今日、渋谷のシアター・イメージ・フォーラムで
ようやく『クリーン』を観てきました。
『デーモンラヴァー』も『レディアサシン』も、
今年観た『夏時間の庭』も『NOISE』も好きだけど、
『クリーン』、これまでのアサイヤス作品で一番好きかもしれない。
YouTubeに、フランス版とアメリカ版(?)の
トレイラーがあったけど、全く違う!
まあマーケット的に、英語圏では
「感動の母子モノ」にしたい気持ちはわかるけどね。
共通しているのは、ブライアン・イーノの
『AN ENDING (ascent)』を使っていることくらい(笑)。
確かに書き下ろしじゃないけど、この曲がマギー・チャンの
苦悶をよく表していて、印象的でした。
『フランス版』 ↓
『アメリカ?版』 ↓
それにしても、マギー・チャンがカンヌで女優賞を取った作品なのに、
日本で上映されるまで5年もかかるとは。
質のいい映画を観られる環境がないと、いい作り手も批評家も
そして雑誌も育たないと思うけど……。