先日は日伊協会の美術セミナーへ。
日伊協会なのでイタリア美術について、だけど
ツボはアートの鑑賞の仕方
イギリスではナショナルギャラリーみたいに
無料でゆっくり楽しめる美術館が多かったので
結構名画のある部屋のソファーがいい、とか言って
昼寝してましたが
その絵の内容、意味までは正直ちゃんと追っかけてなかった。
でも、みんなそういう人が多かったからか?
にぎわってるのはゴッホのひまわり、とか印象派~近現代のフォーヴィズムあたりまで。
こういうセミナーでは、ある時期に絞って時系列的に
「誰の作品にだれがどんな風に影響を受けて」
「こんな風に変わった」
とか
所謂「マリア様だとお決まりのユリ」みたいな、特定の人を表すアイコンみたいなもの、アトリビュート(attribute)についても教えてもらえたりする。
今回は、特に2Dな感じで、崇め奉る感いっぱいの宗教画から、結構リアルな人間や生活空間が描かれるようになった
リアル感ある宗教画への変遷、について
わかりやすく、使用前?使用(影響)後、の例を挙げて解説してもらいました。
中世のイタリアと言っても統一国家じゃないので、ゆるく今のイタリアに相当する地域のアートの影響をお互いに受けて変化してるんだけど
へーーー!と思ったのが、
それこそ前述のロンドン ナショナルギャラルーでおなじみの名画
「神秘の結婚(ヤン・ファンエイク)」
超絶リアルな描き方(でも顔は違う?)な、この一枚
実は、数少ない「15世紀北方絵画」
他はだいたい、写本の絵とかステンドグラスが多くて
北方アート中絵画の名作!
これがイタリアにも影響を及ぼして・・etc.,
この”北方”と言う表現、ざっくりしていて
「アルプスの」北か南か、
で当時のヨーロッパアートはくくられていたそう
もちろん、北方のスタイルが新しかったわけで、
リアル感、3D感がぐんと増すわけですね。
その新旧の代表がコレです。
アダムとイブの絵ですが
どちらもフィレンェの
サンタ・マリア・デル・カルミネ聖堂の
ブランカッチ礼拝堂にあるそう
ルネッサンス期の画家だけど、「国際ゴシック様式」スタイルのマゾリーノ作
旧:イブの胸が鎖骨の位置!胸ない?ヘビのアタマが(;'∀')
楽園追い出されたわりに「ん?」みたいな。。。
新:初期ルネッサンスの三大巨匠のひとりマザッチオ作「楽園追放」
リアルに嘆きまくる二人・・特にイブとかイタリア女子がガチに泣きわめく感が・・・
そのうえ、大天使ミカエルに「あっち行け」呼ばわりされてるそう
他にも中心点が一つの「線」遠近法とか、
俯瞰した視点で描かれるので、中心あたりに
影になって見えない部分がある
プラトー・コンポジションとか
素人が受講できる講座としては
なかなか面白い&広い。
この講座、毎年同じ講師さんで続いてますが
講師の先生曰く
「普段関東の大学で教えてるけど、関東の学生は」
”笑うと負け”
と思っているので笑ってくれない
こちらの講座ではフツーに笑ってウケてくれてうれしい!
んだそうです。
さらに、こういうお話も
「こういう講座ができる西洋美術専門の機関、美術館が九州には」
なーい!
ので、ほしいですね、と言う話に。
いや、ホントほしいですね。
先日のイタリア料理店で食べたイタリア野菜が
実はローマと姉妹都市(県?)の
宮城県産だったというのもあり
九州でも、どこかイタリアとかヨーロッパの街と姉妹都市だか県だか?もっと提携して良いんじゃない?
と思うのでした~
2月22日超入門!ワインと楽しむ、ワインで楽しむフランス語!♪(初心者向)
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