◆レオナルド・ダ・ヴィンチ「サルバトール・ムンディ」続報 | 異端のTourism Doctrine

◆レオナルド・ダ・ヴィンチ「サルバトール・ムンディ」続報

レオナルド・ダ・ヴィンチ「サルバトール・ムンディ」続報
シリーズ

https://ameblo.jp/cosmopolitanism/entry-10955335552.html

https://ameblo.jp/cosmopolitanism/entry-10980196636.html

https://ameblo.jp/cosmopolitanism/entry-10978515677.html

http://ameblo.jp/cosmopolitanism/entry-11720792125.html

 

本来はもう少し早く反応したかったのですが、生憎、風邪をこじらせこの3日間寝込んでしまう始末。

気が付いたのは昨日の夜。

そんな塩梅であるからして、常日頃のアクセスを頂戴しているゲストの20倍以上の皆様にお運びいただいたにも関わらず、管理者からのお礼がすっかり遅くなってしまいました。

この度はレオナルド・ダ・ヴィンチ「サルバトール・ムンディ」解析関連記事への大勢様のお運びを賜り、誠に有り難うございました。

このブログを書き始めて間もないころに書かせていただいた原稿でございますので、一部、読みにくさ、判りにくさ、表現上の矛盾などが感じられるところも散見されることと存じます。

手を加え、修正すれば良いのでしょうが、なにやら「成長過程」の写真を加工ソフトで加工するがごとき潔さが感じられないこともあり、あえて初期のこの種の原稿に関しては手を入れていない次第でございます。

 

今書き直すとしたら・・・少しだけ読みやすく書かせて頂けるのかもしれません。

いつか違う場面で書き直す機会を作ってみたいと思案を巡らせている次第でございます。

 

さて、あのレオナルド・ダ・ヴィンチの真筆として評価が決定的とされている「サルバトール・ムンディ(救世主)」。

ついにオークションにかけられることが決まったようでございまして、推定落札価格はおよそ113億円ともいわれております。途轍もない値段であることには違いないわけでございまして、「下々」に在する私共にとりましては、ただただその天文学的数字の大きさに具合が悪くなるだけでございます。

レオナルド・ダ・ヴィンチ「サルバトール・ムンディ(救世主)」。

Leonardo da Vinci "Salvator Mundy"

 

しかしながら、なんとか_________なんとか、一般公開を前提とした購入者に登場していただき、誰もが一目眺めることが可能な機会を作っていただきたいものである_____________と願わずにはいられません。

 

報道されている各社のニュース、リリースを眺めると各社一様に「キリスト」と断定的な書き方をされておられるのが特徴として際立っているのですが、はたして~誰が「キリスト」と言ったのでしょうか。

サルバトール・ムンディという名を冠された宗教画は現存が確認されているだけで、20作を超えていると言われています。これは様々な画家の手による作品が含まれているわけですが、その大半が「キリスト」を描いた宗教画というフィルター越しに眺めた結果の「キリスト」であるようです。

 

では、レオナルド・ダ・ヴィンチが「宗教画」としてのキリストを描かなければならなかった理由は果たしてあったのでしょうか? ダ・ヴィンチの破天荒なまでの生き様、合理性に裏打ちされた飽くなき探求心、ある種、リアリズムから派生した独自の「信仰観」。

「サルバトール・ムンディ(救世主)」俺流解析画像。対角線画像組み合わせ及び反転組み合わせ。 

Leonardo da Vinci "Salvator Mundy"

 

さて、として見た時、ダ・ヴィンチにとってこの一枚の絵はキリストではなく、彼自身が考える「世界を救うもの(救世主・サルバトール・ムンディ)」表現への挑戦だったのかもしれません。

対角線に配された男性と女性の絵が対を成し、「キリストらしきフィルター」を通じ男女の融和を表現し、その結果として間接的に「子供」の存在を救世主として表現したとするならば、なんともレオナルド・ダ・ヴィンチを判り易く表現、そして解説できる一枚の絵であるのかもしれませんね。

 

「サルバトール・ムンディ(救世主)」。俺流解析Leonardo da Vinci "Salvator Mundy"

There are "men and women" in Salvator Mundy.

 

Leonardo da Vinci "Salvator Mundy"

Similarity between Salvatore Mundy and Mona Lisa

 

                                    モナリザとサルバトール・ムンディ/右対角線画像の相似性

顔構成部位のスケールは、ほぼ同じサイズ。

以前私は、この事実をマーティンケンプ教授にぶつけてみました。その時の教授の回答は

ダ・ヴィンチの作品に登場する人物の顔のスケールには、同じサイズが用いられている絵が存在している

ことが分かっているというものでした。

即ちこれは、「同一人物をモデルとして選んでいた」という事実の裏返しではないのか?

専門家の間では当たり前の話となっているようだが、ダ・ヴィンチの創作活動に対し、明確に影響を与えていたモデルの存在に通じていくのではないだろうか。