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変形騰落レシオは大底を示唆!!

 先週、筆者が利用している変形騰落レシオを紹介しました。1月15日引け時点で、変形騰落レシオ20日線が-500を超えてきました。過去のチャートをみてわかるように、これは相場全体が大底に達したことを示唆しています。


0116変形騰落レシオの推移


 下記は変形騰落レシオと日経平均のチャートです。-500を下回ると、相場が転換しています。株式相場はまもなく大底をつける可能性が高いと判断します。売りポジションを積み上げている投資家は注意が必要です。


0116変形騰落レシオの推移(東証1部)






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*当資料は、情報提供を目的としており、金融商品に係る売買を勧誘するものではありません。配信する内容は投資判断の参考として筆者の見解をお伝えするもので、内容の正確性、完全性を保証するものでもありません。投資に関する最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。また、当資料の一部または全てを利用することにより生じたいかなる損失・損害についても責任を負いません。当資料の一切の権利は筆者に帰属しており、無断で複製、転送、転載を禁じます。
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国際通貨研究所
マネーの動きで読み解く外国為替の実際








VIXの動き:1月14日の終値は22.90%に低下!

1月14日のニューヨーク株式市場は、大きく反発しました。ニューヨークダウ工業株30種平均は171.85ポイント高(+1.36%)、ナスダック総合株指数は38.36ポイント高(+1.57%)となりました。先週末の下落幅には達していませんが、とりあえず反発しています。


S&P500指数のVIX(ボラティリティ・インデックス)をみると、1月14日の終値は22.90%と、前日比0.78ポイントの低下となりました。VIXはまだ高い水準です。投資家の心理状況は不安定なままです。


0115VIXの推移





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日本の景気動向指数・速報値(2007年11月)について

1月10日に、日本の2007年11月の景気動向指数(速報値)が発表されました。足元の景気の現状を確認してみましょう。


下記は景気動向指数(DI)の一致指数と先行指数のチャートです。


0115景気動向指数(一致指数)


0115景気動向指数


 一致指数は33.3%で、景気拡大の分かれ目となる50%を8カ月振りに下回っています。景気が減速していることを示唆しています。


  一方で、11月の先行指数は10.0%で、4カ月連続で50%を下回っています。先行指数は一致指数と比べて数ヶ月先行する指標ですから、今現在(2008年1月)、足元の景気は減速している可能性が高いといえます。


 ここで、先行・一致・遅行のすべての指数を合わせた総合指数のチャートをみてみましょう。総合指数は39.4%で3カ月連続で50%を下回っています。


0115景気動向指数・総合指数


 DI(ディフュージョン・インデックス)は景気の方向性を示す指標ですが、水準を加味したCI(コンポジット・インデックス)の動きをみてみましょう。


  下記は、CIの先行指数と一致指数のチャートです。


0115景気動向指数(CI)


一致指数は113.1で、前月比01.14%の低下(2カ月振りの低下)となっています。3カ月平均でみても低下しています。


一方で、先行指数は98.1(前月比-2.29%)で、2カ月振りに前月比低下しています。3カ月平均でみると低下トレンドが続いています。


なお、先行指数に先行する指標としてしばしば一致/遅行比率(=一致指数÷遅行比率)が活用されます。下記はそのチャートです。


0115景気動向指数(compositte index)


 11月の一致/遅行比率は0.873で前月比-2.66%、2カ月振りの低下です。3カ月平均でみても低下しています。前月(10月)の上昇は一時的なものだったようです。


 先行指数と一致/遅行比率の動きから判断すれば、景気が減速しているだけでなく、足元についてはすでに景気後退に入った可能性すら考えられます。2007年12月以降の数値に注目したいところです。


 なお、景気と株価は連動しますから、一致/遅行比率は株価の先行指数としても機能すると考えられます。


  下記は一致/遅行比率とTOPIXの前年同月比伸び率を合わせたチャートです。一致/遅行比率の動きから判断すれば、株価は今後さらに下落する可能性が高いといえます。


 0115一致/遅行比率とTOPIX




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