「貯蓄が2000万円程度あっても
老後の資金が足りるのか不安」
と、いう方からご相談を受けました。
それはキャッシュフロー表を作成してみないと
わかりませんので
提出いただいた資料から作成してみると
まったく問題がないのです。
ところが、よくよく資料を拝見すると
食費や水道光熱費などの
「基本生活費」が、年間で30万円程度
になっていました。
絶対にそれはあり得ません。
水道光熱費だけでも値上がりしていますから
月に１万5000円としても18万円です。
完璧に自炊をしているご様子ではないので
食費が月に１万円程度とは考えにくいのです。
これでは、老後資金が足りるのかどうかは
わかりません。
老後が不安という方のほとんどは、
お金を見える化していないので不安なのです。
遊園地のおばけ屋敷と同じです。
真っ暗で何があるのか、わからないから
恐怖を感じるのです。
基本生活費を調べるのは、
それほど難しくありません。
お給料を現金で貰っている方は、
ほとんどいませんので
銀行から引き出したお金のほとんどが
基本生活費と思っても問題ないでしょう。
銀行からの自動引き落としになっていれば
何の費用がわかります。
銀行通帳を記帳して、お金の出入りを
見るだけです。
30分もあればできる作業です。
とはいえ、相談の現場では
できる作業ではありませんので
収入から予測と、毎月の預金額から
「予想した基本生活費」で試算するしか
ありません。
こういう場合は、少し多めに計算
します。
これでは、本当は余裕があって
老後の旅行やイベントを楽しめる資金が
どのくらいあるのか、
調べることはできないのです。
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■編集後記
以前も、まったく収支を調べることが
できない方がいて
通帳をすべて記帳してもらって
持ってきてもらい
一緒に調べたことがあります。
ほんの15分程度で、使っているお金を
把握することができました。
数字が苦手といいますが
実際は、本当に簡単なことなのです。
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