最近、自己破産ならない債権者破産の申し立てが増えている。

会社が行き詰って、任意整理で乗り切ろうと奮闘しているときに

早く不良債権を処理したい債権者が敢て予納金を積んで

破産の申し立てを行うのである。

特異なケースだが、最近増えているので過去の記事を参考に

してみた。


先般、依頼者からの一本の電話を受けて、唖然とした。

内容は債権者破産の申し立てをされた社長(債務者)が、破産開始決定を受け、同時に

免責の申し立てをしたが、別の債権者から債務者の行為が民法709条の不法行為に

該当するから、非免責債権として免責許可決定の効果は及ばないとの主張である。

債務者は法人の代表者であり、個人の連帯保証人としての責任がある故、また法人に

目ぼしい資産がないため、個人に対して破産の申し立てを受けたものだった。


事業としては今後存続は見込めないため、新たな人生を歩みだした矢先であった。

普段から、真面目な経営者で特に免責不許可事由(破産法252条)も見当たらないゆえ、

裁判所からも免責許可決定がでる予定である。でれば、債務自体は自然債務として

残るが、責任は消滅するゆえ、債権者からの追及は以後なくなる。


そうなると困るのが債権者である。

いろいろとこじつけて法人の代表としての債務者の行為が不法行為に当たるとの主張である。

具体的には、商品を騙し取って買掛金も払わず、私的に流用したとの主張である。

気持ちはわからないでもないが、正当な商取引として行われているものであり、借り手責任

がある一方で貸し手責任もあるのが商売である。

長年の取引の中で、与信管理もろくにせず、商品を供給し続けた債権者の方にも落ち度が

ある。

どっちもどっちなのである。

それに、そもそも破産法253条の1項2号の破産者が悪意で加えた不法行為に基づく損害賠償

請求権でいう「悪意」の解釈については注意を要する。

同条の立法趣旨は、破産者の経済的更生を速やかに図る一方で、著しく破産債権者に対して

不誠実な行為をした破産者まで免責の効果を与えるべきではないという点にある。したがっ

て、同条にいう「悪意」とは通常の故意以上の専ら破産債権者をして積極的に害する意図と

限定解釈するのが妥当であり、このことは3号の反対解釈からも頷ける。

というのが裁判所の立場だ。

本件では、先に述べたとおり、破産者には確かに落ち度があったかもしれないが、それが

すなわち破産債権者を積極的に害する意図をもってした行為とまで言えないのが明らかであ

る。したがって、同条に言う悪意には該当せず、債権者の主張は認められないということにな

る。


代理人である弁護士を通じて、ほぼ上記の抗弁を破産管財人に提出したところ、裁判官の意

見も同様であり、無事免責許可決定がでたとの報告を受けた。


やれやれである。

それにしても債権者の執念はすさまじいものがある。

気持ちはわからないではないが、法治国家の枠組みの中ではかような

事態も考えられることから日々の与信管理とともに予防医学ならない予防法学

も頭に入れておいたほうがよさそうである。

コスナー

 
最近、テレビでも焼肉の特集が多く組まれている。

個人的にもお肉は大好きだが。

キーワードは赤身肉と熟成肉だそうである。

最近の健康ブームにのってヘルシーな赤身に人気が

集まっているそうだ。

また、枝肉を一定期間アオカビが生えるまで寝かせて

旨さを極限まで引き出した熟成肉なるものも人気である。

肉本来の旨みに加えて、やわらかさが出るらしい。

時代とともに価値の変遷も早い。

ここでふと思ったことがある。

よく利は元にありと言われるが、カビが生えるまで

枝肉庫に寝かせた場合歩留率は極端に悪くなって

原価が上がるのではないか。

焼肉店の店長さんに聞いてみた。

やはり、通常のお肉に比べて高いそうである。

だから少し価格も高くしていると言う。

なるほど。

いかにいいお肉を安く仕入れるかがこの商売の

肝だそうだが。

一般には和牛生産農家から直に仕入れる市場外流通と

東京や大阪などの食肉市場でせりで仕入れる場合とが

あるそうである。

どっちが安いのか、聞いてみたがケースバイ・ケースらしい。

さらに、歩留率や"さし"によってランクが分かれているそうである。

A5~A1、B,Cと。

やはりランクが高いと歩留率もいいそうである。

たとえば、A5ランクで、枝肉400㌔で、k2,500円、歩留率77%の場合の正肉単価は

2,500円÷77%+加工賃150円=3,396円

になるらしい。

重量は308キロ。

仕入原価は 3,396円×308キロ=1,045,968円  なり。

ただし、これは1頭買いの場合だそうである。

焼肉店ではカルビが人気が高いため、バラ肉に注文が集中し

モモ肉が余るというのが今までの傾向だったらしい。

でも、最近はモモ肉が足りないらしい。

不思議なものだ。

ここでちょっと気づいたんだけど、

正肉になるまで歩留率はわからないわけだから、

枝肉を見て判断するときは相当な目利きが必要に

なるだろうなぁ。

そこがひとつのポイントだろう、と勝手に想像してみた。

奥が深いなぁ。

それを仕入れて原価率30%から40%で販売するんだから、

人件費や家賃を含めても営業利益で15%くらいはいけるのかなぁ。

月に1000万円の売上げでも、利益が150万円。

いいかもしれん。

もっと言えば、原価率をもう少し上げて客数を増やせばもっと

売上はいくし、利益も出るだろう。

俺のレストランのビジネスモデルはこれだ。

立ち食いにして、回転率を上げて客数を増やせば原価が多少高くても

利益は上がると見ている。


まあ、お昼に焼肉ランチにいってもこんなことを考えてしまう

自分がいる。

個人的には熟成肉よりはやはり新しいお肉のほうが好きだ。

熟成と腐りかけは紙一重だし、製造方法に規制をかけないと

食中毒につながるおそれがあるような気がしてならない。


さぁ、ご馳走様でした。

午後からも笑顔と感謝の気持ちで幸せの種を蒔いて

いきましょう。

コスナー

 






およそ経営者が己の欲望の手段として会社経営を司っているのなら、

その寿命は短いと言える。

金儲けをして贅沢をしたい、豪邸を建てたい、高級車に乗りたいなど欲望は

際限がない。

求めれば求めるほどその欲は深くなっていくのである。

企業経営の真髄は世のため人のためという大欲に基づくものでなければ

ならない。

しっかりとした社会的使命をもって企業経営に携われば長生きできるのである。

創業はそれなりに大変ではあるが、守成こそ経営の要諦である。

自分をいかにコントロールして、公のためにそのエネルギーを費やすか、日々

省みることが大切である。


コスナー