筑前町立大刀洗平和祈念館 | cotsplaceのブログ

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福岡県にある筑前町立大刀洗平和祈念館に立ち寄りました。

 

 

修学旅行生も見学に訪れていました。

 

 

屋外に展示してあるのは、MH2000というヘリコプターでした。

 

 

MH2000は三菱重工業が開発、製造した多目的ヘリコプターで、機体・エンジン共に純国産の民間用双発ヘリコプターです。

 

 

10年間で100機の販売を予定していたそうですが、2013年に運用が終了するまで作られたのは、わずか7機でした。

この展示機は、三菱重工業小牧南工場にて保管されていた5号機だそうです。

 

さて、館内へと進みます。

 

私の目を引いたのは、震電の実物大模型です。

クラウドファンディングで1000万円もの費用を集め、輸送費などを含め2200万円で購入されたのだとか。

 

 

プロペラを機体後部に付けるという斬新な形の旧日本海軍の戦闘機「震電」です。

 

 

爆撃機B29の迎撃のため開発された最新鋭機でしたが、すぐに終戦を迎えたため、

「幻の戦闘機」として歴史の片隅に追いやられたのです。

 

 

当時の日本の戦闘機は高度8千メートル、最高速度は600キロ台がやっとでした。

これに対して震電は高度1万2千メートルまで上昇、最高速度は時速750キロという超高速戦闘機でした。
 

 

空気抵抗を減らすためプロペラは機体後部に取り付けられ、主翼は後方に移動します。
昭和20年8月3日、試作機の震電は蓆田飛行場から試験飛行に飛び立ちました。

試作機は3機製造され、8月に試験飛行が続けられ、飛行能力の高さが確認されましたが、

悲しいことに15日の終戦を迎えてしまうのです。

 

 

こちらは、皆さんご存じの零戦です。

 

 

この零戦三二型はマーシャル群島のタロア島で、国連信託統治政府の委託により、

南太平洋での不発弾処理に従事していたスティーブ・アイケン氏によって発見され、

サイパンで保管されていたものを福岡航空宇宙協会が譲り受けたものだそうです。

 

 

唯一の現存機である零式艦上戦闘機三二型なのだそうですよ。

 

 

この戦闘機はタロア島の戦いで亡くなった第二五二海軍航空隊初代司令、柳村義種大佐(戦死後少将)が操縦していたらしいです。

 

 

こちらは、中島九七式戦闘機です。

九七式戦闘機は、陸軍初の低翼単葉戦闘機として、1940年(昭和15年)前後の主力戦闘機として使用されました。
 

 

旋回性能に非常に優れ、特に水平面での格闘戦が得意だったそうです。

 

 

展示中の九七式戦闘機は平成8年に博多湾埋め立て工事の現場で発見されたものだそうです。

 

 

中島九七式戦闘機は、片持式低翼単葉、スマートなカバーに包まれた方持式の脚、水滴風防、

スプリット、フラップなど、今までの戦闘機にない新しい試みが各所にちりばめられていました。

 

 

中島における生産は、昭和17年まで続けられ、その後も立川、満州飛行機で生産し、3,386機が製造されました。

 

 

このほか興味深い展示物がたくさんありましたが、

写真撮影が許可されているのは、この3機の飛行機だけでした。

なのでご紹介が出来ません、もっと詳しく見てみたい方は是非現地へ

 

基本情報
施設名 筑前町立大刀洗平和記念館 ← ホームページ
所在地 福岡県朝倉郡筑前町高田2561-1
休館日 12月26日~12月31日
入館料 大人(大学生以上)600円 高校生500円 小学生・中学生400円 障がい者400円
開館時間 午前9時~午後5時
電話番号 0946-23-1227