“Like a Woman” からの抜粋。この本を知っている人は日本で私一人かもしれません。有名な本ではありません。何といっても私がアメリカのロングアイランド大学のC. W. Post校という大学院に通っていたときに教えていただいた先生が書いた本。この本の著者Dr. Ogulnickは日本でALTをしていた経験があり、”Onna Rashikku( Like a Woman)” はその当時の日本文化を外国人の視点から綴ったエッセイ。
ところで、初めて日本を目にした外国人達はどんな印象をもつのでしょうか?それが今回のテーマ♡
① As I took in my surroundings in Narita airport, I was aware of how everything appeared clean, safe, orderly.
何となくわかる英文。でも “took in”って何?”take in breath” は「息を吸う」”take in refugees”は難民を「受け入れる」。ここでは、なぜtake in の後ろにsurroundings(=環境)がついているのでしょうか?英語では、見えないものをあたかも物質のように扱う表現があります。もし、Children were taking in the old man’s story.なら、話を取り入れる場所は「耳」なので、「子供たちはその老人の話に聞き入っていた」という意味になります。では、surroundingsを取り入れた場所はどこでしょう。…「目」ですよね。つまり、『take in = じっと見る』という意味なので…
「成田空港の周囲をじっくり見て、目にする全てがとても清潔で、安全で、整然としているのに気づいた。」
が、上の英文の意味。日本って本当にきれいに整っている国だと思います。
② … when I arrived for the first time in Tekefu, a small city in the rural, farming district of Fukui. Due to it being the rainy season in Japan, it was a typically wet June day.
日本ののどかな田園地帯。地方では結構よく目にする光景です。それを説明するのは一語でもいいのですが、ここでは「重ね技」。「農業の」を表す同じような意味の2つの英語を重ねて『田舎の農村地帯』を”a rural, farming district”と描写しています。情景が目に浮かびます。
そして、日本の6月はジメジメ蒸し暑い。季節は奇しくも梅雨(=rainy season)。到着した日も例にもれず「雨天」。これを英語で表すと...まず「雨の日」は”rainy day” ではなく、ここでは”wet day”と「雨の」を”wet ”を使って表しています。さらに「6月に典型的な雨の日」だった、と情報を盛り込むために、また「重ね技」。 “a+typically wet+June day”と足し算方式で重ねて表現。やはりネイティブの英語は自由自在ですね。
このようにたくさん情報を積み重ねて「どんな日か?」を説明する描写は小説の冒頭でもよく使われています。例えば、
❥「それは汗が噴き出るほど熱い夏の日だった。」
It was a steaming hot summer day.
❥「それは凍えるように寒い2月の朝のことだった。」
It was a freezing cold February morning.
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