墨田川花火大会は実施となりましたが、かなりの数の大会中止が花火を製造する多くの会社に、悲鳴を上げさせているそうです。
「自粛」ということの他、警備が手配できない、電線が確保できない、電源車を確保できないなどの付帯条件が大きく影響しています。
しかし来年以降は、まったく別の問題で、花火を上げられなくなりそうなのです。
実際のところ、花火を作っているところの多くはいわゆる零細企業規模で、家内制手工業でもあります。
夏の花火シーズン需要で1年の生計をたてているところも多く、今年の花火大会の中止は、彼らにとってまさに死活問題なのです。
零細と家内制手工業という意味では、アーティストのステージツアーやTV・映画などで使用される特殊効果用の花火(パイロと言います)もそうです。
華やかな全国ツアーのステージで使われるパイロが、驚くほど小さく古い施設で、手作業で作られたりしているのです。
このパイロ製造会社も、ツアーの自粛や中止、経費削減などの対象になっており、見込み製造していたものが使われるあてのない在庫になってしまっています。
花火もパイロも、職人さんが食べていけなくなれは廃業せざるを得ません。
そしてその廃業にあたっては、製造施設に対して都道府県からもらっているいくつかの許可を取り消し申請しなければなりません。
これは、また再申請しても、そう簡単に短期間で下りるものでもありません。
来年、ある程度の復興がなり景気が戻っても、打ち上げる数量を作れる会社が無い、したがって花火大会そのものが開催できないという事態になりかねないのです。


