2024年5月24日
蔵王温泉に宿泊して、レンタカーでドライブしています。
フルーツランドでパフェをたべましたが、ランチの時間には少し早すぎます。
ネット検索したら、村山地方朝日町にある空気神社が珍しそうなので行ってみましょう。
ちょっと距離が離れているので、ドライブがてら向かいました。
空気神社の生い立ち・・・・・・
昭和48年のことです、町民である白川千代雄氏いわく、
山の中のきれいな空気の中で仕事をしていると、平地で仕事をしている時よりも疲れにくい。
これは、豊かな自然が作り出す澄んだ空気の恩恵である。
町に空気神社を建立し空気とそれを生み出す自然に感謝しよう。
と提案したのがきっかけで空気神社は誕生したようです。
本格的に建立準備が始まったのは昭和62年だそうです。
当時町おこしに取り組んでいた「一歩会」代表の菅井敏夫氏をはじめ有志が集まり「空気神社建立奉賛会」を設立しました。
空気神社建立に向け町内外から寄付金を募り、『空気に感謝し、自然の恵みを大切にしよう』という空気神社建立趣旨に多くの個人、団体、会社等から賛同を得られたそうです。
平成2年、世界に類例のない、新しい理念による環境モニュメント『空気神社』が完成。
環境をテーマにしたこのようなモニュメントは全国から注目される存在となりました。
今は、6月から行われる「空気神社フォトジェニックライトアップ」に向けて準備作業が進められていました。
空気だけでなく、光による演出も加わり、より空気のありがたみがわかるようになるそうです。
それでは、参拝させていただきましょう。
駐車場から伸びる参道は、山道のような雰囲気です。
風車が回っていて、肌と目と耳で空気の存在が感じられます。
参道には、宇宙を創る五行(木・火・土・金・水)のモニュメントがありました。
最初にあったのは、木のモニュメントです。
まだまだ参道は続きます。
夜になってライトアップされたら幻想的な風景になりそうですね。
火のモニュメントがありました。
火のモニュメントは、鉄の籠の中で灯が焚ける構造になっていました。
銅色の円柱は、土のモニュメントです。
まだまだ参道は続きます。
金色に輝いている金のモニュメントです。
まだ先がありますね。
水のモニュメントです。
円柱状の大理石から水がしたたり落ちていましたよ。
ブナ林の中を、宇宙を創る5元素といわれる「木・火・土・金・水」のモニュメントを見ながら通り抜けてきました。
目の前には、5m四方のステンレス板の大きな鏡が、自然の姿を映し出しています。
本殿は、この鏡の地下に納められているそうです。
空気神社の由来が書かれてます。
古来、万物を生成する根源は、五行(木・火・土・金・水)であるとされている。
この五つの働き(五気)を包容し、この世に生きるものの生命を保持し形成を促すのが空気である。
「空気の恩恵を人間は忘れている。世界に先駆けてわが町に空気神社を造ろう」と、故白川千代雄が提唱したのは昭和48年である。
この遺志を継ぎ、更に自然崇敬の深まりを願って、昭和63年に空気神社設立奉賛会(菅井敏夫会長)を設立、全国有志の協賛を得て、世界に類例のない、新しい理念による神社設立にふみ切る。
爽やかな大気の中、自然豊かな朝日連峰の麓、「Asahi自然観」を望む高台に、民間の力を結集して建設を遂行。
空気神社の参拝の仕方です。
1.二拝・・・・・ 二回、深いおじぎをする。
2.四拍手・・・・・ 四回拍手をしながら心の中で「春夏秋冬」と唱える
3.仰ぎ・・・・・・ 両方の手のひらを内側にし、両腕でVの字を作り、深呼吸をしながらきれいな空気に感謝します。
4.一拝・・・・・ 一回、深いおじぎをする。
最初に賽銭を入れることもお忘れなく。
約5メートル四方のステンレス板の本殿には、空と風に揺れるブナ林の木漏れ日が映し出されています。
見る角度によって、雰囲気が違って感じられます。
カメラを向ける場所と角度で、映し出される景色が違います。
曇っていてもピカピカのステンレスなのでよく映ります。
晴れていれば、もっと綺麗なのかもしれません。
時折、ザザーッという風が木の葉を揺らす音も聞こえます。
この辺りもライトアップされるでしょうから、夜は幻想的な雰囲気になると思います。
6月にならないとライトアップが始まらないのが残念でした。
普通の神社とは一線を画した、とても趣のある空気神社でした。
そよ風が吹き、風車が激しく回転したり、止まったり・・・・・
神聖で清らかな空気を、目から、耳から、皮膚から、体全体で感じることが出来ました。