む企業や自治体が増えてきているのです。

 

そして最近は障害者雇用にもこの『サテライトオフィス』の考え方が利用されはじめています

つまり障害者を『サテライトオフィス』に勤務させることによって、障害者雇用率の達成と健常者と障害者の住み分けができるという仕組みに利用されているのです。

 

では障害者の『サテライトオフィス』とはどういうものなのでしょうか?

実際、健常者と障害者が同様の職場内で同様の仕事をこなすというのは当然のように無理があるため、個別のオフィスで個々にできる作業を分業して行うという発想は間違いではないと思いますし、障害者に対してのサポートもしやすいと思います。ですからこのような雇用形態が普及することは自然の流れなのでしょう。

ですが障害者のサテライトオフィスの実態はこのような発想とはまるで違うところからスタートして普及し始めています。

 

実際におこなわれている障害者のサテライトオフィスとは障害者雇用の代行に他なりません。

企業の障害者雇用を代行する会社がサテライトオフィスを構え、代行する会社の社員(サポートスタッフ)が障害者の採用から処遇の一切を行います。

サテライトオフィス内ではブース毎に別会社と区分けされ、同一の代行業者のサテライトオフィス内に様々な会社が混在しています。

同一の代行業者の中でAさんとBさんは○○社、CさんとDさんEさんは△△社、Fさん、Gさんは××社などと仕分けされて働いているのです。

 

労働の内容は代行業者ごとで違います。農地での農作業を行わせたり、会議室のようなところで事務的な作業を行わせたりと様々ですが、本来雇用したはずの元会社の業態・業務内容とは無関係の作業を行っています。

作業をしていると言っても、本気で農業や事務作業をさせるつもりもなく、単にそこにいればそれで良いというスタンスで、働いていようがいまいが構わない存在…。

元会社とは切り離され、言い方は悪いですが障害者雇用率達成のためだけに”飼い殺されている”状態を容認しているのが、現在の障害者のサテライトオフィスの状況だといえます。

 

そしてこの仕組みは国(厚生労働省)も『障害者のサテライトオフィス勤務導入推進事業』として推奨しているのです。

 

これは実際に企業が障害者雇用に向き合うことなく障害者雇用率を手に入れる仕組みです。

代行業者は代行業で儲かり、就労する障害者も形式上では”一般就労”を果たすことができ、低賃金水準だとしても就労支援施設で就労訓練をするよりもよほど良い給与をもらえるのです。障害者家族や教育関係者なども形式的ではあれ”一般就労”をしてもらったほうが体裁が良いかもしれません。

 

しかしながら、この形態では”働くということの本質”とは異なるものだということは理解していただけると思います。

そこには働く喜びもなく、自分の労働が社会や誰かのためになっているという実感もなく、本来の意味でのダイバーシティやノーマライゼイションの考え方とも違います

この考え方は絵に描いた餅、単なる理想なのかもしれませんが、この違和感は否めません。

 

前回のまとめにも書きましたが、やはり『よく判らない障害者は一般社会とは隔離されたそのハコの中にいてくれという思惑が見え隠れしてしまうのです。

 

今回の記事でも、少しでも障害者雇用について考えてもらえる材料になれば幸いです。

 

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前回は就労支援施設の収入の驚くほど低い賃金について記事を書きました。

社会参加を促し、一般就労を目指すためという理想を謳うものの、低賃金で過酷な労働を押し付けられている側面があるのではないかという内容でした。

 

前回添付したリンクをご覧になった方は、現状についてイロイロお判りになったと思いますが、今回は利用者側の現実について考えてみたいと思います。

 

障害者の就労支援制度利用者は年々増え続け、特に最近では精神障害者の利用者が急増しています。別の角度から見た場合、労災認定件数でも精神疾患での労災認定件数は増え続けており、精神障害者の社会復帰は現代社会の課題とも言えます。

 

就労移行支援事業ではその成果が表れ、一般企業への就職件数・就職率は年々改善しており、4人に1人は一般企業への就労ができるようになりました

A型の施設でも平成20年では一般就労へ結びついた人は2.5%だったのに対し、平成27年度では4.9%と(決して多くはないものの)一応倍増しています。

※就労支援施設A型は雇用契約を結ぶタイプの支援施設で、障害はあるものの雇用契約を結べる、まだ障害の程度が比較的軽い人が多いといえます。

 

これは喜ぶべき成果ではありますが、今回問題にしたいのは比較的障害程度の重い人の多い就労支援施設B型での一般就労に結びついた就職率についてです。

 

就労支援施設B型の利用者数も年々伸び続けていますが、その就職率は年度によって多少の変動はあるものの、平成20年度から1.4%前後の就職率で推移しておりほとんど伸びていません。

平成26年度では、1年間を通して1人も一般就労に移行していない施設はA型で約7割、B型では約8割と、一般就労に結び付けられない施設がいかに多いかが判っていただけるかと思います。

 

しかしこれは施設の問題だけとは言えません

 

それは、障害の程度のある程度重い利用者さん自身が、そもそも一般企業への就労を希望していないケースが多いということなのです。

中度、重度の障害者の約半数は、そもそも一般就労を希望しておらず(諦めているという部分もある)、一般就労に結びついたとしても定着せずに離職してしまうケースが多いのです。

つまり就労支援施設には来ているものの、その先の一般就労への意欲が低い利用者が多いということなのです。

これについては、利用者さんの労働意欲の醸成と、社会に出る事への怖さの払拭、職業訓練内容の充実、メンタル面へのサポートの充実などが必要不可欠であり、現行支援施設の課題だと思います。

 

政府では”障害者雇用促進法”を改正し、『障害者への差別の禁止』『合理的配慮』『苦情・紛争解決援助』『法定雇用率算定見直し』など、障害者の働きやすい環境整備に努めていますが、制度上での取り決めであって、あくまでも形だけと言わざるを得ません。

本当に必要なことは(制度もさることながら)、『社会全体の障害への周知や教育』『健常者と障害者の相互理解の促進』『障害への偏見の払拭』だと思いますが、その点についてまるで不十分であると言わざるを得ないからです。

 

また現行の就労支援制度の在り方にも問題があります

就労支援施設の補助金は、医療・介護などと同じく単価が定められており、実施(利用)したサービスに対して補助金が支払われる仕組みです。

これはとても当たり前のことではあるのですが、『利用者が一般就労に移行する』=『利用者の減少』=『施設の補助金の減少』という図式となり、そのために施設では利用者を囲い込んだほうが補助金が安定するという状況が生まれるわけです。

 

『施設側:囲い込みたい』=『利用者側:一般就労移行を希望していない』という双方の希望が合致しているわけですから、一般就労への移行率が2%にも満たないのも納得でしょう。

そしてそれを容認(暗黙の裡に推奨)しているのが現在の社会なのだろうと思います。

 

嫌な言い方をすれば、どんなに体裁を整えてみても『よく判らない障害者は一般社会とは隔離されたそのハコの中にいてくれ』という思惑があるように思ってしまうのです。

 

私は就労支援施設の人間ではありませんからそう穿ってみてしまうのかもしれません。

けれどもそう思させてしまう現場の雰囲気があるというのも事実だと思います。

 

この記事を読んで、少しでも障害者雇用について考えてもらえる材料になれば幸いです

 

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当ルームとは協力企業になっている【NPO法人星標(ポラリス)】さんのところに、最近、度々お手伝いにいっています。そのためにブログの更新をする時間がなかなか取れずに、更新頻度が落ちてしまったことは申し訳なく思っています。 ペコリ… (o_ _)o))

 

さて、星標(ポラリス)さんは、障害者等の就労支援を行っている施設(就労支援施設B型)で、今は”都市鉱山”と呼ばれる小型家電の解体業務を主に行っています。

 

そもそも就労支援施設が何かわからない人もいらっしゃると思いますので、この支援事業制度の概要をザックリと説明します。

この事業は『障害者自立支援法』で規定されている制度で、障害者等の社会参加や自立を支援するため、就労に向けた支援を行うことを目的としています。

ひとくちに障害者といっても、身体障害、知的障害、精神障害、発達障害など様々ですし、ここに難病や高齢により一般企業で再就職が難しい方なども含まれてきます。

この方々が(できれば)一般企業で就労できるように支援していこう、一般企業へ就職できなかったとしても就労支援施設で働ける環境を整えて社会参加につなげていこう、というのがこの制度の趣旨です。

 

就労支援施設にはA型とB型という2種類があります。その差をザックリ説明すると

A型…雇用型(就職のイメージ)

    平均工賃 約6.9万円/月額 (最低賃金が適用されるため)

                         ※時給換算にすると約720円/時間

    雇用契約を結ぶために、自由に施設を変えたり、頻回に休んだりはできない。

 

B型…非雇用型(アルバイトのイメージ) 

    平均工賃 約1.4万円/月額 (時間給、出来高制:売上が良ければ賃金も上がる)

                         ※時給換算にすると約180円/時間

    非雇用なので施設の入所退所、施設の移行が比較的自由。

    時間給なので病状の悪化等で頻回・長期に休んでもあまり問題にならない。

 

という感じです。

一般企業に勤めている方からみると、この工賃水準は恐らく信じられないと思うでしょう。

工賃が安すぎる!特にB型施設の時給180円なんてありえない!こんな賃金で生活なんてできるわけがない!支援とは名ばかりで、施設側が不当に搾取しているのではないか?などと疑う人もいると思います。

しかし利用者さんが受け取れる工賃は、売上げ還元率100%ですし、施設側が搾取しているわけではありません。

 

要するに、社会構造的に単価の低い作業(決して楽な作業ではない)を押し付けられていたり、農産物を栽培してもJAに出せなかったり(強い農薬をJAから仕入れないと出荷できない・形が悪いと出荷できない)、アクセサリーや工芸品のようなものを作って売るにしても、結局はあまり売れないという現状があります。

社会的弱者は損な役回りに追いやられるというのが、社会構造的な仕組みなのです。

 

理想では自立支援とはいいながらも、これが就労支援施設の現実なのです。

 

星標(ポラリス)さんが主にやっている”都市鉱山”作業ですが、鉱山と名前がついているからさぞザックザク鉱物資源が採れるかというと、そんなわけはありません。

都市鉱山とは小型家電をリサイクルするために解体する作業で、中から鉄や銅、ステンレス、アルミ、マグネシウム、黄銅、極々わずかな金や銀、基盤類、そして大半はプラスチック系の素材と分別していきます。

様々な鉱物が含まれているから鉱山と名前がついているものの、実際には労働量にまるで見合わないリサイクル引き取り料金の設定なのです。

 

強固な接着やべったりと糊付けされたシールをはがしたり、1パーツの中で数種類の金属素材が混在している部材などは素材の異なる部品は捻り切りながら分けたりと、素材ごとで分別していきます。これがかなりの力仕事で重労働です。

そして金属類は重量があるため解体後に素材を移動させるのにも結構な力がいります。

また一番素材として出るプラ系はガラが大きくがさばる割に単価は最安値です。

 

1日6時間、月20日以上、かなりの重労働をした解体ででた素材売上げの100%還元をした手取り工賃が1.4万円程度なのです。

はっきり言えば、こんなリサイクル事業は一般企業のおこなえる事業としては成り立たないというのは理解していただけると思います。

 

こんな作業をしていると正直、リサイクルなんてクソ喰らえ!と思います。

形ばかりのエコ、名ばかりのリサイクルなんて本当にクソです。

そういうクソのツケを回されているのが社会的弱者の現状だと思います。

 

ちなみに売上100%を利用者に還元してしまったら、支援施設のスタッフはどうやって生活するのかといえば、利用者の人数や労働時間、障害の程度などで国からの給付金が支給されるため、そこから運営費や給与を捻出しています

この給付費は工賃として利用者に還元することはできないと決められているため、この給付費から利用者に工賃の上乗せをすることはできません。(もちろんそんな余裕のある給付金額でもないので…)はっきり言って福祉系職員の給与は安いです(爆)

 

今回は工賃のネタで終わってしまいましたが、次回は利用者を含めて考えてみた理想と現実について書きたいと思います。

 

 

 

興味のある方は下記の出典もご覧ください。(次回の内容のネタバレも含んだ資料ですが)

 

出典:厚生労働省 障害者の就労支援について(H27,7)

https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12601000-Seisakutoukatsukan-Sanjikanshitsu_Shakaihoshoutantou/0000091254.pdf

 

出典:厚生労働省 障害者の就労支援対策の状況

https://www.mhlw.go.jp/bunya/shougaihoken/service/shurou.html

 

似たような名前の制度で就労移行支援事業がありますが、こちらは障害者というくくりはなく、どちらかといえば技術訓練やハローワークの支援に近いもので、上記2種とは別のものです。

 

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2018年6月18日 WHO(世界保健機関)で、国際疾病分類の最新版(ICD-11)を発表しました。

ICDとは「疾病及び関連保健問題の国際統計分類(International Statistical Classification of Diseases and Related Health Problems)」の略です。

元々は病因や死因を分類し、その分類を基に統計データを体系的に記録・分析するためのもので、国や地域、診療機関などで統一的に使用できる病名などの分類になります。

その中で「ゲーム障害(Gaming disorder)」が「依存的な行動に起因する障害」の項目に分類され疾病として認定されることになりました。

 

「ゲーム障害(Gaming disorder)」の特徴としては、

①ゲームが他の活動よりも優先され、他の活動が周辺に押しやられる。

②抑制が効かなくなり、たとえ悪影響が出ていても中止できずにエスカレートする。

③対人関係や社会生活等に重大な支障をきたし、睡眠の乱れや食生活の問題を引き起こす

これらの特徴は、同様の障害と分類されている「賭博障害(ギャンブル障害)」と同様に"依存"がみられる障害だとしています。

ただし、ゲーム障害と診断するには、最低でも12ヶ月は同じ状態が続く必要があり、数時間、数日間ゲームに没頭した程度では認められないとしています。

(※他の基準に該当し、深刻な症状が見られる場合、例外として診断されることもある。)

 

CNNのインタビューの中でウラジミール博士(WHOの担当博士)は「世界中に何百万人もいるゲーマーは、たとえ集中的にゲームを行っていたとしても、ゲーム障害には分類されず、ゲーム障害の罹患(りかん)率は極めて低い」と指摘しています。

 

先日、NHKのハートネットTVでもゲーム障害が取り上げられたので見た方もいると思います。(https://www.nhk.or.jp/heart-net/article/55/

放送の内容については割愛しますが、その番組内で紹介された事例から「自殺を考えるほどつらい事から逃避してゲームに没頭する状況になった。逆にゲームに逃避できたことで自殺を回避できたのだから良かったと思う」とか「なんでも障害と呼ぶのはいかがなものか?」など様々な意見がだされていました。

私もヘビーゲーマーなので身につまされるものはあるものの、確かに何でも障害として病気にしてしまうような風潮には疑問に思う部分はあります。

しかしながら、多くのヘビーゲーマーとは一線を画したところに、生活や生命を脅かすほどの依存をしてしまう人がいることも事実なのでしょう。


ウラジミール博士はCNNのインタビューの中で「こうした状態が存在することを警告し、この病気に苦しむ人が適切な援助を得られるようにするためだ」と述べており、WHOでは、国際疾病分類(ICD-11)に「ゲーム障害」を分類することで、「ゲーム障害」について論議を加速させて、さらなる研究や協力を促したいという意図であることがうかがえます。

 

確かに本人が「つらいのに止められない」「ダメだと解っていてもやってしまう」というのであれば周囲からの適切な支援が必要なのが判りやすいと思います。

法律で禁止されている「物質関連障害(薬物依存など)」もダメな事だと判断しやすいでしょう。

 

けれども「依存的な行動に起因する障害」の場合、多くはその行為に依存しているとは思っていません。そして注意深く観察しないと、周囲の人からも判別しにくいという難しさもあります。

だからこそ線引きが難しく、支援が必要なのかどうかも議論になってしまうのでしょう。

 

 

もしも依存の原因が「逃避」なのであれば、その原因が何かが判れば対処のしようもあると思います。

「もしも自分がそうだとしたら?」と考えてみて、「ゲームをしてしまう原因」と「それが逃避ではないのか?」を自問してみるのも良いと思います。

 

そして必要であれば、カウンセリングを受けてみるのも良いと思いますよd(^-^*)

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