目覚めの一曲 | Black Swan - 国際人養成所

Black Swan - 国際人養成所

日本が嫌になってきているあなた、当養成所に入所して国際人に生まれ変わりましょう!

みんなと同じ生き方に飽きてるなら、Black Swanに突然変異して一緒に世界を飛び回りませんか?

洋楽の英文フレーズ解説、英語上達のヒミツなど、国際人になるための情報満載!

皆様、どうもご無沙汰いたしております。m(_ _ )m

更新をサボっている間にご心配いただいた多くの方からメッセージをいただき、ちょっと感激してます。(笑
仕事が次から次に降って湧いててまだ尋常じゃない状況が続いており、GWに大仕事が控えてるのでそれまでは去年の更新ペースに戻すのは難しそうですが、忘れられない程度に更新していきますので見捨てないでね。
(T_T)

さて、今日は相当多くの人が「去年(2009年)で最も耳にした洋楽」に挙げられるこの曲です。

Invisible Touch by Genesis (1986)

朝起きて学校や会社に行く準備をしながらテレビをつけると、8時からやってる「情報プレゼンター とくダネ!」のオープニングテーマ曲として去年4月から採用されたこの曲を、意識する/しないに関わらず平日毎朝聞かされてる率はかなり高いと思います。

この曲がBillboardで1位を獲得した1986年、当初プログレッシブ・ロックバンドとしてスタートしたGenesisもすっかりポップ調になっちゃってましたが、それには途中から参加したPhil Collinsの影響がかなり色濃いようです。でも、イントロのテクノなドラムの響きとか妙に耳に残る、Phil Collinsらしい仕上がりのノリがいい曲です。


では英語のフレーズ解説にいきましょう。久々なので感覚を思い出せるかちと不安。。。

最初は出だしの部分です。

Well I've been waiting, waiting here so long
But thinking nothing, nothing could go wrong, ooh now I know
She has a built-in ability
To take everything she sees
And now it seems I'm falling, falling for her

まず最初の「nothing could go wrong」ですが、「wrong」という否定的な単語が使われているのである意味二重否定になっています。素直な文に戻すと「everything goes well (right)」ですが、やはり「nothing could go wrong」の方が強い印象を与えます。
一つには二重否定であること。肯定文で言うより、同じことを二重否定で言う方が強調された感じになります。
二つ目は「could」という仮定法が使われていること。仮定法は実際には起こり得ないことが起こったと仮定しても~、という状況下での話しなので、逆に『通常の場合は当然悪くなり得ない=絶対うまく行く』と強調の意を深める結果になります。

そして最後の行の「fall for ~」ですが、これだけで「fall in love with ~」という意味があります。
でも、「fall for ~」には『~(詐欺など)に騙される』という別の意味もありますので、もしかして『恋に落ちる=騙されている』ということを暗示しているのでしょうか?ガーン


お次はサビのところです。

She seems to have an invisible touch yeah
She reaches in, and grabs right hold of your heart
She seems to have an invisible touch yeah
It takes control and slowly tears you apart.

実はPhil Collinsはなんだかんだいってこれがこのテーマで3回目の登場です。「grabs right hold of your heart」の部分ですが、過去紹介した2回でもこれと非常に似た表現がありました。
1回目(Easy Lover)では「She'll get a hold on you, believe it」、2回目(Against All Odds)では「So take a good look at me now」という『動詞をそのままの形で名詞(目的語)として使う』のがきっと大好きなんだと思われます。にひひ

ただ、今回の「grab hold of ~」は「hold」を名詞として考えるより、これ全体で『~をがっちり掴む、~を手に入れる』という熟語として、品詞を意識せず捉えた方がいいかもしれません。何で「a」が付いたり付かなかったりするか考えるのが面倒なので・・・

あと、歌詞の中では「right」という強調の副詞(ここではdirectlyに近い意味)が奇妙な場所に挟まっています。強調の副詞「right」は句動詞を含む熟語のど真ん中に突然入ってくることがあります。例えば

You should come right out and say it.
君は思い切って率直に言うべきだ。

He went right home.
彼は真っ直ぐ家に帰った。

Come right in.
そのままお入りなさい。

という具合です。

強調の「right」が色々なところで使えるようになるとなぜか英語が本物っぽく聞こえるようになるので結構お得ですよ。
ヘ(゚∀゚*)ノ


ところで、一番最初に書いた歌詞の中にある「To take everything she sees」のところはカラオケなんかで実際に歌うと「th」「sh」「s」「z」という似た4つの発音がたった3単語の中で続けて出てくるので発音訓練に最適!と思っているのは僕だけでしょうか・・・?


もうランキングは全く気にしてませんが、とりあえず。
右矢印ブログランキング

こちらもついでによろしくお願いします。
右矢印にほんブログ村 英語ブログ 英語学習法へ にほんブログ村