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ティファニーで朝食を [DVD]


久しぶりに,いわゆる「名画」.
タイトルから何となく,「プラダを着た悪魔」みたいな感じかと思っていましたが,全然違いました.
(たぶん.実はその「プラダ~」は観ていないので,あくまでイメージで)

ジャンルは何と言ったらいいんだろう.一応ラブストーリーではあります.
コメディっぽい要素もありますが,ラブコメディってほどでもないです.
ちょっとミステリー的要素もあります.深い.

原作はトルーマン・カポーティ.
いつか読んでみたいと思っている作家です.
(村上春樹さんがたくさん翻訳しているようですね.ちなみに村上作品も1つも読んだことないです.こちらもそのうち読んでみたい.)

僕は恋愛物は好かないんですが,この映画は楽しめました.なかなか面白い.
原作がしっかりしているからなのかな.奥深いですし,古さをあまり感じない.謎がちょこちょこ出てくるので,観ていて全然退屈しません.ぐいぐい引っ張ってくれます.

セリフがカッコイイ.洒落ています.
キャラクターも脇役までしっかりしていて,これもいいですね.
僕が一番気に入ったのは,やはり「ティファニーの店員」です.いやー,うまいなぁ,と思わずニヤけてしまいました.やりとりが絶妙.
そのすぐ後の出てくる,「図書館の司書」が対照的に描かれているのもいいですね.
それとアパートの上階に住んでる「芸術家」.アイツは何なんでしょう.東洋人ぽいし.動きや表情がとにかく奇妙.ドリフ的な感じでなかなか笑えるんですけど,いちばん謎なキャラでした.

日本で公開された当時は,ニューヨークの街並みや生活を見れるという意味の面白さもあったのかなと思います.
(最近はそういう楽しみ方は難しくなりつつあるのかな)
何気ないシーンでも,日本人にとっては全部カッコよく見えたんじゃないでしょうか.
まあ,今見ても十分カッコイイんですけどね.少なくとも僕はそう思いました.

邦題もまた洒落てる.「朝食を」の,「を」がイイです.
昔の映画の邦題って,なかなかイケてるんですよね.最近は横文字をそのままカタカナ表記したのばっかりだ.ちょっと残念.

オードリー・ヘップバーン.彼女の映画をまとも観るのは初めて.
美人系だと思ってたんですが,美人というよりはむしろ,カワイイ.
仕草,表情,しゃべり方,全体的に,素敵です.
何となくいろいろ納得.
バベル スタンダードエディション [DVD]


感想書きづらいなー.というのも,僕自身,この映画を消化しきれていないのです.
難しいね.わけわからん.

その「わかりにくさ」というか,「伝わりにくさ」,伝えることの難しさ,みたいなのを伝えたいのかなぁ,と思いました.
映画が分かりにくいのも必然か.

異なる言語って,容易に恐怖心を生むんですよね.
いきなり外国人に話しかけられると,身構えてしまうとか.入国審査で突っかかられると,アウェイ感も手伝って,怖いですよね.この感覚を伝えたいのかも.
助けを求めて入ったモロッコの村で,テロを警戒するアメリカ人観光客はいい例です.村人にそんな気はさらさらないのに.

「言語」が大きなテーマです.
アメリカ,日本,メキシコ,モロッコ,それに手話も入れると5つの「言語」が登場します.
まず僕が観てて感じたのは,この映画は字幕で観てしまうと価値が半減してしまうのではないか,ということです.
まあかといって字幕なしで観るなんてのは到底無理なんですけど.
いや,ちょっと違うか.字幕なしで見ると全く違う印象を受けるのかな,という感じです.

例えばモロッコの兄弟のシーン.
会話の内容が分かればいいんですけど,分からないと,何しとんじゃいお前ら,という感じになる.そしてとても恐ろしいシーンに変わってしまいます.
コミュニケーション不足は差別を生む.例えば極端なことを言うと,アメリカ人がアラブ人をみんなテロリストのように思ってしまうのは,こういうところから来てるんだよ,ということをこの映画は言いたいのかな.
そして聾者に対する差別も根は似たところにある,という感じで繋がりを持たせているのかも.
(まあだからといって,あの兄弟の行為が許されるかというと,それはまた別問題な気がしますけど)

映画を観るときは,僕だったらまあ日本語の字幕で見るわけです.日本人ですから当然ですけど.
そうすると全て日本語に均されてしまうので,先にあげた感覚は伝わりにくい.ただストーリーを追うだけになってしまう.
ストーリーだけみてもこの映画はよくわからない.たぶん.
繋がってるようでそうでも無くて,結局収束しないですから.

じゃあ字幕なしで観ればわかるのかというと,そういうわけでもない.むしろ余計分からないでしょう.
ああ,伝えるのって難しいなぁ,ということをこの映画は「体現」しているのではないか.そんなことを思わず考えてしまいました.
(そう思わなければやってられないくらい,わけわからないのです.)

字幕なしで観るとすると,日本語は当然分かる.手話も相手が日本人だから,まあ文脈で何とかなるかな.英語も少しだけなら.
という感じで,言語の理解に多少アドバンテージがあるわけです.僕の場合.
もしこの映画が本当に「伝わりにくさ」を伝えたいのだとしたら,僕にとっては言語上「伝わりやすく」なってしまっている.これが逆に理解を妨げているような感じがする.
こんなことも感じました.
うーん,だんだん自分でもわけわかんなくなってきたので,この辺でやめます.

何回か観れば,少しはわかってくるのかぁ.
けどもう一回観る気にはとてもじゃないけどなれないです.少なくとも,しばーらくは,いいや.
今週末からいよいよ日本シリーズですね.
日ハム×巨人.僕としては楽天が出てきたら面白いと思っていましたが,結局シーズン首位同士という順当な対戦カードになったので,まあ,なによりかな,というところです.


その大一番の前に,クライマックスシリーズ2ndステージを振り返っておきましょう.
&日本シリーズプレビュー.


まずセ・リーグの巨人×中日.主にパ・リーグを観ていたので,こっちはあんまりちゃんと観てないです.
初戦はゴンザレスの乱調で初回に5失点.ジャイアンツ,大丈夫か?と思ったものの,2戦目以降は試合勘が戻ったのか,圧倒.3連勝で一気に.
脇谷に谷に,ヒーローが日替わりなのもいい感じでした.

谷の満塁弾がインパクト大でしたが,何より生え抜きの若手が元気.坂本,松本の1,2番と,5番の亀井.シーズン中もそうでしたが,彼らがしっかり役割を果たしてチームを引っ張っています.もはや中心的存在ですね.

投手陣はイマイチピリッとしないのかな,とも思いますが,あくまで打線と比べればという意味で,他球団と比べれば頭数は揃っています.(まあ,優勝チームなんだから当たり前)
ただ今年も越智にちょっと頼り過ぎかな,というきらいはあります.去年は彼にに頼り過ぎた結果,最後の最後でヘタって日本一を逃してしまったので,二の舞にならなければいいんですけどね.

日本シリーズでも,「普段通りの野球」でいきそうですね.奇策はないかと.まあ普通にできれば強いんで問題ないんですけど.
去年の西武の岸みたいな存在は作りにくいかな,と思います.日本人で絶対的なエースと呼べる投手がいないですからね.外国人投手は,いくら短期決戦でも後ろに回しにくそう.
東野あたりが3,4戦目あたりに先発して好投してくれると,6,7戦リリーフに回せそうかな.というわけで「投」のキーマンは東野.(ダジャレじゃないよ)
「打」のキーマンはさっきもちょっと挙げた亀井.個人的には松本が渋くて好きなんですけどね.


さてさてパ・リーグ.日ハム×楽天.

初戦が全て,と言ってしまっていいんではないでしょうか.
いやー,それにしても,野球の神様は,残酷だなぁ.
プロ野球の試合を観ていて,あんなにがっかりしたことはありません.一気にやる気がなくなって,あの日はさっさと寝てしまいました.

7回までは「第三の男」,永井が頑張ったものの,替えた途端に雲行きが怪しくなりました.
アウト1つ取るのにピッチャー2人使ってましたからね.この辺は野村監督の執念を感じました.
それで9回表に鉄平の2ランでダメ押し.(素晴らしいホームランでした)
これで安泰かと思いきや,今から思うとこれが最後の輝きだったようです.

9回裏一死満塁.ホームラン出ればサヨナラだよな,とは思ったものの,まさかホントに打つとは.マンガみたいだ.
低め外寄りの,決して甘いボールではないんですよね.打ったスレッジがあっぱれ.
ノムさんも試合後,「打つ手は全て打った上で負けたんだから」みたいに言っていましたが,ホントそう思います.それだけにショックも大きかったんじゃないでしょうか.

2戦目は岩隈で必勝を期したものの,前日のショックを引きずるかのような,残塁の嵐.
チャンス作っても点取れないと,ただ打てないより疲れるんですよね.フラストレーションが溜まる.
8回3失点完投なんだから,岩隈を責めることはできません.ゲームは作ってる.

3戦目は田中マー君の力投で一矢報いたものの,迎えた第4戦,志願の中1日リリーフ岩隈がスレッジ (またしても) にホームランを浴びて,ジ・エンド.今度はマンガのようにとはいかず.夢の終わりとなりました.ああ無情.

有名な話ですが,野村監督は選手の育て方として,
「三流は無視,二流は褒める,一流は叱る」
と言っていますが,なるほどボヤきが多いときほど,チームの調子はよかったですね.
このシリーズではそのボヤきも切れがないというか,完全にショゲてしまっているようでした.元気がなかった.
最終戦,岩隈が打たれた時に笑みが出たのは何だか象徴的だったなぁ.

初戦の継投を見たときは,勝負に徹しているのかなと思ったものの,あれは今思うと勝負師を「演じていた」のかなと思います.真の勝負師なら,いくらエースの志願でも受け入れなかったでしょうから.やっぱり最後は情が出たのかな.散り花を咲かせようというか.まあ岩隈が打たれたんなら仕方ないと思えるというか,何となく負けを納得できましたから.

もうノムさんのユニフォーム姿は見られないんだろうなぁ.野球の面白さを教えてくれる貴重な監督.寂しい限り.

一方の日ハム.不思議な強さですね.
どこからでも攻撃をスタートできる打線は脅威.
何番だろうがきっちりセンター返しの単打でコツコツ.気づけば大チャンスになってる.
「あと2アウト」が,「まだ1アウト」になってしまう感覚.何度もそんな場面がありました.
粘り強いというか,手堅いというか.この堅実さは僕好みです.
地味だけど一番嫌らしいというかえげつないというか.そういう強さがあります.

投手陣もまた然り.
多少ランナーが出ても,そっから粘る.抑えてしまう.
クローザーの武田久がいい典型.
これといった決め球があるわけでもないのに,何だかんだ抑えます.
コントロールが良いんですね.ランナー背負うと厳しいとこついて.まず長打は打たれなさそう.
攻めてる側からすると,ヒット出てるのに全然攻めてる感じがしないんじゃないでしょうか.何となく打たされてるというか.

中継ぎの金森.いいピッチャーです.
顔もなかなかカッコいいし.(ちょっと中田英寿に似てる)
日本シリーズでの「投」のキーマンに指名です.「打」の方は,うーん,選べん.全員なれそうです.

ダルちゃんは出れるんですかね.いなくても十分いい勝負になりそうな感じですけど.出れれば盛り上がりますね.ただ無理だけはしないで欲しいです.


どちらも正攻法のガチンコ勝負になりそうな日本シリーズ.楽しみだなぁ.
特にどっちを応援というのはないですけど,一応「アンチ巨人」なんで,日ハムかな.
(ただ今の巨人は生え抜き主体の「いいチーム」.「アンチ甲斐」がないです)
いずれにしても好勝負がみたいです.そして長く楽しみたいので,7戦までもつれてほしいです.
菊花賞はダンスインザダーク産駒のワンツー.スタミナ血統がモロに利いたレースでした.
僕の予想はというと,穴狙いのフォゲッタブルが2着に来たくらいで,後は惨憺たる内容.難しいね.

勝ったのはスリーロールス.
スタミナを生かしやすい展開になったのが大きかったと思います.おまけに内枠で,ドンピシャ,ハマった感じ.
2着フォゲッタブルも然り.
ただこの2頭,強いかというと,現時点ではまだだいぶ怪しい気がします.今後古馬になっても中心になるかというと,とてもそうは思えません.春の天皇賞なんかではちょっと面白いかもしれないですけど,それも展開次第かな.
「菊花賞は強い馬が勝つ」なんてのはもはや死語なのかな,と思います.何しろ近年はダービー馬が出てこないですし.
距離が長くなるほど血統が効いてくる風潮,というかウェイトが大きくなってくる傾向はあるのかな,と思います.

3着セイウンワンダーもジリジリ系.この馬は展開,条件あまり関係なくしぶといですね.ただその裏返しでこれといった武器がないので,今後はというと,ちょっと苦しいかな.将来性に乏しいというか.

今後一番面白そうなのは4着だったイコピコ.
切れる脚が生きにくい展開の中,上がり最速で持ち味は十分発揮していました.やっぱり能力あります.

本命に推したリーチザクラウンは5着.
レース前テンションが上がり過ぎました.それで前半折り合いに苦労したようです.最初の1000mがちょっと速かった.
1コーナー過ぎからはだいぶ落ち着いて,うまくペース落とせたんですけど,最初脚使っちゃった分,最後は止まっちゃいました.
それでもバタバタにならなかったのは立派.
今後は精神面のさらなる成長に期待したいところ.プラス,ユタカさんが今後も乗ってくれれば,GIでも好勝負出来るかな,と思いますが,うーん,道は険しいかな・・・.
身体はステイヤー,心はスプリンターと,どっちつかずの中途半端ですからね.
何とか頑張ってほしいんだけどなぁ.だいぶ贔屓目です.

他の連中はほとんど競馬になってませんでした.
ざっくりいうと,距離が合わないってことになってしますんですかね.末脚を生かせる展開ならまた違ったんでしょうけど.

アンライバルドを切ったのは正解でしたが,自慢にもなりません.
不利もあったみたいですが,やっぱり完全に距離が向かないようです.これではっきりしました.
今後は2000m以下,マイル戦あたりを使っていくんではないでしょうか.短いとこなら少しはマシかなと思います.



土曜メインの富士Sはアブソリュート.
ゴール前はハンデ戦のように殺到してましたね.こういうパワー勝負になってしまうと,経験豊富な古馬有利で,上位は古馬勢が独占.逆に3歳馬にはちょっと苦しい展開でかわいそうでした.
それにしてもこのレースも先に繋がらなさそうだなぁ.


先週の降着,今週の波乱と,どうも締りのないレースが続いています.
ここらでそろそろ,強い馬が強く勝つ,普通の「いいレース」がみたいです.
ということで次週は天皇賞.ウオッカに期待しましょう.
沈まぬ太陽〈2〉アフリカ篇(下) (新潮文庫)/山崎 豊子


司馬さんに浮気していたので,1巻からは結構間が空いてしまいました.
映画も公開してしまいましたね.間に合わなかったか.いや,あまり観る気はないんですが,何となく.
(それよりドラマの「不毛地帯」も始まってしまいました.録画してまだ観ていないんですが,こっちの方が「間に合わなかった感」は強いです.)


サブタイトルにもあるように,「アフリカ篇」の続きですが,前半は1巻から続く回想から始まります.テヘラン.
「回想」であるため,小説中では「過去」です.そして主人公が「現在」どうなっているかは,読み手のこちらもある程度わかっているわけなんですが,それでもつい,何とかなんないかなぁ,と思ってしまいます.
心理描写が巧みというか,とにかくこれでもかというくらい酷い状況に追いやられてしまいます.つらい.

主人公恩地さんの信念を曲げない姿は素晴らしいです.感動.
僕が同じ状況に立たされたらと思うと・・・,うーん,早々に諦めて投げ出してしまうだろうなぁ.
さらに恩地さんは,家族のことで悩み,自分のせいじゃないのに責任を感じ,自分の弱さを悔いたりと,とにかく思い悩みます.葛藤.あんなに頑張ってるのに.なんて強いんだ.

この巻の途中くらいから,「現在進行形」になるわけですが,物語は急展開.ぐいぐい引っ張ってくれます.
あんな事故があったなんて知りませんでした.この辺の話が以降の巻への伏線になっているのですね.
恩地さんはずっと「空の安全」を案じていましたからね.つらい.
最近ニュースで,JR西日本の脱線事故に関する話題が出ていましたが,このあたりの話と通じるものがあると思いました.
企業は内向きになったらいかんのですね.

嫌な奴らが沢山出てくる中で,少ないながらも「いい人」たちとの出会いもあります.
挿話的に描かれる彼らの物語も面白いです.ほっこり.
つらいのは自分だけじゃない,と勇気をもらう一方,やりがいを見出しづらい自分の境遇に何とも言えない思いを抱く恩地さん.つらい.

自然描写もいいです.アフリカ,ちょっと行ってみたくなります.大変そうですけど.
そして恩地さんの心情や境遇との対比というか,象徴するような感じで自然が描かれている,のかな.
(うまく説明できない・・・.)


さて次は3巻.いよいよ「御巣鷹山篇」です.