216
『お楽しみのところ
すみません』
声の方に
目をやると
送り出しの終わった
愛ちゃんが
立っていた
『松本さん
この間は
ありがとうございました
美奈子ちゃんも
ありがとね!』
まだ
笑いが尾を引いている
『いやいや
あの後は
二人で
ご飯行ったんでしょ?
楽しめたら
良かった良かった!』
楽しかったよねと
私と彼女は
頷いた
『良かったら
ここおいでよ!
次のお客さんが
来るまででも
良いからさ!
ねぇ?』
彼が尋ねてきた
すみません』
声の方に
目をやると
送り出しの終わった
愛ちゃんが
立っていた
『松本さん
この間は
ありがとうございました
美奈子ちゃんも
ありがとね!』
まだ
笑いが尾を引いている
『いやいや
あの後は
二人で
ご飯行ったんでしょ?
楽しめたら
良かった良かった!』
楽しかったよねと
私と彼女は
頷いた
『良かったら
ここおいでよ!
次のお客さんが
来るまででも
良いからさ!
ねぇ?』
彼が尋ねてきた
215
団体客が
一斉に出口へと
向かっている
その脇を
すり抜けるように
私が注文した
ビールが運ばれてきた
数口で
飲み干せてしまえる
小さなグラスに
苺が一つ浮かんでいた
ビールと苺の
組み合わせなんて
見たことも
聞いたことも ない
従業員が
かさ増しの為に
気を使ったのか
お洒落として
したものなのかは
分からないが
その妙な姿を見た瞬間
二人で
顔を見合わせて
大爆笑してしまった
一斉に出口へと
向かっている
その脇を
すり抜けるように
私が注文した
ビールが運ばれてきた
数口で
飲み干せてしまえる
小さなグラスに
苺が一つ浮かんでいた
ビールと苺の
組み合わせなんて
見たことも
聞いたことも ない
従業員が
かさ増しの為に
気を使ったのか
お洒落として
したものなのかは
分からないが
その妙な姿を見た瞬間
二人で
顔を見合わせて
大爆笑してしまった
214
『でも
今チェックしてる
みたいなんで
またすぐに
ガラガラに
なっちゃいますね』
ガラガラは
マズイでしょー!
と彼が笑った
『美奈子ちゃんも
僕の席ばかりじゃなくて
他のテーブル回っても
良いからね』
松本さんが
煙草を取り出しながら
言った
『そうやって
私がいない隙に
他の子を
口説こうって
魂胆ですね』
ふざけて言うと
『あらら
ばれちゃった?』
とまた笑った
大丈夫
貴方の気遣いは
ちゃんと
伝わってます
今チェックしてる
みたいなんで
またすぐに
ガラガラに
なっちゃいますね』
ガラガラは
マズイでしょー!
と彼が笑った
『美奈子ちゃんも
僕の席ばかりじゃなくて
他のテーブル回っても
良いからね』
松本さんが
煙草を取り出しながら
言った
『そうやって
私がいない隙に
他の子を
口説こうって
魂胆ですね』
ふざけて言うと
『あらら
ばれちゃった?』
とまた笑った
大丈夫
貴方の気遣いは
ちゃんと
伝わってます