”Chicken Soup for the Soul”の中からの抜粋#3、今回は”The Smile”の中から選んでみました。テーマは『形容詞』。

 

形容詞というのは「もの」や「こと」の様子や「人」などの気持ち、それに状況や状態を説明するときに使う言葉。良いものは何でも"good"、よい気分は"happy"。これは基本中の基本。しかし、その先の微妙なことや気持ちを説明するのに使う形容詞は...というと意外と行き詰ってしまうのが私達日本人。だから、私にとって、英文を読み「これはネイティブの書いた文かも」と教えてくれるのは、鋭い語感をもった形容詞と遭遇したとき。このエッセイも、豊かな形容詞と巡り会えたエッセイの一つです。

 

「これは、風変りで架空のお話の本です。」

Saint-Exupery(サン・テグジュペリ)の書いた”The Little Prince(星の王子様)を作者が評した部分。星の王子さまは異星に住む宇宙人ですから、時々地球人である主人公のパイロットとは話がかみ合いません。風変りなstrange架空のfictionalとかunrealisticと表現してもよいのですが、本文では

“ This is a whimsical and fabulous book.”

気まぐれ、風変りwhimsical』そして、『架空の、素晴らしいfabulous』で表しています。

例えば

気まぐれな考え    whimsical idea   

気まぐれな    whimsical person.

そういえば、風変りと似た意味で『ボーッと』と言う日本語を『spacy』で表すことができます。She is spacy. と言ったら、彼女はdaydreamer (白昼夢に耽る)、夢見る少女ということでしょうか。あまり良い意味ではありませんので、使い方要注意!

fabulousは『素晴らしい』の意味で使われることも多く

素晴らしい経験    fabulous experience   

莫大な給料    fabulous salary

同じこのエッセイで

Before World War, he (=Saint-Exupery) fought in the Spanish Civil War against the fascists. He wrote a fascinating story based on that experience ... .

という記述があります。

「彼はスペイン内戦の経験に基づいて素晴らしい話を書いた。」

この文の中で『素晴らしい』は fascinating 。同じ素晴らしいでも、ここでは、『魅力的な』『心が惹きつけられる』という意味。この使い分けの表現力が凄いな。