夫が出て行ってから、次男は泣いていました。クリスマスが大好きで、その日を子供達の為に長年盛り上げ、最高な日にしてくれていた父親が家から出て、ホテルにいるという現実に。
まだその時点では、父親が浮気したようだ、母親は起こっている、悲しんでいるというのしか知らなかったわけですから。
そこでクリスマスは一緒に過ごそうと、夫は戻ってきました。
とにかく史上最低な気分のクリスマスだった事はわかっていただけると思います。
そして、年明けて長男のガールフレンドが我が家に到着。もう前から計画されてた事だったので、元気にはるばる来てくれました。
とても素敵なお嬢さんで、息子の大学の同級生。ご両親もそろってお医者様という、才色兼備なお嬢さんを、カオス状態の家に迎えました。これ、自分が彼女の親だったら、あんなモンスターのいる家に泊まらせていたなんてことがわかった時点で、発狂しますね。考えただけでも恐ろしいです。その半年後二人は縁がなくて別れましたけど、私は子供の将来の事まで考えてしまいます。
それはまた後ほど書きます。
さて、話を戻しますが、その時の夫はといえば、普通に振る舞ってましたね。家族みんなお互いよそよそしく、ギクシャクした感じの日々の中、奴は相変わらずエネルギーに溢れ、どこかに出かけて行ってました。
その日は長男はガールフレンドと遠出して、次男は夫とゴルフに午後行くという事でした。夫はゴルフ場で待ち合わせで、午前中から出かけて行きました。
夫が家にいる時に大体の時間を過ごすようになった、ソファーのあるリビングルーム。私はもうそこには近づきたくなくなってました。なぜならそこでは数々の不快な物を見つけた経験があったからです。でもその日は長男のガールフレンドも泊まってるし、掃除しようとその部屋に入りました。
そこにあったのが岩塩のような結晶の数々。ソファーの上にばらまかれてました。
「これ、もう絶対アウトだわ。これ絶対クリスタルメス(=覚醒剤)。子供達がいる家でなんて事してくれてるんだ?!言い訳はできない。奴しかいない
。」
そのままビデオトークで外出先の夫に電話。もう泣き叫びながら電話しました。ソファーにばらまかれた物も見せました。
「いったいこれは何?!あなたしかこの部屋使ってないし、知らないというなら、今子供達にも聞くけど?!
」
そこではじめて夫があわてて、白状しました。
「ごめん!僕はこの薬の問題をしばらくかかえてて、どうにか解決するようにするから、子供には絶対わからないように、すぐ片付けてくれないか?
どうしても次男とゴルフはやりたいので、それが終わったらすぐに帰る。そしたら話し合いをしよう。」と。
この1年間、私が見つけたドラッグは夫に突きつける事もなく、処分していた私でした。それを良いことに、ずっとしらを通してた夫。「亡くなった母のお墓にかけても、自分はそんな薬はやっていない」「そんな薬を自分がやるはずがない。そんなことで夫を疑うなんて、君はどうかしている。」「友達の誰々が置いて行ったのだろう。電話して君に謝らせる。」あれも全部嘘だったのだとここでやっとわかりました。
私は泣きながら、それを片付け、夫の帰りを待ちました。