奈良井宿祭の「お茶壷道中」 | cotsplaceのブログ

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2016/6/5 日曜日の奈良井宿です。

 

奈良井宿祭が催されており、お茶壷道中は見どころの一つですね。

 

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奈良井宿にある長泉寺です。

長泉寺は、宇治茶を江戸まで運ぶ「お茶壺道中」の宿泊所として使われていた由緒あるお寺です。

 

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お茶壷道中は、長泉寺を正午にスタートし、鎮神社を経由して、奈良井駅方面に向かいます。 

  

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長泉寺の境内では、本番前の練習をしていました。 

  

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練習とはいえ、真剣そのものです。 

 

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 下に~、下に~

 

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徳川幕府がうまれ、政治の中心が京都から江戸へ移ってからも、徳川家康は宇治のお茶を好み、宇治から江戸へ茶葉を取り寄せ楽しんでいました。

  

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その後二代将軍秀忠、や三代将軍徳川家光をはじめとする将軍家に、宇治のお茶は愛好され続けました。

 

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寛永4年(1627年)、家光は、幕府が朝廷に献上するための茶葉と、将軍家で使用するための茶葉を、宇治御茶師たちに作らせます。

 

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毎年新茶の時期になると宇治から江戸へお茶が運ばれるようになりました。

 

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寛永10年(1633年)頃に家光によって制度化され、将軍家の権威を示す儀式として毎年行われるようになったようです。

 

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お茶壷道中が始まりました~。  下に~、下に~、

 

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ずいずいずっころばし  ごまみそずい

茶壺に追われて とっぴんしゃん

抜けたら、どんどこしょ

俵のねずみが 米食ってちゅう、

ちゅうちゅうちゅう

おっとさんがよんでも、おっかさんがよんでも、

行きっこなしよ

井戸のまわりで、お茶碗欠いたのだぁれ

  

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胡麻味噌を摩っていると、お茶壺道中が来ると言うので、家の中に入り戸をピシャリと閉めて(トッピンシャン)やり過ごします。

お茶壺道中とは新茶を将軍に献上する行列のことで、切捨御免の時代柄、庶民は粗相の無いように細心の注意を払っており、子どもたちは両親に呼ばれても決して外に出てはならないと教えられました。

そしてお茶壺道中が通り過ぎるとやっと一息つけたのである(ぬけたらドンドコショ)。

家の中で息を潜めていると、米を齧っているネズミの鳴き声や、井戸の近くで茶碗が割れたような音まで聞こえてくるようです。

  

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ゆっくりと、ゆっくりと進んでいきます。

 

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おいっ、お茶壷様を揺らすなよ。

 

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壺の中には極上の宇治茶が収められていたようです。 

  

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江戸に届くまでには、どれほどの時間がかかったのでしょうね。 

  

  

お茶壷道中が見たくて、奈良井宿に来ましたが、

これほど本格的なお茶壷道中だとは思っていませんでした。 

 

いや~、素晴らしいですよ。

 

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素敵なお茶壷道中を見た後に・・・・・

 

塩尻市と袋井市が姉妹都市だということで、

袋井商工会議所のお茶の詰め放題のイベントがありました。

  

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詰め放題といっても、係の人が袋がパンパンになるまで詰め込んでくれます。

自分で詰めるよりも確実に茶葉が多いっ!!

 

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2本詰めてください・・・・   

あははっ、パンパンのお茶をゲットしてきましたよ。

 

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帰ってから、美味しいお茶を頂きますね。