猫の脱走-6【シオは生きていた】
絶対にシオだ!!!
そう思ってはいましたが、念の為ブリーダーさんにこのフォルムはラグドールっぽいか確認して貰いました。
シオのブリーダーさんは動画を何度も確認してくださり
「身体のフォルムと、おでこの形はラグっぽい」と。
ブリーダーさんにとっては、大事に育てて譲ったシオを脱走させた上に
荒い画像でラグかどうか判断しろだなんてどんだけ厚かましい奴なんだと思ったかもしれません。
でも、必死で‥背に腹でした。
Sさんからの情報でカメラにシオが写り、
ブリーダーさんからもラグっぽいというお言葉をいただき、喉の奥がぐっと熱くなりました。
シオは生きてた!!!
ここで飼い主が見つけるのを待っててくれた!!!
見つけて欲しくてSさんに念のようなものを送ってくれたんだ!!!
後にSさんは言いました。
「保護猫問い合わせの電話の後、どこに行っても何をしててもラグドールが目に入ったの。
こういう時って、縁がある?波長が合う?時が多いから、あなたの猫に集中してみたの。
そしたらシオちゃんがここにいるよってパワーを送ってくれたのよ。
気持ち悪がられるから普段は言わないんだけど、あなたもシオちゃんも必死だったから電話してみたの
過去に一度だけ迷い猫を見つけた事があるのよ。今回も役に立ててよかったわ」
この日は久しぶりに笑顔で預け先のTさんと会話する事が出来ました。
生きていてくれて本当に良かったと、何度も繰り返し、何度も泣きました。
猫の脱走-5【奇跡が起こる】
主人はシオの捜索で結果が出ない事が辛いようでした。
毎朝行っていたジムにも行かず、週末の草野球にも行かず
口を開けば「シオの情報は何か入った?」でした。
「探したり、目撃情報に頼らないとシオは見つからないのに!」と何度も思いました。
飼い主が何もしなかったら見つかる可能性はゼロに等しいのに、何で?
奥歯を噛み締めながら湧き上がる色々な感情を押し殺し、性格が違うんだから同じ方向を向けないのは仕方ないと言い聞かせて我慢我慢の日々を過ごしました。
11月下旬、ルーティーンとしていたネットに出ている保護情報をチェックしていたら
「オス、毛色・白とグレー、顔にグレーの模様、長毛、目の色ブルー、シャム猫風」を発見し直ぐに連絡しました。
どうかシオでありますように!!!
どうかシオでありますように!!!
どうかシオでありますように!!!
保護主様はインスタに写真をupされていたので確認してみると
‥文字通り白とグレーのシャムっぽい猫でした。
お礼を伝えて電話を切ろうとすると、保護主様は言いました。
「あなたの猫、生きてるわ。見えるの。」と。
突然のことで驚きましたが、同じ猫好きとして励ましてくれているんだろうと受け止めました。
そして12月上旬の木曜日、娘を学童に迎えに行く途中に着信。
「シオは生きてる」と言ったあの保護主様(Sさん)からの電話でした。
そのSさんは、
シオちゃんは●●●の交差点を右に曲がった場所の背の高い草が生えている場所にいる
から、いま直ぐ行って!
と言いました。
翌日仕事があるので、シオを預けた人(Tさん)に頼んで該当箇所に暗視カメラを設置して貰いました。
その場所は預け先から1.5km離れていて、ギリオンラインフォローでシオがいる範囲には入っていましたが
シオの性格から(繊細で警戒心が強い)そんなに移動する?と疑問に思いつつポスティングと聞き込みをしたエリアでした。
半信半疑でしたが、胸はドキドキしっぱなしで、翌々日始発でその場所に向かいました。
すると、写っていました。
シオです。
約2ヶ月間、何の情報も無かったシオがそこに写っていたんです‥。
猫の脱走-4【オンラインフォローを受ける】
11月、何をしてもシオに辿り着けないのが苦しくて
ペット探偵さんのオンライン捜索フォローを受けました。
LINE通話で1時間、
シオが潜んでいると思われる範囲や今後飼い主がやるべき事、
ポスティングや聞き込みのコツなどをしっかり教えていただきました。
改めて頑張ろうと前向きな気持ちになり
チラシの増刷を発注し、週末は全てポスティングに費やしました。
ポスティングをしつつ人に会えば聞き込みをしました。
「生きる為にエサ場に立ち寄ると思うのですが
この辺で猫にエサをあげている人を知りませんか?」という具合にです。
親切に教えてくれる人もいましたが、ご年配の方は
「この辺に野良猫はいないし、そんな良い猫はとっくに誰かに飼われてる」
と口を揃えて言いました。
こっちは必死に探してるのに、嫌な気持ちになりますよね。
既に飼われてる、その可能性はゼロじゃないけど、それを確かめる為にもこうして時間使っているんじゃないのか?と。
他にも、チラシは迷惑だから持って帰ってと言われたり
「こんなところまで来る訳ない」とチラシを受け取ってもらえなかったり
「猫にこんな金かけて!」と怒鳴られた時もありました。
色んな人がいて、色んな価値観があるから仕方ない。
忙しい中、話を聞いてくれただけでもありがたい、と思って配り続けました。
そんな中、偶然知り合いに会いました。
知らない人だと思って聞き込みをして、見覚えのある顔や声に「●さんですか?」と聞いたところ、ご本人でした。
チラシを配るんなら、出張修理をやってる電気屋さんにも手伝ってもらえば良いと紹介してもらい、
その方のツテで、郵便局員さんや農協、役所にお勤めの方にも協力していただく事になったんです。
郵便局員さんには配達員の方々にシオの情報を共有していただき
配達の際に道路や庭を気にして見てもらえる事になりました。
農協の方には農協が管理しているビニールハウスの中を確認したかったので
許可をいただいたりしました。
役所の方には、ハクビシン等を捕獲する捕獲器を貸して頂きました。
並行して増刷されたチラシを新聞の折り込み広告として出し、
(日曜日ならゆっくり見てもらえるだろうと日曜配達分に入れてもらいました)
その数週間後にポスティング業者さんに配ってもらい、シオが潜んでいる範囲をカバーしました。
シオを見つける為にやれる事をこなしていると少しずつ気持ちが安定していきました。
でも、対照的に主人は無気力になって、気付くと出社していませんでした‥。


