悪夢のようなあの日から8年と2ヶ月が過ぎました。
倒れた時に折った上腕も真っ直ぐ上にあげられるようになり、
ほぼ後遺症もなく暮らしています。
当時の主治医が優しい女性でしたが、
「期待しないでね。完全には元に戻らないから」
いつになく厳しい言葉が何を意味しているのか?
今はよくわかります。
年々と老化で失われるものと、病気によって失われたものが
同時進行しているようで、利腕は重たいものが持てません。
それでも、
歩けている自体が奇跡と言われる場所に出来た梗塞ですから、
今の状態を有り難く思わなければ罰が当たります。
持病の経過観察のため、年に4回の血液検査をしていますが、
高血圧、高脂血症、糖尿病などの危険因子は全く無く、
誰もが予想できなかった事ですが…
なった事に変わりはなく、気を付けていてもいなくても
「なる時はなる」もので、なった事実に変わりはありません。
その後5年間の経過観察でも、以降に起きた梗塞は全くなく、
心電図や頸動脈の検査を経て、自分の意志で抗血小板剤の投薬を
中止してもらいました。
この「血液がサラサラになる薬」ってのが厄介で、
血が出る治療は歯科であっても、主治医の許可を得て
1週間前から服薬を中止しなければなりません。
歯石除去ぐらいいいかな?なんて思ってたら、
血がダラダラと止まらず、ほっぺと歯茎の間に
いっぱいの綿を詰められ、ハムスターのようになったり…
採血後はこれでもかってぐらいに綿をテープで盛ってくれるのに、
それでも血が滲み出て来ます。
主治医に話しましたら「薬がよく効いている証拠ね〜」と
笑っていましたが、少しの打身でも真っ黒なアザになったりと。
服薬を中止しした今では、それも遠い昔のことのようです。
当時は上腕を骨折していて、何も出来ない苦しい毎日を
楽しい日々に変えてくれたのがAmebaゲームのピグライフ。
ゲームを通じて出会えた人達に助けられ、
ピグライフが終了してしまった今も私の心の支えです。
今では遠い昔のようですが、まだ8年。
決して忘れる事の出来ない、忘れてはいけない出来事です。